誰でもよかった作品一覧

  • 相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ
    3.8
    「社会の役に立ちたいと思いました」 2016年7月、19人の障害者を殺した植松聖。 全16回の公判の果てに2020年3月、死刑が確定―――。 彼の目から見えていたこの「世界」とは? 残酷な「本音」が「建前」を打ち破り、 「命は大切だ」というような「正論」を口にする者が 「現実を何もわかっていない」と嘲笑される光景があちこちにある。 そんなこの国に溢れる「生産性」「迷惑」「1人で死ね」という言葉。(中略) 彼の悪意はどのように熟成されていったのだろう。 「死刑になりたかった」のではない。「誰でもよかった」のでもない。 彼は衆院議長への手紙で「日本国と世界平和のために」とまで書いている。 ――「はじめに」より
  • 家族不適応殺 新幹線無差別殺傷犯、小島一朗の実像
    4.3
    国家に親代わりを求めた男。 法廷で無期懲役に万歳三唱をし、殺人犯なのに刑務所で生存権を主張し続ける犯人・小島一朗。 誰も踏み込まなかったその内面に、異端の写真家が迫る。全真相解明、驚愕の事件ルポ! 犯人はいったい何者なのか? ――――― 【新幹線無差別殺傷事件】 2018年6月9日、走行中の東海道新幹線の車内で男女3人が襲われ、2名が重軽傷、男性が死亡した。「刑務所に入りたい」という動機だったため、一審で無期懲役となった際に小島一朗は法廷で万歳三唱をした。控訴せず20年1月に刑が確定。小島は刑務所内で生存権を主張し続けている。 ――― 2008年以降の無差別殺人事件の犯人は前科前歴なし、両親は揃っており、貧困家庭でもなく友人関係に問題もない、「普通」の者が多い。 だが、「死刑になるため」「刑務所に入るため」と彼らは犯行に及ぶ。 約3年にわたる取材で理解不能な動機、思考を浮き彫りにする驚愕のルポ! 【目次】 序章 鞘――刑務所に入る夢を叶えた男  第一章 心――写真家が人殺しに興味を持つ理由 第二章 偏――歩み寄る難しさ 第三章 記――「むしゃくしゃしてやった、誰でもよかった」の真相 第四章 凶――餓死することを止め、生きる選択をした 第五章 会――アクリル板越しの作り笑顔 第六章 家――浮かび上がる“いい子” 第七章 迷――食い違う家族の言い分 第八章 裁――真実が語られない虚無な裁判 第九章 答――刑務所でしか手に入らないもの 第十章 辿――犯行時のシミュレーションから感じること 最終章 刑――自傷行為を通して得られる愛 あとがき 主要参考文献一覧
  • 家庭モラル・ハラスメント
    4.0
    あなたも被害者かも――。夫の非情な言葉や態度によって傷つく妻たちが急増している! 私が結婚生活で夫から受けてきたのは「虐待」そのものだった。すべての責任はお前にあると、夫は何度も言った。私も、自分がダメなのだと思っていた。でも、それは違った。幸せになれないのは、自分のわがままのせいでも、努力が足りないからでもない。夫にとって、ハラスメントの対象は、自分より弱い人間だったら誰でもよかったのだ。
  • 彼がかわいいと言ったから
    4.1
    1巻702円 (税込)
    【甘い毒(ことば)に侵される――】 出会い系で知り合った辻とセフレ関係を続けていた裕人。彼について知っていることは、セックスの相性と裕人を「かわいい」と褒める口癖だけ…。性欲を満たせれば誰でもよかったはずなのに、辻との逢瀬は次第にある渇望を生み――
  • キレる女たち~誰でもよかった~
    完結
    -
    全1巻110円 (税込)
    女通り魔連続3人傷害事件!!突然の凶行に至った知られざる女心の闇とは…!? ※本電子書籍は「キレる女たち」に収録の「誰でもよかった」と同内容です。
  • 誰でもよかった
    3.4
    〈今、渋谷。これから人を殺します〉男はインターネットの掲示板に書き込み、スクランブル交差点に軽トラックで突っ込んだ。十一人を無差別に殺し、センター街の喫茶店に籠城した男と交渉人との息詰まる攻防が始まる。凄惨な事件を引き起こしたのは「心の闇」なのか? 警察に勝ち目はあるのか? 世間を震撼させた事件の衝撃のラストとは――。
  • とどくかな? 【単話売】
    完結
    -
    大好きだった人にフラれた… 悲しくてくやしくてさみしくて、お見合い結婚した 誰でもよかったのに、そんな私にあなたはとても優しくて…
  • パンドラの海〈真夜中の億万長者 Ⅲ〉
    完結
    4.0
    幼い頃から厳格な寄宿舎学校で育てられたパンドラ。彼女は出会ったばかりのギリシアの海運王ザックから熱烈な求愛を受け、キュリアコス家の一員となった。しかし幸せの絶頂で迎えた初夜のあと、彼女はある噂を耳にする。“キュリアコス家の嫡男は伝統を守るためヴァージンを妻にしなくてはならない”彼は私を愛していたわけじゃなくて、処女なら誰でもよかったんだわ! そしてザックも知ってしまった。20歳の若きキュリアコス家の花嫁の過去の一夜の過ちを…。
  • プロポーズをもう一度
    完結
    4.0
    たった一度、学生の時に会った男に一目惚れしてしまった優美は、23歳になってもキス一つ出来ないでいた。忘れられない男、高城聡志とひょんな事から再会し、優美の親の会社へ融資の代わりにと結婚することになってしまった。きっかけはなんであれ優美は嬉しかったが、聡志から「誰でもよかった」と言われてしまい… その他、官能小説家、イラストレーター、貧乏劇団員との恋の物語を収録。
  • 指先の誘惑~ネイリスト彼氏~
    -
    「ほのかは手も性感帯だよな。舐めると奥がしまる」出会って1ヶ月、彼とはエッチする関係にはなったけど、いつもなにかはぐらかされて、特別な存在なのか不安な私。顔が見たくてお店に行ったのにそっけなくて…本当は誰でもよかったのかな…?
  • 路上の伝説
    3.7
    1巻1,430円 (税込)
    ある日、先輩から連絡が来た。 ――抗争になる、お前の力が必要だ。 隣街の暴走族との総力戦。 中間地帯に集められ、俺たちは対峙した。 全員で激突したら、どちらが勝っても共倒れになってしまう。 総長同士で話し合った。 その結果、一番強い奴同士だけで決闘させて、それで勝敗を決することになった。 行くのはお前だと、指名されたのが俺だった。 俺はまだ無名の喧嘩自慢。暴走族にも入ったばかり。 けれどそんなこと関係なかった。 強い奴とやれるなら、相手は誰でもよかった。 顔も名前も知らない、敵の族の代表と対峙する。 始まるや否や、飛びかかってくる相手の顎に、俺は左フックを打ち込んだ。 そのたった一撃で相手は失神し、二つの族の全面抗争は一瞬で終結した。 ――その日から、俺は“路上の伝説”と呼ばれるようになった。

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