政治家や企業が不祥事を起こした時によく聞かれる「説明責任」
この考え方が普及してきたのは最近のことのようである。
この「説明責任」を何故果たす必要があるのかを
PR(パブリック・リレーションズ)の観点から説いている。
PR自体の重要性は昨今言われるようになってきているが、
著者はPRの必要要件と
...続きを読むして、倫理観・双方向性・自己修正の3つを
挙げており、これらが欠如した際に説明責任がなされない、
もしなられても聞く側は納得出来ないとしている。
また、そもそも不祥事が起こらないようにするリスクマネジメントの
重要性にも言及しており、この辺りの説明の納得感は高い。
J&Jのタイレノール事件が好事例として挙げられているが、
説明責任を含めてキチンとした対応をすることで、
かえって信用を高めることのできる点はクレームとも似ている。
挙げられている事例も最近のものが多く、
企業に勤める身として、いろいろと感じるところも多い。
広報室のレベルは、各企業により千差万別であろうが、
「説明責任」最低限の知識としての習得はもちろん、
読む人によっては、日本ではあまりいないPRの専門家を目指す
きっかけにもなり得る内容。