【感想・ネタバレ】コウノドリ(29)のレビュー

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mac

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NICUと在宅医療その一

・身体的、精神的、社会的、経済的理由で、限度を超えて親が孤立すれば、子供の虐待は誰にでも起こり得る。
・子供に病気や障害があって、医療ケアが必要なケースでは、虐待に至ってしまうことが多い。
なぜなら24時間、医療ケアが必要な子の両親は、ゆっくり眠る時間が無いからだ。
睡眠不足になると、どんな人間でも魔が差すし、壊れていく。
・「NICU(ここ)に入院している子供たちには、効果が少しでもありそうならば、良かれと思う治療をどんどんやっています。
ただ・・・NICUを卒業した子は、もう二度とNICUに帰ってくることができません。
なので在宅医療では、効果がはっきりしない治療、止めてもよさそうな治療は続けてはいけません。
NICUをそのまま、お家に持って帰り、お父さんやお母さんに医師や看護師の行う医療を求めてしまえば、
それは子供から両親を奪うことになりかねません。この子たちのパパとママを医療者にしてはいけないんです」
・「コノハを見て思ったんです。この子はずっと私が守ってあげないと死んじゃうんだなって。
…私のことは誰も守ってくれないのに」
・デイサービス:医療ケアの必要な子を日中だけ預かる施設。看護師や理学療法士が常駐。
・「在宅医療は本当にしんどいと思います。でも子供と離れる時間は子供の成長のためにも必要ですし、
母親や家族がその時間を自分のために使うのはいいことだと思うんです」
・「オレにはNICUで本当に人を救っていたかなんて分かんないです。
ただ、オレたちはNICU(あそこ)で誰かを不幸にするために命を救ったことは一度もないっしょ」
「…そんなの当たり前じゃない」
・「家というのは暮らしのある場所ですからね。生活をしながら在宅医療を続けることは、
ご両親やその家族がNICUで想像していた以上に過酷なことです。
でもそんなことは親の愛情があれば乗り越えられるはずだとか、安易に言う人もいます。
しかし絶対に両親の愛情を、その解決策にすり替えてはいけないんです。
医療の進化によってNICUで救われる命は増えたのかもしれません。
だからこそNICUは、その子を含めた家族も一緒に支えられるNICUに変わらなければいけない。
私はそうならなければ新生児科医が本当に、子供たちを救うことにはならないと思っています」

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2022年09月30日

Posted by ブクログ

もはや安定の面白さ。主人公先生初のピンチも何とか乗り越えて、そちらはとりあえずひと安心。サブキャラもよく立っているから、今度はそっちのドラマが進行中。病院っていう、ある程度鉄板の舞台設定とはいえ、物語の結構が優れているから、いくらでも引き出しがありそう。ずっと楽しめます。

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2020年03月23日

Posted by ブクログ

ソーシャルワーカーさん、小児科医の回。

コウノドリ読むと自分には何ができるんだろうって無力さを感じる。同じマンションに住んでいても、隣の扉の中のことは知らないし(知られてても怖い世の中なんだけど)、何にどの程度困っているのかなんて…。

「自分の見える範囲で出来ることをする」、「知ることをやめない」かな。

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2020年02月23日

Posted by ブクログ

「新しいNICU」(前編)では、ペルソナ総合医療センターのNICUをバーンアウトした新井先生が登場する。
彼女が立ち向かった現実は、病院を退院したあとの家族と子供の生活。
医療的ケアに奮闘する母親と話をし、彼女が疲れていることに気がつくが、新井先生は何もできない。
訪問したそのあと、24時間のうちの23時間は、「母親が」「一人で」見ている現実に、医師が一人で立ち向かうことは不可能だ。

私は、その後の展開に息を飲み、そして、新井先生の言葉に涙した。

「コノハちゃんが障害を持って生まれたのは…あなたのせいじゃない」

障害児を抱える母親は、多くの人がこう考えるだろう。
「私が、〇〇したから」「私のせいで、この子は障害を持ったんだ」
周りがどんなに違うと言っても、ずっと、考え続けてしまう。
そして、この子が、普通だったら、どんなによかっただろう、とか、この子のせいで私の人生がめちゃくちゃにされた、と思い、その考えに囚われた自分に嫌悪する。

障害児は天使だ、とか、個性だ、とか、そんな訳がない。
のしかかる義務に、必死に母親だけが耐えているのが現状だ。父親は、いつもどこにいるんだ?

本書が伝える言葉が、医療的ケア児、障害児を抱えている親だけではなく、悩むすべての親のもとに届けばいい。
「一人で、苦しまないで」
口だけだろ、誰もわかってくれない、そう思いつつも、救われる時があるのも事実だから。

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2020年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

元DV被害者連れ子と新しい夫。問題が発覚してから和解。

ペルソナを辞めた新井先生が頑張ってる。そんな矢先、新井先生の元患者で3歳の子供が低酸素脳症でずっとケアが必要な状態で限界を迎え、娘を殺す。新井先生母親の独白を聞き続け心が折れかけるが、大学病院に戻った白川先生と再開し奮起。

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2022年04月16日

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コウノドリで医療ソーシャルワーカーさんについて知って、興味を持ったので、今回のお話は興味深かった。

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2022年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

向井さんにスポットが当たった巻。できるならばお世話にならない方がいいけれど、お世話になればきっと忘れられない存在になるんだろうな、ケースワーカーって。向井さんのふんわりした温かさが光っていました。コノハちゃんを手にかけてしまった森元さんが痛々しい。夫や義母の不甲斐なさ、当事者意識の無さに本を投げてしまいそうになったくらい。白井先生がずいぶんと雰囲気変えて登場して、次巻はにぎやかになりそうです。

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2020年09月24日

ネタバレ 購入済み

NICU

新井先生お久しぶりです。

障害を持った子供を
自宅で見るのは、
24時間なので、
介護するもの過酷です。

NICUで救った命。
昔なら助からなかった医療の進歩。
家庭に医療器具を持ち込み、
繋ぐ命。

それが正しいのか、幸せなのか、
人それぞれだけど、
きっと辛いです。

#深い

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2023年05月02日

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