未完 京都作品一覧

  • 京都―未完の産業都市のゆくえ―(新潮選書)
    3.3
    「空襲がなかったから古い町並みが残る」「京料理は伝統的和食の代表」「職住一致が空洞化を防いだ」「魅力的景観は厳しい保護策のおかげ」――これらの印象論は本当に正しいのか? 地元の「洛中」礼賛一辺倒に疑問を持つ京大出身の経済学者が、「千年の都」が辿った特異な近現代の軌跡を、統計データを駆使して分析する。
  • 新撰組異聞 月花去来
    完結
    -
    真崎春望×新撰組×吸血鬼――妖しくも艶やかなコラボレーション!連載雑誌休刊のため未完に終わっていた真崎春望の幻の傑作が、描きおろしを加えて15年ぶりに復刊!ふたりの美しい男たちが織り成す、激しく切ない物語の行き着く先は……。新撰組の副長・土方歳三はその死の間際、己の魂を犠牲とするかわりに、志半ばで病に死んだ盟友・沖田総司との再会の宿願をかける。それから百二十余年後――土方の宿願は成就し、沖田は平成の世に転生する。かつて命をかけた函館五稜郭の地で、いま再びめぐり合った土方と沖田。…しかし再会と引き換えに土方が払った代償は、あまりにも大きかった。土方は人間の魂を失い、血を吸う化生へと変化していたのだ――!吸血鬼と化した土方を人間に戻すため、2人は再び宿縁の地・京都へと向かう。
  • 戦国武将伝 西日本編
    3.9
    1巻1,699円 (税込)
    各都道府県で一人、武将を取り上げて掌編小説に! 直木賞作家・今村翔吾が挑む“驚天動地”の衝撃作。秀吉に、毛利、長宗我部、島津、さらには黒田官兵衛、立花宗茂……。西の空に漢たちが舞う! 近畿・中国・四国・九州の武将24人の、胸が熱くなる、くすりと笑える、ほろりと泣ける逸話を描く傑作掌編小説集。 《目次》[広島県]十五本の矢 毛利元就/[島根県]謀聖の贄 尼子経久/[山口県]帰らせろ 大内義興/[奈良県]九兵衛の再縁 松永久秀/[佐賀県]老躯、翔ける 龍造寺家兼/[岡山県]宇喜多の双弾 宇喜多直家/[滋賀県]四杯目の茶 石田三成/[大分県]雷神の皮 戸次道雪/[三重県]何のための太刀 北畠具教/[兵庫県]未完なり 黒田官兵衛/[鳥取県]夢はあれども 亀井茲矩/[宮崎県]泥水も美味し 伊東祐兵/[長崎県]海と空の戦士 有馬晴信/[熊本県]小賢しい小姓たちよ 加藤清正/[和歌山県]孫一と蛍 雑賀孫一/[京都府]旅人の家 足利義昭/[大阪府]土を知る天下人 豊臣秀吉/[香川県]三好の舳 十河存保/[高知県]土佐の土産 長宗我部元親/[愛媛県]証を残す日々 加藤嘉明/[鹿児島県]怪しく陽気な者たちと 島津義弘/[沖縄県]三坪の浜の約束 謝名利山/[徳島県]古狸と孫 蜂須賀家政/[福岡県]立花の家風 立花宗茂
  • 高橋和巳・高橋たか子 電子全集 第1巻 高橋和巳 小説1『邪宗門』ほか
    -
    高橋和巳の代表作ともいえる宗教団体の破滅を描いた一大長編『邪宗門』を中心に、未完作「古風」を併録した一巻。 高橋和巳の代表作ともいえる一大長編『邪宗門』。 序章+3部構成の体裁をとる物語は、「ひのもと救霊会」なる宗教団体が昭和初期に治安維持法違反や不敬罪といった罪科に問われることで、国体論的国家権力によって徹底的に弾圧され、壊滅の危機に迫られるも、戦後、新たなる世の到来とともに、信徒それぞれが希望と復讐の念を交錯させつつ再起、再興を志しながらも、今度は駐留軍によって弾圧され解体していく宗教団体の破滅までのさまを描いた作品。 当巻では、決定版ともいえる単行本に加え、「朝日ジャーナル」1965年1月3日号~1966年5月29日号まで全74回にわたり連載された初出版も完全併録。 決定版では改稿に加え、特に第3章で、大幅な増補が施されていることも確認できる。 また、併録した未完作「古風」は1957年3月から1958年8月まで、同人雑誌「対話」第一、二、三号に発表され、壮大な構想にもとづく長編小説として書かれたが、中断したまま、未完となった作品で、和巳最後の小説『黄昏の橋』に受け継がれる作品といえる。 解説は、和巳と同じ京都大学文学部卒で関西学院大学文学部教授・橋本安央氏(『高橋和巳 棄子の風景』を執筆)が務め、解題は和己巻の監修を務める作家・太田代志朗氏が担当。 付録として「邪宗門」「古風」の生原稿等も収録する。
  • ドイツ革命 帝国の崩壊からヒトラーの登場まで
    -
    1巻2,420円 (税込)
    ロシア革命に続き、現代史の命運を分けたもう一つの革命が、100年後の現代人に残したメッセージ。 第一次世界大戦後、実は、ドイツは世界で最も先進的な民主主義国を目指して、国家の大変革を推進していた。社会格差を解消し、差別を廃止し、国際平和を目指す社会をつくろうと数多くの試みを実行に移し、戦争に傷つき貧困に苦しんでいた人びとを救済しようとしていた。しかし、その変革は破綻し、正反対の国是を掲げるナチスに敗れ去ってしまう。本書では、この未完に終わった理想と残された課題、そして可能性の中にある、現代への教訓を丁寧に導き出し、新しい歴史の見方を提示。 【目次】 Ⅰ 革命の勃発 Ⅱ 革命の背景 Ⅲ 革命の現場 Ⅳ 革命の文化 Ⅴ 革命の逆転 あとがき 【著者】 池田浩士 1940年生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了。1968年~2004年京都大学、2004~13年京都精華大学に在職。現在は自由業。京都大学名誉教授。専攻は現代文明論、ファシズム文化研究。
  • 夏目漱石
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 日本近代文学の巨匠・夏目漱石を、文芸評論家にして、哲学者・思想家の著者唐木順三が、その文学の内奥に迫る渾身の漱石論。特に未完の『明暗』に「則天去私」の思想を探る。同時代の作家、長塚節、鴎外、子規などと比較し、漱石の独自性と時代性を浮き彫りにする。 【目次】 一 漱石概観 まへがき 一 逃避と反抗の時代 二 反省の時代或ひは自己苦悩の時代 三 人生観照の時代 附録 漱石に於ける現実 二 『明暗』論 まへがき 一 『明暗』の成立まで 二 『明暗』の稜端 三 『明暗』の運び 四 余録 三 漱石における「狂」の問題 四 長塚節と漱石 鴎外と漱石 子規と漱石 ケーベルと漱石 五 作品解説 あとがき 唐木 順三 1904~1980年。元明治大学教授。文芸評論家、哲学者、思想家。『中世の文学』で読売文学賞・文芸評論賞を受賞。日本芸術院賞受賞。 旧制松本高等学校(現:信州大学)文科甲類卒業後、京都帝国大学文学部哲学科卒業。 研究分野は広いが、特に、中世日本仏教研究。1940年に有志で筑摩書房を設立し、中村光夫らと共に顧問となる。 著書に、『現代日本文学序説』『近代日本文学の展開』『鴎外の精神』『三木清』『作家論』『森鴎外』『現代史への試み』『近代日本文学』『近代日本文学史論』『詩とデカダンス』『中世の文学』『夏目漱石』『詩と哲学の間』『千利休』『無用者の系譜』『朴の木』『中世から近世へ』『無常』『日本の心』『応仁四話』『仏道修行の用心 懐弉 正法眼蔵随聞記』『飛花落葉』『古代史試論』『詩と死』『日本人の心の歴史』『良寛』『古きをたづねて』『日本人の心の歴史 補遺』『光陰』『あづまみちのく』『続 あづまみちのく』『歴史の言ひ残したこと』『古いこと 新しいこと』『「科学者の社会的責任」についての覚え書』『禅と自然』など多数。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 闇の皇太子1 宿命の兄弟
    3.4
    主神言という少年が告げた言葉。謎の言葉を不思議に思いつつ、なぜかとても懐いてくる言を京都案内していた后は、今まで目にしたこともなかった異形のものに襲われる! さらに“安倍晴明”なる(名前以上に行動が!)怪しげな人物が后を追いまわし始め……。そして言の正体とは─!? 闇の後継者達の物語が今始まる!!

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