【感想・ネタバレ】コウノドリ(15)のレビュー

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Posted by ブクログ

テレビドラマ化もされた人気シリーズの第15巻。この巻が刊行された2016年は第40回講談社漫画賞・一般部門を受賞し、波に乗っていた頃です。

「ペルソナ総合医療センター」の産科を中心に、妊娠出産、赤ちゃんとお母さんを巡る悲喜劇と、主人公サクラ先生を中心とした群像劇が、綿密な取材に基づく圧倒的なリアリティと現場感を伴って語られます。
倉崎先生、工藤先生といった新メンバーを加えて、この先のドラマ2期に向け一層パワーアップして臨みます。

この巻には「胎便吸引症候群」「出生届」が掲載されています。

以下、各エピソードに一言ずつ。

「胎便吸引症候群」
腕は確かで、NICUに通うお父さんお母さんには寄り添う姿勢を見せる一方、関係者には神経質に厳しく当たる新生児科の新任、工藤先生。7巻でバーンアウトして退場した新井先生の後任にあたるのでしょうか。
実はその神経質さは、難病の我が子を見て、航空宇宙工学専攻から医学部に入り直したという経歴にあるようです。…でも、それ以上の掘り下げは今のところはなく、キャラクター性では倉崎先生の濃さに及ばず、今後の出番も実はあんまりありません。キャラクターを作るって難しいんだなって思います。

「出生届」
タイトルの意味がわかると切なくなるエピソード。そしてこれまで浮いた噂すらなかった小松さんに出会いが!

言霊なんて言葉があります。水伝みたいな似非科学まで行っちゃうとちょっと困りものですが、信じているかどうかはともかく、心掛けとして良いことは公言し、悪いことは思っていても口に出すのは止めておこうと思っている人はけっこう多いかもしれません。あ、自分もそうです。
コウノドリは別にホラーではありませんので言霊的なモノが登場するわけではありませんが、でも、このエピソードではお母さんやお父さんがあんなことを口に出さなければ、と後悔する展開になります。
多胎児育児の大変さは、悲惨な事件や減胎手術のような報道で知られるようになり、自分も妊娠中によく目にした各種の支援の多さなどから、困難さが何となくわかります。コウノドリでも5巻に「双子」のエピソードがありますが、これは出産までなので出産後の壮絶さが描かれているわけではありません。
まあそんなことから、2人目妊娠はうれしいけれど、双子じゃなくて一人だったらよかったのに…と愚痴っていたら、二卵性双生児のうち一人が妊娠中に死亡してしまった話です。冗談のつもりで口に出したことであっても後悔の種にならないようにしないとなと改めて思い返しました。
出生届と死産届を同時に出したお父さんの気持ち、自分とパパとママと、生まれてくるはずの弟妹を描いた絵が「間違ってるんだ」「描き直していい?」と先生に聞くお兄ちゃんのシンジ君の気持ち、そして、現場では必ず起きていることなのでしょうけれど、やっぱり赤ちゃんが亡くなる話は読んでいて切ないですね。

あと、小松さんのエピソード!
「住む世界が違う」と感じた小松さん。
でも、ジョージさんは小松さんのどこがよかったんでしょうか。もしかして、髪型?

蛇足です。
横山さんが街で見かける双子の名前がミーちゃんとケーちゃんでした。元ネタはピンクレディーだと思うんだけど…ピンクレディー双子じゃないのに…
あと作者何歳よ…

1
2019年12月24日

ネタバレ 購入済み

工藤先生

なかなかやっかいなキャラクターが出てきました。仕事に真剣なのは分かるけれど、神経質過ぎるのは、、。同僚にも厳しく、ダメ出しを通り越して暴言を吐くところが好きになれない予感がします。変わってくれればいいですが。

#泣ける #切ない

0
2023年03月01日

mac

ネタバレ 購入済み

胎便吸引症候群

・胎便吸引症候群:通常、赤ちゃんはお母さんのお腹の中でウンチはしない。
生まれた後にする。しかし、お腹の中でストレスがかかると、羊水の中で便をすることがある。
胎児の便、つまり胎便だ。
そしてさらなるストレスがかかると、通常胎内ではしない呼吸…喘ぎ呼吸をしてしまう。
それによって赤ちゃんはその混濁した羊水を胎内や出生後に気管に吸い込み、呼吸障害を起こしてしまう。
・赤ちゃんはお母さんと同じく、辛い思いをして出産に挑む。
外の世界に出るために頑張って、とても大きなストレスと闘うのだ。
だから出たら「おめでとう。生まれてくれてありがとう」と褒めてあげてはいかがだろうか。

0
2022年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2016年9月23日発売。

TRACK44 胎便吸引症候群(たいべんきゅういんしょうこうぐん)
TRACK45 出産届

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2022年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【あらすじ】
聖ペルソナの新小児科にやってきた新しい仲間、工藤先生。まだ彼のキャリアは短いが、並々ならぬ注意力で治療にあたってくれる頼もしい新戦力だ。しかし、彼の歯に衣着せぬ物言いで、NICUはギスギスした空気に包まれ始め…。

【感想】
読んでいて、どんどん胸が熱くなって、何度も泣きそうになった。出産を通して、家族ひとりひとりが抱く思い。それが繋がって初めて、家族みんなで出産と向き合えるんだなと思った。そして出産というのは、ひとつの過程にしか過ぎなくて、それから先がもっともっと、いろんなことが待ち受けているんだな、と思った。そんな決意をして、出産に挑んだお母さんたちを、わたしは本当にすごいと、心から尊敬した。

0
2017年07月30日

Posted by ブクログ

1巻からほぼ一気に読んできたけど、読むたびに赤ちゃん欲しいなぁ、と思ってしまう
あの赤ちゃんのほんわかした匂いが嗅ぎたいっ
って衝動に駆られる
そして出産後の豪華な入院食よ、カムバーックとか(笑)
とはいえ、出産は一人ひとり全部ドラマだし危険と隣り合わせなのも真実。
赤ちゃんは育てたくても幼児以降はもういいし。
読み続けちゃうだろうな。

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2016年10月02日

購入済み

現場の緊張感

現場の緊張感が生で伝わって来るようです。それにしても読んでいて作者がフラグを立てるのも余りに素直なので結論が最初の方で分かってしまいます。セリフのフォントサイズがそこでけ大きいからです。それでもやたらに捻られるよりはいいです。

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2016年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

NICU新メンバー工藤は細かいけど安心してまかせられる。双子の片方が妊娠初期に亡くなり死産。小松さんが友人の結婚式で出会ったピアニスト山下ショージといい感じ。

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2022年03月19日

購入済み

工藤先生は設定盛りだくさんな割にそれを活かしきれてなかった感がある…
小松さんに春が来そうなのが嬉しい。

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2022年02月05日

Posted by ブクログ

双子の妊娠にもいろいろな問題が発生する可能性があることを認識した。
また、男性も想像を広げて、女性の実感に近づく努力をしないといけないと思った。

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2017年03月31日

Posted by ブクログ

新しい工藤先生が厳しく神経質な理由はやっぱり我が子にありました。救ってもらった命を自分の人生かけて恩返ししていく。素敵だなと思います。小松には春の到来なのかしら?個人的には独身でいてほしいなぁ( ´艸`)双子のリスクは産むときだけではなくて、こういうことも起きうると聞いてはいました。安易に喜べない様々な理由。でも生きていく人たちには強く、そして幸せになってほしい♪

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2016年11月10日

ネタバレ 購入済み

死産

双子のウチの1人が死産。
そういう場合もありますね。

ありとあらゆる可能性を、
考えて、双子を助ける為に、
妊娠を継続するが、
1人の心音が無くなる。

出産の日まで、一緒に妊娠を続けるので、
もう1人への情もひとしおです。

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2023年04月19日

Posted by ブクログ

小松さんの春が到来か…!?

双子を妊娠して、片方だけがいなくなるっていうことがあるなんて。そりゃあないわけないのだが、なぜか想像していなかった。当事者じゃないものの意識は、そんなものかもしれない。けど、この漫画が教えてくれる。

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2019年07月01日

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