山本松季の作品一覧
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Posted by ブクログ
完結した、この巻で
何度も読んでみた
時間、流す音楽、精神状況が違う時に
その都度、肯定または否定を示したい台詞、心を打ってくるシーン、同じじゃなかった
けれど、このレビューを書く事を決めた今でも、この作品の内容、もしくは誰が、正しいのか、それとも、間違っているのか、決められていない
多分、これからも、結論は出ないだろう
知らない誰かを殺した事も、知っている誰かを殺された事もない私には、きっと出せない
願わくば、ずっと悩み続けたい
一つ言えるのは、この作品の隅々まで、己が思っている事、考えてきた事、伝えたい事を詰め込み切った山本先生を、私は漫画家としても、人間としても尊敬する
読みきり、拙くも
Posted by ブクログ
初版の帯に中村光さんのコメントと「聖☆おにいさん」のカットがあったので、ギャグマンガだと思って手に取ってしまいました。が、シリアスでした!
高校生・青南の前に現れたバビロニアの王・ハンムラビ。彼は日本の法律では無く、己の法で人を裁く。「人の骨を折った者は、骨を折られなければならぬ」では、人を殺した者は?殺された者は?
深く考えさせられるテーマです。
赤い髪をしている・アッカド語に通じている…という理由で、青南の祖母から「アカ」と呼ばれることになるハンムラビ王。このあだ名を受け入れるあたり、器がデカいなと思うけど、こんなところでギャグを入れられたら、雰囲気台無しだったので、そんな展開にならな
Posted by ブクログ
自分の中にある『何か』が根本から揺るがされる
ファンタジー感が強まり、ハンムラビ王とシャイールの過去から始まった確執が絡み合う事で、重々しい雰囲気のストーリーの芯が更に太くなり、読み応えと、読み手を世界観に引き摺り込む腕力が単純に増している
帯にある、「死刑とは“正しい殺人”なのか」と言う問いかけ
私はNOだと思う。殺人は全て間違った行為だ。その動機が、大事な人間を殺された事に対する怒りや憎しみで、真っ当な復讐であろうとも、自身の手で凶器を握り、血で汚したが最後、金銭目的やイジメの延長線上の殺人と同じになる
しかし、NOだと思う反面で、死刑は必要だ、とも考えている自分がいる
人を殺した人間は、
Posted by ブクログ
久しぶりに、背中に寒いものが走り、鳥肌が起こる青年漫画だった
高い画力や練り込まれたストーリー、緻密なキャラ設定が理由でなく、ただただ、理屈抜きで、この漫画の世界に引きずり込まれた
音も匂いも、あらゆる物がシャットダウンされるほど集中されて読んだからか、結構な疲労感に襲われた
面白い、云々の前に、怖い、とすら感じてしまった
ハンムラビ王の、王である、少なくとも、チンケな常識で器を計り切れない大人物、と初見で見抜けるほどの、物理的な物すら帯びる圧迫感がページ越しにも伝わって来たからかも知れない・・・・・・
「目には目を歯には歯を」、やられたらやり返していい、そんな子供じみた理屈の法でないのは頭で
Posted by ブクログ
設定は至極SF的だが、底辺に流れるテーマは現在も毎日のように誰にでも問いかけられている「何故人を殺してはいけないのか」「人を殺した者は死刑が妥当な刑罰なのでは?」だ。
律の「意志をもって相手を許そうとすることは‟無抵抗”じゃない!」「どんなことがあっても人を殺すという選択をしないことが 僕の戦いだ!」…律が辿り着いた答え、それは何があろうと誰もが人を殺さないという法。
単純に思えるが、誰もが「他者を殺さない」を遵守すれば、死刑制度も復習も必要が無いのだ。机上の空論かもしれないが、考える事を放棄すれば人は簡単に殺す方にも殺される方にもなってしまう、と言う事を考えさせられた。答えは出てない、が考え