祝シリーズ作品一覧
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4.0竜の血族が存在し、人と竜人が共に暮らすリッテンドルフ王国。王家の者ながら、特別な力を持たない人間として生まれた第七王子のレリは、劣等感を抱きながらも、力を持つ兄たちを尊敬し、健気に慎ましく暮らしていた。 そんなレリは、幼い頃から王族を守る竜騎士・ダートに淡い想いを抱きながら、それを気取られないように、彼の活躍を見守り続けていた。そしてダートも、守るべき人としてレリを大切にしてくれていた。 しかしある時、緊張状態にあった隣国との関係が悪化し、王家から人質を出さねばならぬ事態に。なんとその人質に選ばれてしまったレリは、「自分の務め」として受け入れようと懸命に堪えようとするが、ダートとの別れを何より寂しく感じてしまい……?
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4.0《異種族×身分差――五人の獣人王候補とその番を巡る異世界ファンタジー》両親を亡くし一人健気に生きるアンリは、大雨の日に森で迷っていた一人の男と出会う。静かに語り合う中で、穏やかで頼もしい彼に心惹かれていくアンリ。一夜限りの逢瀬だと思い寂しく思っていたアンリの元に、数日後、王太子からの遣いがやって来る。実は彼は、国を治める五人の領主の一人で【真の聖獣王に最も近い】と言われるサーベルタイガーの獣人王子・ジークフリートだったのだ。アンリこそが長年探し求めていた【運命の番】だと確信したというジークフリートに、番になってくれと求められたアンリは……?
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3.8【“スパダリ国王×健気な人狼”運命の恋を実らせた二人の、結婚後の物語――】きらめく銀髪と儚げな美貌を持つ天涯孤独の人狼・サーシャは、その血統の稀少さ故、狼の血族であることを隠し、ひっそりと暮らしていた。そんな中、偶然居合わせ助けてくれた親切な男性に心惹かれるが、その彼は、お忍びで町に出ていた国王であり、自らの家族を亡き者にした敵・アルベルトであった。紆余曲折の末、 運命の恋に身を焦がす身分差のある二人は、無事結ばれ、国王と王妃となった。平穏な日々を迎えたのも束の間、まだ周囲の国々にはきな臭い動きもある。そんなある日、願いを叶える奇跡の湖といわれる場所に連れられてきたサーシャは、叶うはずもないと思いながらも、どうかアルベルトとの愛の結晶、二人の子供が欲しい――と、願いをかけるが……?
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4.0
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3.5好きという気持ちが高まると、周囲に花びらを降らせるという不思議な力を持つ少数民族〈花の民〉――結婚した相手は富や名声を得ると伝わっていることから、彼らは別名〈幸福の民〉とも呼ばれている。人里離れた小さな谷でひっそり暮らす〈花の民〉・ルスランは、ある日やってきた城の使いに、〈花の民〉の力で深い孤独を抱えた王・ナフルーズを癒す、花嫁になってほしいと乞われる。突然の申し入れに驚くものの、隠れて生きるばかりだった〈花の民〉が国の役に立てるなら……と、受け入れる覚悟を決めたルスラン。城に召し上げられ、ついにナフルーズと対面したルスランは、その場で桃色の花びらを降らせてしまう。それはつまり、相手への好意――“一目惚れ”ということ。しかしその瞬間、ナフルーズの顔が強張るのを目にしてしまう。早々に失恋を覚悟したルスランと、それでも優しく接してくれるナフルーズ、互いに本音を伝えられないまま、二人の新婚生活がはじまるが――?