サヨナライツカ作品一覧

  • さよなら一顆
    4.0
    それは7月3日、涙の日と言われる日だった。中古貴金属買取店に勤める座波(ざは)は、閉店間際に婚約指輪を売りにきた男性客に気まぐれに夏みかんを振る舞った。 無表情で淡々としていた男がふいに「おいしい」と言って涙をこぼし、その出来事は妙に印象に残った。 だが数日後、ホテル街で女にひっぱたかれた場面を、件の客・矢神(やがみ)に目撃され……? 愛を見失った男と心を見失った男の、センチメンタル・グラフィティ。
  • ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ
    3.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 いまだからこそ、君に届けたい。おれたちの、五・七・五・七・七を! 「コロナ」という、歌舞伎町最大の危機との戦いのなか、ホスト達は生きている。そして、愛について考えている。――愛ってなんだ? 恋愛を、悩みを、希望、欲望、本音を叫ぶ。五・七・五・七・七の短歌で! 短歌を作ったのは、歌舞伎町に6店舗のホストクラブがあるスマッパ!グループの会長・手塚マキ氏とホスト75人。 編者(選歌・構成)は、280万部のベストセラー歌集『サラダ記念日』の著者・俵万智氏と、野口あや子氏、小佐野彈氏という短歌界の第一線で活躍する歌人。 2年前、小佐野彈氏の歌集『メタリック』の発売イベントで短歌を作って以来、ホストたちは、ほぼ月一回、歌会を開催し続けた。選者・指導役として、俵・野口・小佐野各氏が加わり本格化。NHKBS番組「平成万葉集」でも紹介された。ホスト歌会は20回以上。5月にはコロナ下で、Zoomを歌会も。作った短歌900首から、俵・野口・小佐野各編者が300首を厳選! 五・七・五・七・七の短歌だから語れる本当の気持ち。得意客(姫と呼ぶ)との会話、おもてなし、仕事で割り切れない男女の感情。コロナ下での焦燥。 もともと短歌とは、愛を語り合う言葉の器だ。ホストと短歌。実は、これほど相性の良いものはなかった。まさにいまだからこそ届けたい、感動の短歌集。 (収録したおもな短歌作品) 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ 見つめ合い あ、これダメだね 照れ笑い カラダは離すもココロは密で 夜が更けて意外と広いゴジラ前 静けさ光る靖国通り 君からの返信ないが既読付く俺に連絡いま自粛かな 自粛中ライトも消えた看板の君の笑顔がなんか寂しい 錆びてなお耐えて耐えて耐え抜いて磨き続ける輝く日まで 「ごめんね」と泣かせて俺は何様だ誰の一位に俺はなるんだ 眠らない街といわれたネオン街 たまにはゆっくりおやすみなさい
  • ホスト万葉集 文庫スペシャル
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 いま届けたい。俺たちの五・七・五・七・七! 「歌舞伎町の光源氏」が紡ぐ感動の短歌集。 歌舞伎町ホストが、これほど短歌にハマるとは。 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカ。 ラブアンドマネーの「夜の街」歌舞伎町を生きるホストたちが、 五・七・五・七・七で本当の心を届ける。 「コロナ禍」で営業自粛中も月イチの歌会を続け、 四年間で作った短歌は二〇〇〇首超。 大手メディアも注目の単行本二冊からよりすぐった文庫ベスト! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

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