高橋昇の作品一覧
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
1977年、70日間のブラジル・フィッシングの旅。文章も、写真についたキャプションも、いきのよい魚のように踊る。もとは「月刊PLAYBOY」連載。読者ウケするツボをこころえた、臨場感あふれるルポルタージュ。
章扉には、いろんな形の多彩なルアー3個4個。その上に章のタイトル。8つの章、順にあげると、神の小さな土地、死はわが職業、八月の光、心は淋しき狩人、河を渡って木立の中へ、水と原生林のはざまで、タイム・マシン、愉しみと日々。それぞれ、コールドウェル、メルル、フォークナー、マッカラーズ、ヘミングウェイ、シュヴァイツァー、ウエルズ、プルーストの作品名。形式は定番だが、しっかり決まるのが開高健のダンディズム。
旅の最後は次のように締めくくられる。「暗くなりかけた木立のなかをゆっくり歩く。土が匂い、葉が匂う、これからさき、前途には、故国があるだけである。知りぬいたものが待っているだけである。」「膨張、展開、奇異、驚愕の、傷もなければ黴もない日々はすでに過ぎ去ってしまった。手錠つきの脱走は終った。羊群声なく牧舎に帰る。」ああ、恐妻の待っている日常へ。別のアマゾネスへ。