美輪和音の作品一覧

「美輪和音」の「強欲な羊」「暗黒の羊」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 強欲な羊
    3.6
    1巻712円 (税込)
    怖い、でもページを捲る手が止まらない!とある屋敷で暮らす美しい姉妹のもとにやってきた「わたくし」が見たのは、対照的な性格の二人の間に起きた数々の陰湿で邪悪な事件。ついには妹が姉を殺害するにいたったのだが――。はたして“羊の皮を被った狼”は姉妹どちらなのか?圧倒的な筆力で第7回ミステリーズ!新人賞を受賞した「強欲な羊」に始まる“羊”たちの饗宴。揺れ動く男の心理と狡猾な女を巧みに描く「背徳の羊」。愛する王子と暮らす穏やかな日々が崩壊する過程を、女たちの語りで紡ぐ「ストックホルムの羊」ほか全5編。女性ならではの鋭い狂気が秀逸な連作ミステリ。
  • 暗黒の羊
    3.5
    1巻799円 (税込)
    轢き逃げや通り魔事件の動画をSNSにアップしたことから死の女神と崇められ、過激な動画の投稿がやめられなくなり、暴走してゆく女。仲間外れの黒い羊になることを恐れ、仲間の死を願う女子高校生。家にいる男は夫ではないと怯える妻と困惑する隣人。年齢も育ちも違う羊たちの運命が交錯し、そして絡み合う。その影に蠢くのは、“羊目の女”なのか。かつて美人姉妹が殺し合ったという、いわくつきの洋館で、“羊目の女”に「私の身代わりの羊は××です」と殺したい人間の名前を三度唱えると……。『強欲な羊』の恐怖はまだ終わっていなかった。著者の真骨頂を文庫オリジナルで贈る。
  • ウェンディのあやまち
    3.3
    1巻770円 (税込)
    二人の幼児が自宅に置き去りにされ、一人が餓死するという事件が発生した。物語に登場するのは、客の男にのめり込む恋愛体質のキャバクラ嬢、女優としてドラマ出演のチャンスが舞い込んだ女、自分を痛めつけるように働き続ける清掃員の女……。3人の女を繋ぐ、幼児餓死事件の真実とは――。人間の業を抉る衝撃のノンストップ社会派ミステリーが待望の文庫化!
  • 監獄舎の殺人 ミステリーズ!新人賞受賞作品集
    3.2
    1巻660円 (税込)
    「ミステリーズ!新人賞」から、数多くの才能が登場してきた。さる旧家の美人姉妹の鞘当てから起きた悲劇を、圧倒的な筆力で描く美輪和音。胎児に憑依した“幽霊探偵”の謎解きを、緻密な構成で魅せる近田鳶迩。深夜の公園で起きた奇妙な事件を軽妙に描く、ユーモアミステリの新星・櫻田智也。脳外科の臨床講義を舞台にしたミステリを発表、医療ミステリの新たな書き手と期待される浅ノ宮遼。明治時代の監獄舎で囚人が殺害される謎を描く、時代ミステリの旗手・伊吹亜門。新鋭たちの輝かしい出発点となった受賞作五編を収録した作品集を贈る。/解説=福井健太*本電子書籍には、配信中の作品に収録されている次の短編が含まれます。『強欲な羊』(創元推理文庫版 2015年7月初版発行)収録の表題作。また、以下の収録作は、各短編ごとに単体の電子書籍で配信中です。「かんがえるひとになりかけ」「サーチライトと誘蛾灯」「消えた脳病変」「監獄舎の殺人」
  • ゴーストフォビア
    3.1
    1巻733円 (税込)
    いつもの憂鬱な朝、急に「サイキック探偵になる」と言い出した姉・芙二子に振り回される三紅。行方不明の女性の調査をすることになった二人は、事故物件を扱う不動産屋の神凪怜と出会う。三紅の心酔する霊能者に似たクールな印象の男性だが、どこか胡散臭い。しかし、偶然に三紅が神凪に触れた瞬間、聴力を失ったはずの右耳から、不思議な声が聞こえてくる。その一方、神凪も見えないはずのモノが見えているらしい――。デビュー作『強欲な羊』で度肝を抜いた新鋭が、様々な恐怖症をテーマにした四つの不可思議な事件で、貴方の心をえぐります。
  • 8番目のマリア
    3.3
    1巻616円 (税込)
    「罪を告白し懺悔せよ」。幼なじみ六人とともに七角形の部屋に閉じ込められた神崎青史が参加させられる、命をかけた多数決。ゲームを仕組んだのは誰なのか、戦慄の心理戦の先に潜む衝撃の真実とは!?
  • 捕食
    3.8
    1巻865円 (税込)
    蘭の花に擬態するハナカマキリみたいに、まぎれ込んでしまったほうがいい、捕食者に気づかれないように。そう言って、いづみはするりとトラウマを抱えた真尋の心に入り込んできた。彼女と一緒なら、自分は変われる。いづみに憧れ、彼女のようになりたいと願ったのに……。あなたは誰? なんのために私に近づいてきたの? 不安に駆られ、いづみの過去をたどっていくと、何人もの女が、彼女の周りで姿を消していた――。真相に迫る真尋は、ついに彼女のおぞましい姿を目にしてしまう。『強欲な羊』『ゴーストフォビア』を凌駕する、戦慄のサスペンス。
  • 私たちはどこで間違えてしまったんだろう
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    平和な田舎町で仲の良い家族、友達、近所のひとたちに囲まれ、普通の生活を送っていた仁美。しかし、毎年恒例の秋祭りの日をきっかけにすべてが変わってしまう。何者かが祭りで振る舞われたおしるこに毒を入れ、多数の死者が出た。仁美の幼馴染みの修一郎と涼音も被害者遺族となる。事件の真相を知るべく、探り始めるが……。
  • 暗黒の羊

    Posted by ブクログ

    前作、強欲な羊と繋がってた。
    ずっと積んでたけど読み始めると一気読み。
    読みやすかった。
    ラストはモヤッとする…
    女性の負の感情が重たい1冊。

    0
    2022年08月18日
  • 強欲な羊

    Posted by ブクログ

    羊をモチーフにした短編集。それぞれの話が読みやすく短い話ながらもいろんな仕掛けがあって面白かった。読後感はいわゆるイヤミス的な感じだったけど最後の物語で全部の話が繋がる感じも良かった。
    この人の他の小説も読んでみたいと思った。

    0
    2022年07月16日
  • 捕食

    購入済み

    ぐいぐいと

    最後まで夢中で読み進めました。先が見える展開ではありましたが、スピード感と無駄のない文章でお気に入りの作家さんになりそうです。

    0
    2020年10月17日
  • 私たちはどこで間違えてしまったんだろう

    Posted by ブクログ

    ルシファーエフェクトがいかに恐ろしいかを痛感する。また、和歌山毒物カレー事件を思い出す内容でもあり、少し嫌な気持ちにもなった。

    0
    2024年03月05日
  • 強欲な羊

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    5篇の短編集。
    どの話もドロドロと嫌な後味を残すがやめられない。読みながら女達の印象は二転三転する。誰が羊で誰が狼なのか。いや、羊のまま羊を食べてしまったような、、、。
    特に胸悪だったのが「ストックホルムの羊」塔に幽閉されている王子と4人の側女の閉ざされた生活は、、、。
    それと「背徳の羊」ラストの犯人に驚くが、三人目の子にまた、驚いた。あぁやっぱりそういうことなんだ。

    0
    2024年02月04日

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