原生林 日本作品一覧

  • 奥秩父 山、谷、峠 そして人
    4.0
    東京、埼玉、山梨、長野の一都三県にまたがる雄大な山塊、奥秩父。 「日本百名山」のうち、金峰山、瑞牆山、甲武信岳、両神山、雲取山、大菩薩嶺の六つを数え、荒川、千曲川(信濃川)、笛吹川(富士川)、多摩川を生み出す水源の山でもある。山域全体を原生林が覆い、山肌には深い谷が刻まれ、日本独特の重厚な雰囲気を醸し出している。 本書は、奥秩父に40年以上も通い、この山脈に深い愛情を持つ著者の視点で奥秩父の魅力を新たに見つめなおすとともに、山腹にいまもかすかに息づく仕事道、かつて山に暮らした人々の光芒、古い歴史を持つ峠道、山小屋を守る人たちなど、開発や林業の衰退などによって大きく変わった一方、何ひとつ変わらないものもたくさんある奥秩父の全貌を紹介。 山の専門誌「岳人」に連載したものを大幅に加筆してまとめた。
  • 東海・北陸・信州 野鳥観察のための探鳥地ベストガイド 改訂版
    完結
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ バードウォッチングのとっておきスポットを、 わかりやすい地図でご紹介します。 ★ 現地で見られる「ミニ野鳥図鑑」を 収録しています! ◆◇◆ 著者からのコメント ◆◇◆ 普段の生活の中でも、 ふと身近な自然に目を向けてみると、 いろんな生き物が暮らしています。 野生動物、昆虫、植物などを注意してみれば、 身近に自然はいっぱい残されています。 その中でも野鳥観察は、 いつどこに行けば、 どんな野鳥が観察できるのかが分かれば、 初心者でも楽しく野鳥を観察することができます。 大自然の中で野鳥のさえずりを 聞きながら野鳥たちを見ていると 日頃の忙しい生活を忘れさせてくれます。 ただ、楽しい野鳥観察も一つ間違えれば 事故につながることもあります。 自然の中に飛び込んで行くので、 それなりの装備が必要な場合もあります。 最初は野鳥の会の各支部が行う 探鳥会に積極的に参加し、 服装や観察のコツをつかむのがおすすめです。 楽しい野鳥観察をするのに、 もう一つ欠かせないことは、 野鳥の鳴き声(さえずり)を知ることです。 いつも見られるとは限らない野鳥、 その姿をいち早く見つけるコツはやはり鳴き声です。 たとえば初夏ならオオルリ、キビタキ、 コマドリなどのさえずりを覚えて、 探鳥地に行けばそれだけでも楽しい 野鳥観察ができます。 当たり前のことですが、 声と姿をまず覚えるのが後々の楽しい 野鳥観察にもつながります。 野鳥観察は、ただ単に野鳥だけをみるのではなく、 それを取りまく生息環境、植物、昆虫、動物などが 深く関わっていることを知らせれ、 また私たちの生活が自然にいかに関わっているか、 いかに重要であるかを教えてくれます。 今失われつつある里山。 その重要性にもきっと気づくことが できるはずです。 高橋 充 ◆◇◆ 本書について ◆◇◆ 東海4県18ヶ所、北陸3県10ヶ所、 信州1県6ヶ所にまたがる34ヶ所の ベスト探鳥地を選びました。 探鳥エリアが広範囲におよぶ場合、 本書を探鳥地の目安として使用してください。 ◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆ ☆ 静岡県 * 朝霧高原 * 静岡県立森林公園 * 麻機遊水地 ・・・など全5エリア ☆ 愛知県 * 庄内緑地 * 汐川干潟 * 段戸裏谷原生林 ・・・など全4エリア ☆ 岐阜県 * 濁河温泉周辺 * 大窪沼 * ながら川ふれあいの森・松尾池 ・・・など全6エリア ☆ 三重県 * 五主海岸 * 五十鈴公園 * 三重県民の森 ・・・全3エリア ☆ 富山県 * 刀利ダム周辺 * 海王バードパーク * 利賀ふれあいの森 ・・・全3エリア ☆ 石川県 * 河北潟 * 健民海浜公園 * 鴨池観察館・錦城山公園 ・・・など全4エリア ☆ 福井県 * 刈込池周辺 * 三方五湖 * 池河内湿原 ・・・全3エリア ☆ 長野県 * 戸隠森林植物園 * 志賀高原 * 霧ヶ峰・八島湿原 ・・・など全6エリア ※ 本書は2011年発行の 「東海・北陸・信州 野鳥観察のための探鳥地ベストガイド」 を元に、修正・加筆を行った新版です。 ◆◇◆ 著者プロフィール ◆◇◆ 高橋 充 「写真工房 風夢」を設立し 主に旅行関係の撮影を担当。 野鳥撮影は300種類を数える。 (社)日本写真協会会員。 (財)日本野鳥の会会員。 CPS会員。
  • ニッポン巡礼
    3.8
    白洲正子の文筆に動かされた著者が、知る人ぞ知る「かくれ里」=隠された本物の場所を巡る。ひっそりとした寺社、山間の集落、海沿いの棚田、離島の原生林、城下町の白壁、断崖に囲まれた自然の入り江――。人が密集する著名な観光地ではない。SNSで話題を呼ぶスポットでもない。そんな場所にこそ、日本の魅力が隠されている。滞日50年を超える著者が、自らの足で回った全国津々浦々の「かくれ里」から厳選した10カ所を、こっそりと紹介する。
  • 日本森林インストラクター協会選定 日本の森100
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「森の目利き」である森林インストラクターが選んだ、ぜひ訪ねて欲しい、日本の多様な森100箇所! カラー見開きで一つの森とコースを紹介します。 その森の特長や見るべきポイントを明示した上で、適切なコースを紹介しているので、大変わかりやすい内容です。 掲載している森は、日本森林インストラクター協会が選定している121の森から100を選択していますが、残りの21、またその他補足的に紹介したい森は、巻末にまとめました。 巻末には、森の観察の仕方など、同協会ならではの蘊蓄もあり、見逃せません。 掲載地: 内容 北海道 北海道立道民の森/野幌森林公園 東北 増川ヒバ施業実験林/青森県民の森 梵珠山/岩手県県民の森/岩手山麓森の道/栗駒古道(羽後岐街道)/松島の奥座敷「宮戸島」/白神山地 留山のブナ林/天然秋田スギ(仁鮒水沢スギ植物群落保護林)/中島台レクリエーションの森/庄内砂丘のクロマツ林/(山形県)県立自然博物園のブナ林/草木塔と尾幡山/五色沼自然探勝路/燧裏林道 関東 八溝山/筑波山/塩原自然研究路/千手ノ森と中禅寺湖南岸/足尾森林再生地域/至仏山麓の森/長瀞 宝登山/「巨木の里」ときがわ/狭山丘陵/(千葉県)清和県民の森/東京大学千葉演習林/明治神宮の森/高尾山の森/(山梨県)東京都水道水源林/湘南平から浅間山・高麗山/真鶴半島/大涌谷・神山 北陸 (新潟県)五頭県民の森/(新潟県)妙高山麓県民の森/立山美女平/有峰湖畔林/鹿島の森/石川県県民の森/千振尾根のブナ林/岩谷国有林から夜叉ヶ池/青葉山とその山麓 甲信 山梨県民の森 櫛形山/青木ヶ原樹海/身延山の千本杉/雨飾山山麓 鎌池ブナ小径/志賀高原志賀山周辺/北八ヶ岳自然休養林/赤沢自然休養林 東海 (岐阜県)天生県立自然公園/白山中居神社林と石徹白の杉/木曽ヒノキ備林/天城山自然休養林/富士山自然休養林 宝永遊歩道/静岡県県民の森/愛知県民の森/段戸裏谷原生林(きららの森)/海上の森 近畿 熊野古道 八鬼山/湖北の古刹 菅山寺の森/一丈野国有林 たまみずきの道/比叡山行者道の森/(京都府)東山(銀閣寺~南禅寺)/鞍馬山(貴船~鞍馬)/八丁平湿原・峰床山/金剛山・ちはや府民の森/菊炭の古里 黒川の里山/六甲山の自然とブナ林/春日山原始林/矢田山遊びの森/(和歌山)県立森林公園 根来山げんきの森/高野山(女人道・奥の院・三山) 中国 大山古道「横手道」/安蔵寺山/島根県県民の森/金ヶ谷山/宮島原生林 うぐいす歩道/おおの自然観察の森/滑山国有林/岩国城山 四国 高丸山千年の森/剣山・一ノ森/寒霞渓のイワシデ・カエデ林/(香川県)大滝山県民いこいの森/銅山峰から東平/皿ヶ嶺(風穴~竜神平)/南予アルプス/魚梁瀬千本山保護林/鷹取山植物群落保護林 九州 脊振山の森/虹ノ松原/雲仙普賢岳/菊池渓谷/金峰山/山下湖畔/綾照葉樹林 大森岳周辺/えびの高原/双石山/屋久島 沖縄 西表島 浦内川、ほか、20箇所の森も巻末に簡単に紹介しています。
  • 怪人ヒイロ (1)
    -
    1~20巻330円 (税込)
    恐るべき運動能力を持つ野生児・ヒイロが、さまざまなスポーツ界で活躍する超人ギャグコメディ。外国人選手に勝てない日本陸上界の現実に嫌気がさした山田(やまだ)コーチは、気分転換に北海道の大雪山を登るが下山途中で転落してしまう。そして山田は、前人未踏といわれる原生林にある隠れ里に住む忍者達に助けられるが、幕府のスパイとして拷問を受けそうに……!?
  • 無敵なラブリー~もふもふしたい?~
    3.4
    おまえほどかわいいヤツはいない ある任務中、猟銃で撃たれてしまった人狼族のカイル。柳原という日本人に助けられるが、彼の前で狼から人型に戻ってしまい…。 「……おまえを拾ったのは、人生最大の幸運だったかもな」――ある任務のため狼の姿でシベリアの原生林を駆けていた人狼族のカイルは、誤って猟銃で撃たれてしまう。傷ついたカイルを介抱してくれたのは、柳原という日本人男性だった。気安く触らせる気などなかったのに、昔飼っていた犬に似ている、と甲斐甲斐しく世話を焼く柳原。だが月が細くなり狼の姿を保てなくなったカイルは、柳原の前で人型に戻ってしまい…。 もふもふシリーズ第五弾!
  • もしも恐竜と話せたら
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介】 【この本の恐竜たちが語ること】 ●恐竜の基本知識 ●不安定な世の中を楽しく生き抜くためのヒント 【概要】 「恐竜の物語を書く小説家になりたい!」 そんな夢を抱く小学6年生の男の子が、ユーモアあふれる(?)20匹の恐竜たちと話しながら、恐竜の基本や楽しく生き抜くコツを学んでいく会話形式の本です。 (本文にすべてルビあり) 【はじめに】  人類が誕生したのは今から約700万年前。それよりはるか昔に陸を支配していた動物、それが恐竜です。恐竜たちは今から約2億3000万年前に誕生し、約6600万年前に絶滅したといわれています。  しかし、完全に絶滅したわけではありません。恐竜の中には羽毛を手に入れ、鳥に進化したものもいます。つまり「恐竜は今も、鳥に姿を変えて生き残っている」のです。  この本の舞台は、とある恐竜博物館のナイトミュージアム。「恐竜の物語を書く小説家になりたい」と夢見る主人公・冬島君(12歳)が、人類の大先輩である恐竜たちから、夢を叶え、好きなことをして生き残るためのヒントを学んでいきます。  もしも恐竜と話せたら……冬島君の未来に光は差すのでしょうか。 【著者紹介】 [絵]じゅえき太郎 1988年東京生まれ。イラストレーター、画家、漫画家。 SICF16オーディエンス賞受賞、第19回岡本太郎現代芸術賞入選。身近な虫をモチーフに様々な作品を製作している。 著書に『ゆるふわ昆虫図鑑 気持ちがゆる~くなる虫ライフ 』(宝島社)、『ゆるふわ昆虫図鑑 ボクらはゆるく生きている』(KADOKAWA)、『小学館の図鑑NEO まどあけずかん むし』(小学館)(イラスト担当)など。 フロンターレこども新聞 (川崎フロンターレ、まるやま昆虫研究所(毎日小学生新聞)で漫画連載中。 [文]ペズル 著書に『もしも虫と話せたら』、『もしもカメと話せたら』、『もしも鳥と話せたら』、『孔子先生に学ぶこども論語』、『せかいいっしゅう あそびのたび』、『三国志に学ぶ人間関係の法則120』(プレジデント社)、『366日の美しい昆虫』、『366日のにゃん言葉』(三才ブックス)がある。 [監修]阿部 浩志(あべ・こうし) 図鑑や絵本などの編集・執筆・撮影を行うかたわら、ナチュラリストとして環境学習プログラム作成やエコツアー実施、各地自然観察会や自然生物関係の専門学校の講師などを務める。主な著書に『おでかけ どうぶつえん』(学研プラス)、『くらべてわかる甲虫1062種』(山と溪谷社)、『しぜん しおだまり』(フレーベル館)など。その他、小学館の図鑑NEO『鳥』付録DVD(小学館)の監修、『ミクロの森1㎡の原生林が語る生命・進化・地球』(築地書館)の翻訳査読 、教科書の指導などがある。 【目次抜粋】 ●ティラノサウルス 昨日の「正解」は、今日の「不正解」。 【コラム1】ティラノサウルスの特徴 ●トリケラトプス 「ラクして成功」なんてない。 【コラム2】恐竜の分類 ●フタバサウルス 「知ってるつもり」が一番危険。 ●アーケオプテリクス(始祖鳥) 夢は、思わぬ夢を生む。 ●アンキロサウルス 夢を叶える方法は、1つじゃない。 ●ステゴサウルス 面白いものには「謎」がある。 【コラム3】謎が魅力の恐竜 ●スピノサウルス 人の評価は、わりと運。 ●オビラプトル 仕返しせずに、ニッコリ笑おう。 ●ウタツサウルス 足りなくても、飛び込もう。 ●モササウルス 「なりたい」と「なれそう」を探そう。 【コラム4】恐竜と思われがちな生き物 ●パキケファロサウルス 「当たり前」を疑おう。 ●アンキオルニス あいまいなままのほうが、いいこともある。 ●ブラキオサウルス だれかの成果に、あやかろう。 【コラム5】一番の恐竜 ●プテラノドン 学ぶべき相手は、「年上」より「年下」だ。 【コラム6】翼竜と鳥の違い ●ドードー 捨てないと、持てない。 ●アロサウルス 不安がゼロじゃ、がんばれない。 ●シノサウロプテリクス 好きなことのために、好きじゃないこともやろう。 ●タンバティニス 任せるのも、才能ですわ。 【コラム7】日本の恐竜 ●ヴェロキラプトル 失敗すればするほど、夢に近づく。 ●カムイサウルス 「慣れ」は呪いになる。救いにもなる。 【コラム8】恐竜の名前 ●ティラノサウルス 世の中は、平等に不平等。
  • 森に訊け
    -
    地球規模で進む、恐るべき森林破壊の実態を明かす、迫真のルポ。日本各地の原生林、アマゾンのジャングル、ドイツの黒い森、マレーシアの熱帯雨林が、見る間に失われていく。自らの足と目で調査するにつれ、背筋が寒くなるような焦燥感に襲われる。ほんとに人類は何をしているのか? まず森に訊け! 野放図な伐採、酸性雨など、現場に立って、世界の環境問題を根底から問いなおす。
  • ヤマケイ文庫 朝日連峰の狩人
    3.0
    名狩人であり朝日連峰(山形県)のブナ林を守る環境保全活動にも尽力したことなどでも知られる志田忠儀さん。 氏の狩猟・採集や山暮らしにまつわる言葉がちりばめられた名著『朝日連峰の狩人』が文庫化!  山菜・キノコ採集やイワナ・ヤマメ釣り、ツキノワグマ狩り、キツネやテンやウサギなどの罠猟。 山中で出会ってきた動物の行動についての興味深い考察、遭難にまつわることなど、長年の経験に裏打ちされた含蓄に富む言葉を随所で読むことができます。 出版当時75歳の志田さんの話は30年の時を経た今でも色褪せず、狩猟者をはじめ動物や自然に興味がある人にも響く言葉が満載です。 ■内容 解説 まえがき ◆第一章 山暮らし 狩人とマタギ/自然とともに暮らして/達人による釣りのコツ ◆第二章 クマ狩り 昔からの巻き狩り/クマの弱点とクマ撃ち/大型動物が増え続ける/クマの習性と好物/クマの胆とクマ料理/狩人たちの仁義 ◆第三章 ワナと動物 ワナを仕掛ける/天ぷら好きのキツネ/テンやタヌキたち/アナグマとウサギの肉/小動物たちの習性 ◆第四章 山の番人 遭難は常識外の行動から/予測できない雪崩/危機に瀕する原生林 文庫版あとがき ■著者について 志田 忠儀(しだ・ただのり) 【語り】 1917年、山形県西川町大井沢生まれ。 戦前から山に入り、戦後も春はクマ撃ちやゼンマイ採り、夏は登山や釣り、秋はキノコ採り、冬は猟と、一年を通じて山とともに生きた伝説の山人として知られている。 1959年、磐梯朝日国立公園朝日地区管理人になり、1982年同管理人を退く。 この間、天狗小屋、狐穴小屋、竜門小屋の管理を西川町より任される。 月山朝日遭難救助隊長、大井沢観光協会長、自然保護に関する功労で勲六等単光旭日章を受ける。 朝日連峰のブナなどの原生林を守る会会長。民宿「朝日山の家」経営。 2016年5月23日没。 著書に『山人として生きる 8歳で山に入り、100歳で天命を全うした伝説の猟師の知恵』(角川文庫)、『ラスト・マタギ 志田忠儀・96歳の生活と意見』(KADOKAWA)などがある。 西澤 信雄(にしざわ・のぶお) 【構成】 1948年、滋賀県大津市生まれ。愛媛大学を卒業後、1975年から朝日鉱泉ナチュラリストの家に入る。 朝日鉱泉ナチュラリストの家代表、日本ナチュラリスト協会会員、環境庁自然公園指導員、秋田営林局保全管理協会員。 著書に『朝日連峰・鳥獣戯談』『ブナの森通信』(無明舎出版)、『みちのく朝日連峰山だより』(山と溪谷社)などがある。
  • ヤマケイ文庫 ニホンオオカミの最後  狼酒・狼狩り・狼祭りの発見
    5.0
    1巻990円 (税込)
    ニホンオオカミはどうやって絶滅したのか? 古文書をもとに、その最後をみちのくの山里にたどるノンフィクション! ニホンオオカミの最後はじつははっきりしていない。 明治38年の和歌山県が最後といわれるが、それは標本として残されている最後のオオカミでしかない。 東北の地で、野生動物と人の関係を追いかけた作家が、オオカミの最後を追う。 「狼酒」、そして、近年まで東北の山里で行われていた「狼祭り」の発見、掘り起こされた貴重な歴史的資料。 東北の地で明治・大正を生き、オオカミの最後を見てきた山の民の最後の遺言を集め、藩政の書面をたどりながらニホンオオカミの最後に迫る一冊。 文庫化にあたり、日本の野生動物専門家の高槻成紀先生による解説に加え、著者自身によるその後のニホンオオカミの最後につながる最新の追記を追加。 ■内容 はじめに 1 狼酒の発見 2 狼の民俗 3 ニホンオオカミの正体 4 狼の生態 5 江戸時代の狼 6 荒れる狼 7 明治九年、狼の子を天覧 8 狼の首に賞金 9 売り物になった狼 10 狼狩りの証言 11 恐るべき攻撃力 12 いたましい最後 13 狼の形見 ■著者について 遠藤 公男(えんどう・きみお) 1933年、岩手県一関市生まれ。 一関第一高等学校卒業後、主に岩手県山間部の分校に教師として勤めるかたわら、コウモリ(岩手)とノネズミ(北海道)の新種を発見。 1973年に『原生林のコウモリ』(学習研究社)を刊行。 1975年に退職して作家生活に入り、翌年『帰らぬオオワシ』(偕成社)で日本児童文学者協会新人賞・ジュニアノンフィクション文学賞、1983年『ツグミたちの荒野』(講談社)で日本児童文芸家協会賞、2000年に日本鳥類保護連盟総裁賞、2017年に日本哺乳類学会功労賞を受賞。

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