嶋浩一郎の作品一覧
「嶋浩一郎」の「アイデアはあさっての方向からやってくる」「「あたりまえ」のつくり方」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
「嶋浩一郎」の「アイデアはあさっての方向からやってくる」「「あたりまえ」のつくり方」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
「よい商品やサービスなら、自然と世の中に広まる」。どうやら・やっぱり、そんなに単純な話はないらしい。
新しいあたりまえを世の中に定着させる技術としてPRを捉え直した一冊。個人的な理解だが、優れたアイデアを生み出すこと以上に、それを社会に受け入れてもらうための「合意形成」にこそ、PRの本質があると感じた。
特に印象的だったのが、「広告は違いを見つけるとほめられる。PRは同じを見つけるとほめられる」という考え方。広告が競合との差別化を追求するのに対して、PRは立場や価値観の異なる人たちの間に「ここは握手できますよね」という共通点を探す。これは単なるコミュニケーション技術というより、経営や組織運営にも活かせそう。
タイヤ会社がドライブ文化を広めるためにつくった「ミシュランガイド」、書店員の目利きを起点に出版業界を巻き込んだ「本屋大賞」、地域の飲食店を社会的な資産として再発見した「絶メシ」。いずれも自社の商品やサービスを売り込むのではなく、異なる立場の人々が共感できる大きな目的を提示することで、新しい文化や市場が生まれている。
著者がいう「みんなが乗れる船をつくる」という表現が、実にしっくりくる。
また、PRの成果を「認知の獲得→認識の変化→行動の変化」という3段階で捉える考え方も実務的。いくら情報が届いても、相手の認識や行動が変わらなければ、新しいあたりまえが定着したとはいえない。
生成AIの普及にも同じ構造が当てはまりそう。便利なツールを導入すれば自然に使われるわけではない。既存の仕事の進め方や価値観との摩擦を乗り越え、周囲の納得と自発的な行動を引き出していく必要がある。
本の中で触れられている普及の罠は、まさに今の企業におけるAI導入の課題そのものではないかと思う。
相手を変えることばかり考えがちなPRや組織変革において、むしろ変わるべきは自分たちかもしれない。この視点は大切にしたい。
▼個人的に印象に残った点(実務への示唆)
・「違いを見つける広告、同じを見つけるPR」。競合との差別化を語るだけでなく、候補者や紹介会社と共有できる目的・価値を探す。
・「認知→認識→行動」。採用広報の成果は露出量だけでは測れない。相手の認識や行動がどこまで変わったのかを追いかける。
・「社会の中の私」を語る。自社の特徴や待遇だけでなく、社会や産業に対してどんな価値を生み出そうとしているのかを伝える。
・「インサイトは日常の違和感から見つける」。候補者の辞退理由や紹介会社の何気ない一言に、まだ言語化されていない本音が隠れているかもしれない。
・「第三者を頼る」自社がいくら魅力を発信するよりも、社員や紹介会社、候補者自身が納得して語る言葉のほうが、はるかに説得力を持つことがある。
・「エンパシーは後天的に鍛えられるスキル」観察・傾聴・理解と確認。相手に共感することと、相手の立場から世界を理解することは違う。
・「手口ニュートラル」最初から施策や手段を決めつけず、実現したい未来から逆算して、もっとも適した手段を選ぶ。採用手法もAI活用も同じ。
新しいあたりまえは、声の大きさで決まらない。どれだけ多くの人が、自分の意思で「その船に乗りたい」と思えるか。そんな視点を強烈に意識させてもらえる一冊。
Posted by ブクログ
PRは、新しい当たり前を提案し、定着させるために、「この人には何を」「あの人とはどんな対話をするべきか」を考え尽くして対話し続ける仕事。
あたりまえは、ただ良いものがあるだけでは当たり前になってない。
PRの考え方を実践できるようになったら、周りの大事な人たちの力強い応援ができるんじゃないかと、改めて本気で思えた。こんなにも複雑なPRの、ドシンプルでわかりやすいPRの教科書。
◎PRの考え方の前提
=社会とは異なる価値観を持つプレイヤーが混在する
◎PRの考え方
・「市場の中の私の役割」ではなく、「社会の中の私の役割」を語る
→PRパーソンは、社会側からみる
・ファンタジーではなく、ファクトベースで語る