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ユーザーレビュー

  • 蒙古襲来と神風 中世の対外戦争の真実

    Posted by ブクログ

    前半に文永・弘安の役の推移、後半に蒙古襲来絵詞によって竹崎季長の行動を解説するという構成が読みやすい。また、捕虜となるも日本で裕福になったモンゴル軍兵の存在や従来の説への反論・新解釈も面白い。蒙古襲来絵詞の解説はネットでカラー画像を見ながら読むことをお勧めします。

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    2024年10月27日
  • 蒙古襲来と神風 中世の対外戦争の真実

    Posted by ブクログ

    旧来の通説の根拠とされた諸史料を批判的に検証し、蒙古襲来の実像を再構築する内容。史料の読み直しのみならず、考古遺物や地理・気象条件も考慮に入れた検討過程や、竹崎季長の背景考察、蒙古襲来絵詞の史料評価など興味深い点が多かった。

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    2023年04月20日
  • 蒙古襲来と神風 中世の対外戦争の真実

    Posted by ブクログ

    元寇の表から裏側まで、その詳細な経緯を学ぶことができます。前半では様々な文献資料から、その時に実際は何があったのか。タイトルにもありますように「神風」はあったのか。を知ることができます。後半では、実際に戦に参加した人が残された資料を元に、その人の立場に即した流れをつかむことで、リアルに元寇を知ることができます。また今日に残る現場の遺物を紹介されることで、この元寇を様々な角度から学ぶことができます。
    「神風」について、嘘ではないが、真実ではない。読んでよく考えれば冷静に理解できることが、あの戦争のときには出来ていなかった。この悲劇を繰り返さないために、事実を知ることの重要性として本書の価値は高い

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    2018年11月06日
  • 蒙古襲来と神風 中世の対外戦争の真実

    Posted by ブクログ

    疑われることもなく『孫引き』されていた定説を、資料を丹念に読み解くことで否定していく。これはとても研究者として誠実な姿勢で好感が持てる。

    もっとも、何故そこまで誰も定説の誤りを指摘出来なかったの?と言う疑問はとても残る(力のある人が主張していたからと言うことが示唆されていたが…)

    ただし、「学界の定説を疑問視し、実証的に通説を否定していくことを使命」とまでいくと、それはそれで『先入観』ではないのか?という疑問は残る。

    まあ、それはそれとして、絵巻を読み解いていくことで、文永の役、弘安の役の実相に迫るのが主題であるのだから、絵巻のカラー写真は入れて欲しかった。

    元寇が『神風(台風)で船が

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    2018年10月28日
  • 蒙古襲来と神風 中世の対外戦争の真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    序章   神風と近代史
    第1章  日宋貿易とクビライの構想
    第2章  文永の役の推移
    第3章  弘安の役の推移
    第4章  竹崎季長の背景
    第5章  『蒙古襲来絵巻』をよむ
    第6章  その後の日元関係
    終章   ふたたび神風と近代へ

    <内容>
    元寇(蒙古襲来)について、淡々とした筆致ながら従来の説を撫で切りにしていく。神風は吹かなかったし、現地の武士はそうしたことは考えてなかった。日元両軍とも「神風の吹いた」翌日も戦っていた…。そして、『蒙古襲来絵巻』の有名なシーンが書き足しであったという説も否定する。絵具で結構書き換えていると(一部江戸時代の修復での塗りなおしはあったらしい)。そう

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    2018年03月14日

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