長山靖生 - ちくま新書作品一覧

  • いっしょに暮らす。
    3.0
    他者との間にたちはだかる、厚くて高い壁を越えるために、いま、私たちには何が必要なのだろうか? 家族であれ、伴侶であれ、あるいは同居する友人であれ、他人と「いっしょに暮らす」ことの意味と可能性を考える。自立を反社会性とせず、共生を癒着としない、そんなライフスタイルを築くための視野を拓く。
  • 帝国化する日本 ──明治の教育スキャンダル
    5.0
    日清・日露戦争に勝利した日本は帝国化に向かうべく、また青年層の贅沢化と個人主義化への懸念を払拭するために、国民教育における愛国教育を推進した。それはやがて妄想レベルにまで進み、三つの象徴的事件――哲学館事件、南北朝正閏論争、進化論問題を引き起こす。これらのスキャンダルから、明治初頭の実学優先・合理主義の教育が教養・精神主義に転換し、国家と天皇の神聖化、帝国神話強化に向かうメカニズムを解読する。教育の右傾化が危惧される今こそ必読の一冊。
  • 若者はなぜ「決めつける」のか ――壊れゆく社会を生き抜く思考
    3.5
    近年、個人から政府まで、物事をすぐに判断し、とりあえず「決めつけ」て行動することがトレンドになっている。特に若者は、世間から決めつけられ、バッシングされ、「どうせ何も変わらない」と自分でも決めつけてしまう。若者がまともな仕事に就けず、選択肢もないのに、すべてを「自己責任」とされる、この理不尽な時代の背景にあるのはいったい何なのか。そして、生き抜くためには何をするべきなのか。本書は、生きることが困難な現代において、あきらめず、決めつけず、考えつつ歩んでいくためのガイドブックである。
  • 若者はなぜ「決められない」か
    3.5
    八〇年代以降、フリーターの数は増え続け、今や就業人口のなかで無視できない存在となった。現代のフリーターは、先進国のなかでも特殊な今日的現象である。なぜこうした現象が生じたのだろうか? 自らも「オタク」として職業選択に際し違和感を抱いた著者が、仕事観を切り口に、「決められない」若者たちの気分を探る。

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