松下竜一の作品一覧
「松下竜一」の「ルイズ 父に貰いし名は」「あぶらげと恋文」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「松下竜一」の「ルイズ 父に貰いし名は」「あぶらげと恋文」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
1965年刊の随筆。緒方拳主演でドラマ化もされたベストセラー。
作者は豆腐屋を父から継いで、生来虚弱な身体に鞭打ちながら働きつつ、作歌を重ねて朝日新聞に投稿する。その四季を綴る、それだけのお話。
豆腐屋としてと言うよりは、一労働者、一表現者としての思索・発言が目に付きます。「労働」を愛し、「人」を愛そう、「モノ」を愛そうと一生懸命詠む歌の数々。僕には良し悪しはわからねど、心に響くというか、身につまされます。奥さんを題材に詠む歌のなんと美しいこと。作者が愛するものが、人が、なんと美しく優しく感じられること。
とりあげられる歌には、朝日歌壇の選者による評もついているのでわかりやすいです。だから
Posted by ブクログ
大杉栄&伊藤野枝の四女、ルイズの半生記。
著者の松下竜一さんは、やはりいい。文章にてらいがなく、真摯な人柄が伝わってくる。
文献やインタビューをもとに、どうしたらこんなに丁寧で細かく、臨場感あふれるルポが書けるんだろう。取材ノートが見てみたい。
関東大震災後の混乱に乗じ、大杉と野枝が甥の橘宗一少年とともに憲兵隊によって殺された時、ルイズはまだ1歳3ヶ月だった。
戦中は「主義者の子」「非国民の子」、そして戦後は一変して「悲運なる革命家の子」として、つねに刺すような視線にさらされ、自分のアイデンティティはどこにあるのかともがきながら生きてきた姿が描かれている。
それでもルイズは四女だった分、ま