著者は、FeliCaなどの国際標準化に貢献して、国家から表彰されたほどの有名人なので、ビジネス的視点でソニー凋落要因を分析してくれるものと期待していたのだが、なんと大賀、出井、ストリンガーの経営陣を徹底批判した内容で、ビックリ仰天しました。
技術系の仕事師達の排除と独裁を進めた大賀さん、アメリカかぶ
...続きを読むれで技術イノベーションの芽を摘み執行役に押し込め、社外取締役の重用と高額報酬による背信経営の出井さん、さらに無知無策だったストリンガー、、、。
いずれも技術に対する無作為を嘆いてます。
いまの平井さんも文系であり、本書をまともに捉えると、もうソニー復活はないでしょう。
ただ個人的には、一読後は後味が悪かったです。
よほどソニー(会社)に個人的な怨念があるのかな…、、著者もソニー社員故に上述の成果を得ることができた面もあったと思うので、本書の大筋の内容については残念でした。
参考になった点は、内部でしかわからないソニーの人事制度の仕組みがわかったことです。