• 日本をダメにしたB層用語辞典

    中途半端

    用語集ということではあるが、一つ一つの言葉にたいする意味を一言下はなくもう少し深堀して欲しかった。 

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  • 資本主義の終焉と歴史の危機

    やはりそうなのか

    資本主義は、より強いものが富を得ていくという気持ちが強まっていた。これは金が世の中と人々をこれでもかというほど痛めつけているという感覚から起こった。
    「金がない世の中だったら、人も生活もどれほど気持ちのよいものになるだろう」と思っていたが、解決策は全く見いだせない。
    水野氏も次なる世界は具体的にはイメージできないものの、近い将来何らかの変化が起きるであろうことは言及している。
    後どれくらい持つだろう。

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  • 中国人が選んだワースト中国人番付-やはり紅い中国は腐敗で滅ぶ-(小学館新書)

    予想はしていたが、深刻度の桁が

    中国の政治を司る共産党幹部、その重要人物に寄生しながら莫大な富をつかんだ人々。
    「ビジネス」とはなにか、「人生とはなにか」ということを考えつつも、強大な権力を握るということの理不尽さがありありと伝わる内容。
    すでに、大物共産党幹部の更迭をも明確に説明している内容。

    単に、中国共産党は権力を集中して自らの富と国民の生活を完全にコントロールしているというのみならず、人生とは何なのか?成功とは何を意味するのか?そんなことを考えさせられた。

    中国共産党が腐敗しているということではなく、一部の人が権力と富と暴力を合わせ持った結果、どのようになってしまうのかが良くわかる。

    あとは、こ...続きを読む

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  • 日中食品汚染

    難しい問題

    食品汚染は、資本主義経済という利益追求を求め限りなくならないだろう。品種改良も農薬も食品添加物も、そして遺伝子組み替えも、科学技術の発達により可能となった代物である。
    もちろんこれらの研究開発は、爆発的な人口増加に対応するためでもある。しかし、当初の理念からかけ離れたところで競争が生まれ、結果的に寿命を縮めかねない食品だらけになっている。
    逆に言えば、本当に健康的な食物を作っている生産者は競争に敗れるという事態におちいっている。
    競争社会によって市場の失敗が現実に起きているということであろう。それも人生と考えるしかない。

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  • 家族喰い――尼崎連続変死事件の真相

    かなしい事件

    お金と暴力によって、多くの一族を崩壊させ、命が失われた。これは日本人の家族や一族への強い連帯感(悪くいえば世間体)をうまく利用したほんとうに可哀想な事件だった。
    もちろん警察がどこまで介入できるか?という問題もあるが、悲しい事件としかいいようがない。
    ただ、おな助ような境遇の人がまだいるのではという締めくくりに社会の歪みを感じずにはいられない。

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  • 若者を殺し続けるブラック企業の構造

    立ち向かえるか

    最近のブラック企業は悪質巧妙化しているが、結果的にそれは消費者が選択した結果とも解釈できる。需要が減少しつつある中で、企業が競争にさらされ、生き残りをかけた戦いをしていることもまた事実。
    このような世の中で社会人としてハンディを負った若者たちが切り捨てられていくのは本当に忍びないと思う。
    とにかく殺されないような会社を見つけるしかない。

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  • 嫌われる勇気

    思いが整理できた

    どちらかというと、心理学というよりも思想、気持ちの持ち方ということがメインとなるのではないか?というもの。ただし、アドラー心理学は自分の中でこれまでもやもやとしていたものが晴れ渡ったような気分になれた。
    「自由」の意味、「共同体感覚」など自分の中で充分に整理できていなかったことがうまくはまった感じです。
    結局は、絶対に逃れられない「対人関係」の中で、自分がいかに「普通」になれるか、認められたい欲望を抑えられるか、社会のなかでどう生きるかということの一つの解なのではないかと思えました。

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  • 「いいね!」が社会を破壊する

    思いは伝わるがエッセイにちかい

    楡周平ファンとして購入しましたが、やや想定内というか新たな発見はなかった。もっと楡周平的なひねりや想定されるシナリオなんかがあるともっとよかったと思える。
    情報化社会は人々にどのような影響を与えるのか?そこからが本格的な議論なのだろうと思う。

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  • 崩壊する組織にはみな「前兆」がある

    想定内

    組織崩壊の兆候は組織の目的がわからなくなるところから始まるのか?従業員、管理者、経営者それぞれの振るまいが崩壊するか否かの判断材料になることは間違いない。問題は「何のために組織はあるのか?」ということを常に意識しておくことかもしれない。
    要は当事者意識なのかもしれないしモチベーションの維持なのかもしれない。どうすれば生き残れるかはわからないし、いつどうなっても動じないことが大切だということだろう。

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  • アメリカを動かす思想 プラグマティズム入門

    とてもわかりやすい

    プラグマティズムとは何か?そのアメリカの建国の歴史の背景から生み出された思想、しかも意識せずに生まれながらにして身につけている考え方、ということが易しく記述されている。日本でいえば「罰が当たる」といった気持ちの構造に似ている。このプラグマティズムを基本的な思想として位置づけたときに、アメリカ人の魂の根本部分がよく理解できてくると筆者はいっているし、私も理解できた。
    プラグマティズムの思想についてはわかりやすく記述され、現在の政治にも大きな影響を与えていることを考えれば、これからのアメリカの政治を見る視点もかなり理解しやすくなるのではないかと思える。
    プラグマティズムについてざっと理解するための...続きを読む

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  • 溶けていく暴力団

    アングラ化する社会

    暴力団が合法的な集団とされつつ、その社会的排除が顕在化した世の中で、暴力団としてこれからも存続できるのか?その答えがこの本で説明されている。一方で、マネーに隷属化し、どんな理由であろうと金儲けさえできれば良いという歪んだ意識は、暴力団ではない社会人詐欺集団の増加を招くとして問題提起している。
    国が暗闇を持たずしてクリーンな社会を実現できるとは思わないが、誠実正直で、人情味のある人々が不幸な思いをする状況になることはよくない傾向であろう。本来の任侠とは何なのか、そして暴力団の消滅は人々の生活や犯罪の危険性にどのように影響してくるのかを考えなければならない時期にきている。

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  • 潜入ルポ 中国の女 エイズ売春婦から大富豪まで

    それでも生きている

    中国人女性は多様な状況に置かれており、その環境によって考え方や思いなどが形成されるのだろうと感じた。
    しかし、ここまで格差が大きな国とは何なのであろうか?
    日本では、憲法により基本的人権が保障され、貧富の差はあれども国家に完全に見捨てられるような集団(村や集落)はない。
    しかし、国が集団の生活を見捨てたとき、女性たちはそれぞれの思いで生きていくすべをみいだしていくのだろう。
    反日感情すら感じることができない人々が未だに多く生きていることに中国という国の矛盾を感じた。

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  • 消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―

    読むことを躊躇してしまう内容

    あまりにも凄惨な事件であり、本当にこんなことがあったのかとにわかには信じられない。人はここまで悪魔となれるのか、どうやったらこんな心理状態になるのか、単に例外的な人間として片づけられない思いがした。
    確かに緒方一家は不幸だったのかもしれない。しかし、現在のおれおれ詐欺に象徴されるように正直でまじめなひとたちが不幸な目に遭うという社会は、歪んでいる。
    松永のような人間がこれからも社会に現れないように、出来るだけ社会が努力するしかない。
    かつて、インターネット動画で生きている人間の首を切る残酷なものがあったが、この本は活字だけでも同じくらいのショックを受けてしまう内容である。

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  • 2014年 戦後最大級の経済危機がやって来る!

    やや大味

    現在の世界情勢を踏まえて、アジア、アメリカを中心としたシナリオを論説しているが、若干煽っている部分もあり、楽観派・悲観派含めて、開設してもらうと、よりリアリティーを感じることができたのではないかと思う。

    いずれにせよ、現在の状況を考えれば、最悪の事態は想定されるわけで、最悪を避けるためには日本を含めてどうすればよいのかということを考えさせるような問題提起もあるとよかったと思う。

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  • 迷惑行為はなぜなくならないのか?~「迷惑学」から見た日本社会~

    すんなりわかりやすい

    心理学からのアプローチに基づいて、わかりやすく迷惑行為というものがどのようなものなのかということが説明されている。
    迷惑行為をなくすことができるのかについては難しいと思われるが、少なくとも自分が迷惑行為に遭遇したときに、どう対応すべきかについては理解できると思う。

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  • 中国経済 矛盾噴出―週刊東洋経済eビジネス新書No.32

    簡潔に実態を理解できる

    中国の実態について簡潔にまとめられている。
    一つの現象面からの報告ではあると思うが、現在の中国の状況を理解しやすいのではなかろうか。
    今後の中国の政治や経済を読み解く際の基本的な情報として知っておきたい内容だった。

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  • 中国食品を見破れ スーパー・外食メニュー徹底ガイド

    あと一歩

    中国の食材がどのような形で、日本の家庭や外食産業に入り込んでいるかについての内容で、基本的には農薬や防かび剤、防腐剤などが使われている可能性を示しているものです。どちらかというと読み物と言うよりもタイトル通りのガイドブックといった感じでした。
    外食産業に対しては、どのようなメニューでどのような中国産の食材が利用されているかと言った取材に基づく報告が列挙されている。
    とはいえ、果たして中国の食材がどれだけ危険なのかと言うことについては明確に言及している訳ではなく、全ての中国産に利用されているのかどうかもわからない。
    ただし、現在の中国国内の大気汚染、水質汚濁、土壌汚染などを垣間見ると、まと...続きを読む

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  • いじめと探偵

    解決の糸口がつかめる

    探偵からいじめ調査を始めていることから、体験した経験に基づき書かれており、本当にこんなことがあるのかといった信じられないようないじめもあった。
    いじめられている子供たちを本気で救済するためには、親、学校、教育委員会などがどのように対応すれば良いのかということや、その糸口を具体的につかめることができるのではいかと思える内容だった。

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  • 中国農民の反乱 隠された反日の温床

    わかりやすい内容

    中国の歴史がどのように作られてきたのか、現在の中国共産党はこれまでの中国の歴史の中でどのような位置づけになるのかといったことが、わかりやすく書かれており、教科書や新聞、ニュースではあまり伝えられていない内容だった。
    ある意味、中国史を勉強してきた人にはものたりないかもしれないが、一般の社会人には平易に理解できるものだと思う。

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  • なぜ若手社員は2次会に参加しないのか 困った若手・女性社員・残念な人とモメない! イマドキ職場のギャップ解消法

    読みやすい内容

    若手職員がなにを悩んでいるのか、仕事に対する姿勢はどう違うのか、といったところを具体的な事例を交えてわかりやすく説明しています。また、管理職としてなにを気をつけなければならないのかということについても気づかされたところがありました。

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  • 東京難民(上)

    心理的な描写

    様々な職業を体験するというのはおもしろい設定であるが、感情の描写がやや稚拙。もっと登場人物の心情的な描写から現在の東京という街を表現したらよかったと思う。

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  • 2014年、中国は崩壊する

    中国の危うさはわかる

    現在の中国の国内事情や、政治的な問題、グローバル化した世界の中で、いわば2極化した中後いう国民がどのように行動するかにかかっていると思う。
    日本として、これからの中国に対してどのように対処すればよいのか、考えさせられた。

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  • 日本の路地を旅する

    一つの文化と歴史がわかる

    日本全国の路地を旅しながら、その土地の路地の歴史、文化を伝えている作品である。
    その路地がどのような経緯でつくられたのか、そこで生活していた人々はどのような仕事をしていたのかといったことが良くわかる。
    確かに、厳しい生活をしていたが、路地内の人たちはその中で普通に生活し、独自の風習や文化を形成していたということが読み取れた。
    続編が出てほしい。

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  • 衆愚の果て

    国会議員という俗人

    国会議員になることで、どれだけの権力と資金が獲得できるのかがよくわかる。たしかに国会議員(地方の議員も含めて)は国民に負託された人たちだとはいえ、あまりにも優遇され、それこそ金の亡者になっていないか?
    本当に国家国民のことを考えて国会議員になっている人はどれだけいるのだろうか?
    選挙で選ばれたとはいえ、支持団体などの支援を受けた者だらけの状態では、よい政治はとうてい無理であろうと感じる。
    自分も国会議員になりたいとは思わないが、議員の内心、欲望などを投影した内容だと思う。

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  • 続・暴力団

    暴力団を排除することの難しさ

    最近の暴力団がらみの事件を消化しながら、暴力団の現在、警察の実態などがよくわかる内容だった。できればもう少し暴力団の現在の実態や、暴力団内部の実情などを消化してほしかった。
    暴力団排除条例の意味と、今後の暴力団の位置づけが理解できた。

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  • 日本破滅論

    気軽に読めるが奥深い

    これまでの日本の政策、これからの解決方法など、楽しく、新鮮に読むことが出来た。テレビやニュースではあたりまえとされている政策論議について、わかりやすく、直感的に開設されており、なるほどと何度も納得させられた。
    2人の会話を進めながら書かれているので、とても読みやすい。

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  • ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪

    難しい問題

    大企業であっても、すこし間違うといつでもブラック企業になりうる可能性があることを知らされた。しかし、健全な企業を続けることも難しい世の中なのかと感じた。何とかならないものか。

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  • 「ゼロリスク社会」の罠~「怖い」が判断を狂わせる~

    リスク認識が変わる

    世の中に存在するいろいろな説に対して、独自の視点で展開する。なんでもかんでも鵜呑みにしてはいけないということがわかる。

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  • 無縁社会の正体 血縁・地縁・社縁はいかに崩壊したか

    止められない

    高齢化、人口減少は、一人暮らしの人々を増加させていくが、結果的に人との繋がりがどんどん希薄になった場合には誰も助けてくれないし気にもかけてくれないしゃかいにならざるをえないのだと思う。
    この流れを、もはや止めることは難しいのではないだろうか。
    であるならば、自分としてこれから生きていくためにどうすれば良いかということを考えさせられる。

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  • 実録 ブラック企業の真実

    企業の厳しさがわかる

    現在は、景気が悪い環境下で、多くの企業が苦しい状況にあると思う。
    そのため、どうしても社員に対して厳しい要請がくるのは仕方がないが、こんなにもひどい会社があるのかと思わせてくれた。
    程度の差こそあれ、多くの会社は同じような状況にあることもあると思うが、特にひどい会社が選択されている。
    もう少し分量があると読み応えもあったかもしれない。

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  • となりの闇社会 まさかあの人が「暴力団」?

    プロ詐欺集団

    詐欺や悪徳商法にひっかかる方が悪いというように考えがちであるが、詐欺を働く方も本気で考えてやっていることがよくわかる本。
    たしかに暴力団もかかわっているが、それよりも「欺す」ということに対する執念が伝わる。
    高齢者は簡単に欺されてしまうであろうということが理解できた。

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  • コミュニケーションは、要らない

    吐き捨てる感じ

    内容としては共感できる部分も多くあったが、論調としては愚痴の域を出ていないような感じである。もう少し自分の思いだけではなく、広い視点から捉えてほしいと思った。

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  • 自分メディアのつくり方

    なるほどと思える

    昨今のITの進化はものすごく速いため、この本が書かれた頃よりもさらに進化している感は否めないが、自分というものをいかにして世に売り出せば良いか、その具体的な方法や例示などが豊富に掲載されている。
    地道に自分の好きなことを表現することが一番いいのかもしれない。

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  • 家族の衰退が招く未来 「将来の安心」と「経済成長」は取り戻せるか

    新しい家族の姿を考えさせられる

    これまでの家族のあり方というものが、逆に経済を停滞させているのではないかというもので、新しい家族形態とはなんなのか、どのように暮らせばよいのかということを考えさせられた。

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  • それ、パワハラです~何がアウトで、何がセーフか~

    企業内のいじめは厳しい

    極端な例ではあると思うが、企業内でのいじめは学校以上に陰湿なものであると思える。
    いじめる方もいじめられる方も大人の社会ではそれぞれ言い分があるのかもしれないが、やりがいのある仕事を求めるためにはこのようなことはあってはならないことと感じる。

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  • 廃墟に乞う

    やや欲求不満

    短編集ということを知らずに購入。特につながりがあるわけではなく、主人公を中心に様々な事件への依頼があり、それを描写する作品。犯人や事件の解決というところまではないので、その後どうなったのかということを知りたくなってしまう。もしかするとこれを伏線として新しいシリーズができるのだろうか?

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  • 商店街はなぜ滅びるのか~社会・政治・経済史から探る再生の道~

    商店街の認識が変わる

    これは、面白かった。いままで商店街は衰退してしまうことで経済が成り立たないのではと思っていたが、実は商店街の成り立ちがいろいろな意味で国策として位置づけられていたのだということがわかった。また、商店街を構成する零細小売業は、国の保護と既得権で守られていたのだということだった。規制緩和や新しい業態の展開により、衰退したわけだが、これはなるべくしてなったのだということがよく理解できる。
    今後、私自身商店街の捉え方を変えさせてくれる本となった。

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  • 封印された日本の村

    あっさりしすぎ

    多くの村を記事としているのはいいのだが、一つの村についての内容が短すぎており、結局つまらない内容になっていると思う。また、その村にある写真などもっといれてほしかった。文章だけではイメージが足りないと思う。
    安い本なので、それほど取材にお金をかけられなかったのかもしれないが、消化不良な内容。

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  • SPA! 2012/4/10・17合併号

    暇潰し

    暇つぶしにはもってこいの雑誌。
    内容も楽しい記事が多い。ただ、毎号買おうとは思わないので、気に入ったものだけ買うようにしている。

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  • 紺碧の艦隊1 運命の開戦・帝都初空襲

    太平洋戦争のうっぷんばらし

    日本が、太平洋戦争に敗戦したという歴史を受け、これを覆そうという想定の下にシナリオが進む展開になっている。日本の技術力を存分に発揮し、先を読んだ生まれ変わりのキャラクター達が、新しい技術と兵器を開発しながらアメリカに望むという展開は、太平洋戦争の歴史を知っているものとしては、胸が空くような思いがでる。ただ、当時の技術力としてどこまで現実的に可能であったかどうかはやや疑問が残り、アメリカに対して、どこまで対峙できるかと言うことについてはすこし日本びいきかなという点もある。
    最終的に、太平洋戦争がどのような結果になるのかが楽しみになる本。

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  • JIN―仁― 1

    想定としては面白い作品

    現代の医師が、江戸時代にタイムスリップするのだが、そこでの活躍がとても面白い。江戸時代における医学の知識を遙かに超えた知識と技術で、病気を治していくところが、痛快である。外科手術では、本当に実行可能なのかどうか、術後の経過がやや現実的ではない気がするが、それはそれでSFとして面白く読み進めることができる。
    一気に読んでしまうことができ、久しぶりに楽しく漫画が読めたと思う。

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  • 逆説の日本史1 古代黎明編/封印された「倭」の謎

    作者の考え方が良くわかる本

    これまでの歴史の考え方に、新しい観点を与えてくれる一冊。通説とされている歴史認識に対して、作者自らの考え方、とらえ方を明確に定義し、独自の解釈を加えている。
    本当はどうだったかわからないが、読んでいて「なるほどな」と思わせるものも多くある。まだ、1冊目であるが、どんどん読みたくなると思わせる本だと思う。多少、書き方がしつこい部分もあるが、それだけこれまでの歴史認識に対して一石を投じたいという思いがあるのだろうと感じる。
    これを読むことで、歴史に対して幅広い視点から考えることができるのではないかと思う。

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  • SRO4 黒い羊

    針谷の決断

    今回の作品は、対象者の心境描写が挿入され、山根室長のプロファイリングがそれをたどるような形ですすんでいくところが面白い。ある意味読者にはネタバレなのだが、それを山根が鋭い洞察と分析で解決していく。最後の針谷の決断が面白い。

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  • SRO3 キラークィーン

    キラークイーンはどうなるのか?

    SROⅠからの続編。キラークイーンは果たしてどうなるのか?次が知りたくなる作品。SROメンバーのキャラクターが明らかになっていく。SROvsキラークイーンはまだまだ続くようである。次回作に期待。

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  • ほっかいどう百年物語 電子版:その1【開拓・町づくり編】

    開拓の人々の様子が概観できます

    開拓時代に活躍した人々の人生を簡単ではありますが、良くまとめられていると思います。有名な人物から、初めて聞く人物までその人物の北海道との関わりなどがわかりました。
    もし、もっとその人物を知りたいと思えば、さらに別の文献を探すことも可能だと思います。
    当時の北海道の様子、その人物がどのように係わったのか、その背景はどうだったのかなどがわかりました。

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  • 探偵はバーにいる

    飲んだくれな主人公

    私はお酒を飲まないので、大酒を飲んでいる描写があると、なんか酔っ払ってしまいそうでした。主人公がどのようにしてお金を稼いでいるのかという部分についてもう少し説明があってもいいかなと思いました。主人公の交流関係が既にできあがっている状態から始まるので、やや説明不足感があるなと思いました。
    とはいえ、札幌の住人ですので、地域の描写はよくわかり、あの辺だな?なんて思いながら読むことができました。

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  • 衆愚の時代

    思ったことを素直に伝えたい

    テレビなどのメディアを通じて伝わることと、現実社会のギャップを素直な思いで綴っていると思います。
    テレビが見られななくなったというのは、そういう部分にもあるのではないかと思います。どちらかというと、インターネット上の多くの人の発言が本音(暴言)かもしれないという中で、テレビなどのきれい事は見るに堪えないという気持ちが視聴者にでてきているのではないでしょうか?
    現代の若者や多くの人に楡さんの気持ちを伝えている本だと思います。

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