最近、よく耳にするし、全く知らないわけではない、(一種の)コンサルファームであるシグマクシスについての本。著者は同社の代表。同社に興味があったので読んでみた。
本としてはあっさりしたものであるが、まずは今のビジネスフィールドの現状認識としては、非常に合意。モノ作りからコトづくりへ。現代の経営における
...続きを読むスピード感の重要性、イノベーションを生む組織は「アルゴリズム型」プラス「ヒューリスティック型」へ。
このような前提を踏まえた上で、同社の経営コンサルティングとしての在り方へ。更には、それを成り立たせるために重要な「人財」の重要性と、それを育てるための環境作り・評価制度について。
私のつたない経験を鑑みても、本書全体を通じて非常に感銘するところが多い一冊でした。
よくありがちな、評論家的で実態の伴わないビジネス書とは一線を隔す内容だと思いました。
あとは、闇雲に本主張を鵜呑みにするのではなく、同社の現在の問題点や、将来的な課題についても、是非、詳しい話を聞いてみたいところです。