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  • 原爆と検閲 アメリカ人記者たちが見た広島・長崎
    4.5
    1巻836円 (税込)
    日本の敗戦直後、連合国側の記者たちは、原爆投下の「結果」を報じるため、広島・長崎をめざした。ある者は個人で、ある者は軍の力を借りて。彼らは新聞・通信社・ラジオなど大手メディアの敏腕記者たちだった。だが、彼らが息を呑んだ被爆地の惨状はそのまま伝えられることはなかった。本書は、記者たちが広島・長崎で何を見、何を記述したのかを明らかにし、その上でなぜ惨劇が伝わらなかったのか、その真相を探る。

ユーザーレビュー

  • 原爆と検閲 アメリカ人記者たちが見た広島・長崎

    Posted by ブクログ

    日本の降伏から1ヶ月後。連合軍側の報道関係者が広島と長崎に入った。
    オーストラリア国籍のイギリス紙の記者以外は、アメリカ陸軍航空軍が
    募ったプレスツアーだ。

    イギリス紙の記者も、アメリカ人記者も、目にした光景は同じだった。
    原爆に何もかも破壊され、吹き飛ばされた風景と、収容された病院で
    効果のない手当てを受けながら死に向かう人々。

    しかし、被爆地の現状を記者の見たままに掲載したのはイギリス紙だけ
    だった。アメリカ人記者も手当てに当たる日本人医師に取材し、残留
    放射能による人体への影響を記事にしている。だが、本国での掲載時に
    その内容は大幅に削除され、修正が加えられた。

    現実をありのままに

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    2017年08月17日
  • 原爆と検閲 アメリカ人記者たちが見た広島・長崎

    Posted by ブクログ

    なぜ米国内で原爆投下が正しい判断だったと思うひとが半数以上いるのか、という疑問がきっかけでした。そしてその疑問は解けました。

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    2010年08月06日
  • 原爆と検閲 アメリカ人記者たちが見た広島・長崎

    Posted by ブクログ

    戦後、GHQにより日本のメディアの原爆報道が規制されていたのはよく知られているが、欧米側のメディアも検閲や自己規制が働いていたことを示した本書。背景には陸軍航空隊が空軍に昇格するに当たり、戦後をにらんで、原爆の威力を強調しすぎないように力が働いたこと、冷戦に向けて核情報の保秘が働いたこと、人的被害は伝えないように自己規制が働いたことなどが挙げられていた。原爆投下直後の10日に日本政府が「非人道的戦争方法の使用」だとスイスを通じて米国に抗議していたことも初めて知った

    0
    2021年06月20日
  • 原爆と検閲 アメリカ人記者たちが見た広島・長崎

    Posted by ブクログ

    原爆による被害や、
    投下が日本敗戦にどれほどの影響をもたらしたかといった報道が、
    現地を訪れたアメリカ人記者によってどのようになされたか、
    また、なされなかったかを追う一冊。
    彼らを運んだ戦略航空軍の目的や、
    アメリカ社会に根付く自主検閲や国内世論に対する意識、
    そして何よりアメリカ人としての愛国心など様々な要素を紹介する。
    マンハッタン計画の情報が
    ある程度は報道機関に漏れていたとする内容もあり、面白い。

    0
    2014年01月02日

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