エランド・プレス作品一覧
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-苦しみの底で見つけたものは? ベストセラー『生きのびるための事務』著者がおくる、こころの深淵の歩き方。 作家・坂口恭平が若い頃よりとらわれてきた自身の「絶望状態」との格闘をつづった、切実で赤裸々な記録。困難の果てに辿りついた「絶望」との新たな関係性にいたる道筋は、渦中にいる多くの人々に希望を示すだろう。 苦悩する人へのギフトであるとともに、人間の精神や創造性への洞察をはらんだ「絶望文学」のマスターピース。 「死なないためのハンドブック。それが今回の執筆の目的だ。とにかくあの絶望しているときの自分に向けて書いてみたい。正直、恥ずかしすぎて、書きたくないなという気持ちもある。でも、とりあえず自分のためなのだから、気にせずに書いてみよう。いやなら、あとで消せばいいだけだ」(「はじめに」より) 【目次】 はじめに 第1章 絶望の分析 第2章 絶望の渦中で 第3章 絶望の変調 第4章 絶望と生きる おわりに 付録 絶望状態のメモ 【著者】 坂口恭平 1978年、熊本県生まれ。2001年、早稲田大学理工学部卒業。作家、建築家、絵描き、音楽家、「いのっちの電話」相談員など多彩な顔を持ち、いずれの活動も国内外で高く評価される。『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』(角川文庫)、『独立国家のつくりかた』(講談社現代新書)、『幻年時代』(幻冬舎文庫/熊日出版文化賞受賞)、『Pastel』(左右社)、『生きのびるための事務』(マガジンハウス/道草晴子との共著)ほか、著作多数。
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-悩みはつきない、されど……生きる!!いましろ流アクション漫画の傑作に大幅描き下ろしを加えた完全版。 ブタ仙人のもとで修行に励む子熊のトンちゃんと兄弟子・牛山五郎。 ふたりの奮闘の日々は一見、牧歌的に映るも、ときに人生の深淵を覗かせる。 44ページにも及ぶ追加描き下ろしパート「地獄会議の章」では、トンちゃんが、強大な敵を相手に仙界クマとしての潜在能力をついに開花! 行けども尽きぬ苦悩の道。はたしてふたりの修行の行方は——。 【目次】 修行の章 ロボ仙人の章 術の章 悪霊の章 試験の章 地獄会議の章 【著者】 いましろたかし 1960年、高知県生まれ。漫画家。1986年、「ビジネスジャンプ」でデビュー。諦念と情熱の入り交じった独特の作風で知られ、各界のクリエイターにも熱烈なファンが多い。著作多数。代表作に『初期のいましろたかし』『デメキング』『トコトコ節』『釣れんボーイ』『化け猫あんずちゃん』など。2015年に初の絵本となる『あそこまで いってみよう』を発表。