【感想・ネタバレ】いじめと探偵のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年07月17日

すごくよかった。最初は全くどんな話なのか想像がつかなかったけど、物語みたいに進んでとても面白かった!
題材になってるいじめを受けているのが、ほとんど同じ世代の人たちで、身近に感じたし怖かった。いじめを探偵が解決する、解決の糸口を見つけるというのは意外だったけど、本を読み終わって、もしかしたら1番...続きを読む信頼性があって大事な方法の一つなんじゃないかと思う。
いかに今の世の中がおかしいか、少なくともいじめとか親子関係とか教師と生徒の関係とかがいかにおかしいかがわかり、このままじゃいけないと思った。なぜ親が子の危険に気づけないのか。教師も同じ。ただ、私自身子供なので、なにか難しいわけがあるのかどうかはわからない。でも、それでも大人が気づいてくれなかったら子供はどうしようもないじゃないか。
思わず探偵になりたいと思ってしまった一冊だった。

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Posted by ブクログ 2014年01月20日

地べたを這い尽くし、いじめと向き合ってきた生の奇跡がある。言葉に真実味、すごみがある。私が陥り、また、関わってきたいじめも全く同じだ。昔はこうだった、という著者の語りのみ少し違和感があるが、それ以外は全面的に同意できる。

・いじめが理由の転校は簡単。
・父親の存在感の薄さといじめ事案は強い相関があ...続きを読むる。
・子どもの価値観と大人の価値観は違う。
・外部の業者にいきなり丸投げでは、親子関係が心配。
・一つの新しいルール(法)を作るよりも、先生の世界、大人の世界をまともな人間関係があると言える世界にしていくのが先決。
・子どものいじめの材料は大人世界に揃っている。

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Posted by ブクログ 2020年03月22日

いじめの現状とそれを取り巻く環境について、現場で子や親、学校と接している探偵の目から簡潔でわかりやすく描かれていると感じた

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購入済み

解決の糸口がつかめる

2013年11月11日

探偵からいじめ調査を始めていることから、体験した経験に基づき書かれており、本当にこんなことがあるのかといった信じられないようないじめもあった。
いじめられている子供たちを本気で救済するためには、親、学校、教育委員会などがどのように対応すれば良いのかということや、その糸口を具体的につかめることができ...続きを読むるのではいかと思える内容だった。

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Posted by ブクログ 2015年03月18日

いじめと向き合う
いじめと探偵。
この二つがどう結びつくのか、不思議に思う人もいるかもしれない。
しかし、残念ながらこれが結びついてしまうのが今の社会なのである。

著者は私立探偵として、いじめ問題と関わることとなった。
教育の専門家ではないし、「不良」な職業と罵られることもあったようだが、ごく当た...続きを読むり前の、探偵という以前に社会人であり、大人であり、人間としていじめと向き合っている。

著者は何度も言う。
探偵に相談する前に、親や学校、教師、周囲の大人が子供にきちんと向き合ってください。
私たちは証拠を掴むことはできても、根本的な解決はできないのだ、と。

学校ばかりに責任を押し付けている論調ではない。
多くの仕事に忙殺され、子供と向き合えない教師の立場も理解しようとしている。
しかし、現場では真っ当な教師や大人が排除され、事なかれ主義が蔓延していることに疑問を投げかけている。

相談にくる内容には信じられないようなものもある。
カツアゲ、暴力のようなものや猥褻行為までも。
信じられないが、「子供だから」手ぬるいということはない。
より、残酷な方法を思いつくこともあるのだ。
こういったことがある、ということを知らないと問題の本質は見えてこない。

あえて本書の欠点をあげるなら、報道でもあるように、SNSなどを使ったものが語られていないこと。
直接の相談を受けることがないのかもしれないし、インターネット上のいじめは証拠をとることが難しいということもあるかもしれないが、触れておいてもよかったのではないだろうか。

いじめ相談を受ける探偵社が増加しているそうだ。
それは子供ときちんと向き合わない大人の怠慢ともとれるが、もし利用するなら、という前提で良識的な探偵者を見極める方法を伝授している。
結局自社の広告か?いや、そうとも限らない。
できれば探偵なんか利用するな、と著者は述べているのだから。

子供の問題はそのまま大人の問題である。
神聖な教育の場、とか、子供同士のことだから、とかそういうことでは解決にならない。
何が、課題で、どうすれば解決に結びつくのか、第三者の視点は的を射ている。

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Posted by ブクログ 2013年12月16日

最近のいじめには探偵も絡むらしい…というニュースを見て、読んでみたくなった本です。

たけしが、「いじめって言葉を使うから勘違いするけど、ふつうに暴行とか恐喝とかだから。ちゃんと言葉にしないと」的なことを言って(書いて)たけど、ほんと、その通りだな、と。

自分が中学や高校の時、大人はどうして「子ど...続きを読むも」とカテゴライズした人間に甘いのか。
分別も、我慢も未成熟な分、「大人」よりも子どもは残酷なのに、と思っていた。

自分たちのイメージする「子ども」でいてほしいのが大人で、そのイメージの色眼鏡で見ている間は、結局、変わらないんだろう。

私には子どもはいないけれど、子どもを学校に行かせるのが怖くなる。

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