あらすじ
正義に憧れる高校生・青南律(あおな・りつ)は下校中、古代装束に身を包む男と遭遇。その男は「誰もが幸福になる地を法により創る」と語り自らを「バビロニアの王・ハンムラビ」と名乗る。“目には目を、歯には歯を”という掟を遥か四千年の昔に定めた古代王の出現は現代の人類に何をもたらすのか――。正義に憧れる少年と、現代に現れたハンムラビ王の「法」を巡る物語、開幕!
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Posted by ブクログ
初版の帯に中村光さんのコメントと「聖☆おにいさん」のカットがあったので、ギャグマンガだと思って手に取ってしまいました。が、シリアスでした!
高校生・青南の前に現れたバビロニアの王・ハンムラビ。彼は日本の法律では無く、己の法で人を裁く。「人の骨を折った者は、骨を折られなければならぬ」では、人を殺した者は?殺された者は?
深く考えさせられるテーマです。
赤い髪をしている・アッカド語に通じている…という理由で、青南の祖母から「アカ」と呼ばれることになるハンムラビ王。このあだ名を受け入れるあたり、器がデカいなと思うけど、こんなところでギャグを入れられたら、雰囲気台無しだったので、そんな展開にならなくて良かったと心底ほっとした。
Posted by ブクログ
久しぶりに、背中に寒いものが走り、鳥肌が起こる青年漫画だった
高い画力や練り込まれたストーリー、緻密なキャラ設定が理由でなく、ただただ、理屈抜きで、この漫画の世界に引きずり込まれた
音も匂いも、あらゆる物がシャットダウンされるほど集中されて読んだからか、結構な疲労感に襲われた
面白い、云々の前に、怖い、とすら感じてしまった
ハンムラビ王の、王である、少なくとも、チンケな常識で器を計り切れない大人物、と初見で見抜けるほどの、物理的な物すら帯びる圧迫感がページ越しにも伝わって来たからかも知れない・・・・・・
「目には目を歯には歯を」、やられたらやり返していい、そんな子供じみた理屈の法でないのは頭で理解できるが、いざ、やられた側になったら、理性なんて吹っ飛んじゃうんだろうな
法律とも呼べぬ、原初の『取り決め』を定めた王が、現代の日本に顕現したのは、神の悪戯か、悪魔による奇跡か。何にしろ、白と黒に分けられなくなった、灰色の社会を王としての直感に従って、善悪を見極め、裁きを下すんだろう
中村先生が、ここまで力強く推薦してくれる理由が、一読すれば理解できる
これは、シンプルに凄い漫画だ
Posted by ブクログ
タイムスリップ?して来たバビロニアのハンムラビ王。ハンムラビ法典を作った王が、ちょっと気の弱い、だけど本当は悪い事は悪いんだ、と抵抗して、困っている人を助けたいと思っている高校生の青南律の前に現れる。目には目を、歯には歯をに徹する王(律の祖母から赤毛なので「アカ」と言うニックネームを授かる・笑)が、律が関わってしまう「悪」を裁く…と言う設定のお話だ。復習代行人系統の作品が好きなのと、絵柄が懐かしい様な、荒川弘、岩明均、そしてどこかしら『やじきた学園道中記』世代をくすぐる感じがあり馴染みやすい。
Posted by ブクログ
面白い。
法の在り方や必要性、不確かさ。非常にわかりやすく、臨場感のある形で物語化されている。
ただ、主人公が最終的に辿り着いた思想はハンムラビが危惧していた歪みそのものではないのか、とモヤモヤする。
そこだけが納得いかない。
Posted by ブクログ
おーう。面白い。ハンムラビ王が現代に。これどうなって行くんだろう。どんだけスケールでかくなってくのかな。この王様の風格。高校生の身の回りで起こる出来事をズバッと登場、ズバッと解決!…していくだけのちんまりした話では収まらん感じだが。五年後十年後と飛んでワールドワイドどころか銀河の果てまで宇宙の秩序をもとスケールアップして…たらもの凄いことになるな。すんげえ楽しそうだけど。獅子のたてがみのような御髪がステキ♡
ここで色々見てあっちに帰っちゃうのかなあ。。。なんてね。この巻の直後すらもよめないのですけどね!どうするんじゃろこの後。隠…いやそれは…だがしかし…うーん。うむ~ん。
(」°ロ°)」どーなるんですかー!!