佐藤いつ子作品一覧
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4.0中学受験国語で出題多数の小説、 『キャプテンマークと銭湯と』『ソノリティ はじまりのうた』の佐藤いつ子氏最新作! ーーー 平凡な中学生・優希は、クラス替えでたまたま「1軍」のグループに入れたものの、本当の自分を隠して生きている。 成績が悪いフリをするし、オタクなところは絶対にバレたくない。クラスメイトの投稿に「いいね」をつけるかどうかも悩む。 そして家でも、生理用品を買ってと親に言えない・・・・・・。 「周りからどう思われるか」を気にするあまり、生きづらさを感じる優希が、不登校ぎみの転校生やマイペースなクラス委員との心の交流を通じて、 自分を縛る<透明なルール>に気づき、立ち向かっていく。 教室の雰囲気やSNSの同調圧力に息苦しさを感じる全ての人に、勇気をもたらす爽やかな物語。 ーーー ★10代から共感の声続々★ 「僕自身も、小学校の頃に同調圧力や連帯責任に疑問を感じたことから徐々に学校へといけなくなり、 悩み続けていた経験があるので本作の主人公の姿にとても親近感を覚えました。 自分自身の軸が決まらず、迷っている人にこの作品をぜひおすすめしたいと思いました!」 「ずっとわからなかった<自分のもやもやとした経験、思い、感情>の名前。 それにぴったりな言葉を知ることができました。 読み終わった時に前を向こうと思えるような、素敵な物語でした。」
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4.4「キャプテンは、」 耳の奥がきんとした。 「大地にお願いしたい」 背筋は伸びきったまま、制止した。息も止まった。周りがかすかにざわついた。 そのざわつきを押さえるように、「はい!」 威勢のよい声が、後ろからまっすぐ飛んできた。 「よし。大地、頼んだぞ」 「そうだ、周斗。キャプテンマーク、あとで大地にわたしといてくれ」 ずっとつけていたサッカーのキャプテンマークを、他のチームから移籍してきた大地に渡さなくてはいけなかった周斗。くやしくて、チームメイトからも孤立してしまう。自分がいやになっていた周斗が出会ったのは古ぼけた時代遅れの銭湯だった。あさのあつこ氏の推薦デビューの著者が描く、切なく温かい感動の物語。
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4.5「俺たちにも才能、あるんじゃね?」 「自分よりすごいやつがそばにいても、差を見せつけられても、それでも絶対めげない才能」 吹奏楽部というだけで、合唱コンクールの指揮者を任されてしまった中学1年生の早紀(さき)。 内気な彼女が、天才ピアニストの幼なじみ、合唱練習に来ないバスケ部のエースなど、個性的なクラスメイトたちとの関わりを通じて自分を解き放っていく。 しかし本番直前、思わぬアクシデントが起こり …… 仲間とともに何かをつくりあげる達成感、悩みもがきながらも「自分らしさ」を模索する中学生たちの内面、みずみずしい人間ドラマをまっすぐに描いた、珠玉の成長物語。 ★感激の声、続々! チームワーク、友情、恋愛を生き生きと描いた、 これは、あなたの物語。 きっと期待に胸が膨らみます。 ーー岡本沙紀(東大王) 迷いや焦りさえも輝き出す。彼らの歌がまっすぐに胸に響いた ーー宮下奈都(『羊と鋼の森』『よろこびの歌』) 自分らしさを見つけることの難しさと尊さを見つめた青春小説! ーー朝比奈あすか(『君たちは今が世界』『翼の翼』) 思春期には悩みが色々あるけれど、この物語が大丈夫って教えてくれる ーーひこ・田中(『お引越し』『ごめん』)