由良秀之の作品一覧

「由良秀之」の「司法記者」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 司法記者
    4.0
    1巻759円 (税込)
    地検特捜部が追うゼネコン汚職事件は中央政界にも波及していた。元国交相の収賄疑惑という大スクープの直後、掲載紙の美人記者が絞殺された。逮捕されたライバル紙記者は殺人容疑を全面否認、何かを隠し沈黙する。悲劇の裏に潜むのは、スクープを求める記者の意地と、「正義」と銘打たれた特捜部の横暴で杜撰な捜査だった。記者が守る「秘密」を唯一知る特捜検事は、己が所属する「日本最強の捜査機関」との対決を決意する。

ユーザーレビュー

  • 司法記者

    Posted by ブクログ

    凄腕の女性記者が殺された。
    容疑者は、同じ司法クラブの男性記者。しかし、彼は黙秘を貫き、捜査は難航する。

    同じ頃、地検特捜部は、内部の腐敗が深刻化していた。そして、以前、容疑者が検察官に接触していたことが明らかになる。

    検察の暴走を止めるため、そして己の「正義」のため、検察官が動き出す。

    完全密室の謎を解けるのか?
    このままでは、無実の記者が冤罪で罪を受けてしまう...

    絶対、第三者が知り得ない暗証番号を、どう知り得たのか、最後にやっと分かりました。

    作者は、元地検特捜部にいたこともあるとか。
    細部の表現なども、頷けます。

    0
    2018年07月29日
  • 司法記者

    Posted by ブクログ

    wowowのドラマの原作ということを知り購入。また、著者が元東京地検特捜部の郷原信郎氏と知り驚く。

    昨今の刑事ドラマなどで警察の内側って目にしているけど、検察の内部ってよく分からなかったのでその辺りがとても興味深く読めた。
    あとは、ちょっと前に「大阪地検の証拠改ざん事件」ってあって冤罪をつくりだしていたが、本作はそれとはちょっと違うけど、検察の体質というか、組織内の空気というかが、なんとなく理解できたような気がした。

    0
    2014年06月08日
  • 司法記者

    Posted by ブクログ

    やはり伊達にTVドラマ作品になるだけはある。残念ながら最後までドラマはみませんでしたが。エンディングに関しては御多分に洩れずサラッも終わった。この作品の内容が少しでも真実ならば検察も所詮官僚だよね!

    0
    2022年11月13日
  • 司法記者

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「元検察官が書いた小説」=「小説内の検察が現実のものである」とは言い切れない。しかし、検察による証拠の改ざん事件などが実際に起きていることを考えると、ずいぶん強引な捜査をしているんだろうなぁ、とは思う。実際のところ、特捜検事にはガリ勉タイプと体育会系のどちらが多いのかは気になるところ。

    記者としての信念を最後まで貫けたかどうかが2人の司法記者の運命を分けたように思う。一人は殺人の疑惑をかけられても決して情報源を明かさなかったし、もう一人は社への影響を考えて、情報を漏らしてしまった…。

    0
    2017年03月23日
  • 司法記者

    Posted by ブクログ

    登場人物が多過ぎることと、検察組織など様々なことの説明が多くてこの作品に慣れるまで少し手間取りました。が、冒頭の殺人事件と一見無関係そうな贈収賄の二つの事件が時間を前後しながら絡みあい、一つに結びついてゆくのは面白かったです。特に最後の章のまとめ方がとても印象的でした。初めての作品だそうですが、中々の出来です。

    0
    2014年10月15日

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