社会学 - 中川右介作品一覧

  • SMAPと平成
    3.0
    あれから僕たちは──2016年8月8日から14日、SMAPの解散発表、そして天皇陛下の生前退位のご意向発表という衝撃的な出来事が重なった。時代の転換点となったこの1週間から、SMAPの軌跡と平成という時代の総体に迫るメタ・ノンフィクション。
  • 1968年
    3.3
    ちょうど50年前、1968年の日本は「昭和の青春」真っただ中。東大闘争、三億円事件、恋の季節、あしたのジョー、任侠映画……。世界の潮流に先駆けて、日本人の情念を大きく変えた「熱い1年」だ。特異な出来事と新世代のエネルギーの奔流を濃密に描く。
  • 読解!「ドラえもん」講座
    3.5
    国民的マンガ『ドラえもん』。この有名すぎるマンガの裏には、現代社会を予見したかのようなテーマが隠されている。 藤子・F・不二雄が描いた人間ドラマは、世の中の縮図だ! なぜ、「クラスでいちばんかわいい女の子」しずかちゃんは、凡庸なのび太の妻となるのか? なぜ、ジャイアンとスネ夫は、必ずタッグを組んでのび太をいじめるのか? なぜ、のび太は、いじめっ子と絶縁する道を選べないのか? なぜ、ドラえもんは、のび太を助けに学校には行けないのか? なぜ、『ドラえもん』世界の住人は、ドラえもんが歩いていても驚かないのか? 世代論、女性学、政治学、教育論、郊外論……。『ドラえもん』を多角的に読み解けば、現代社会が見えてくる。 もしドラえもんが大学のテキストになったら? 楽しく読める「ドラえもん」講座! ※『源静香は野比のび太と結婚するしかなかったのか』(PHP新書)を加筆のうえで、文庫化。 ―――――――――――――――――――― 本書では、『ドラえもん』をいくつかの角度から論じていく。 『ドラえもん』が描くもの、とくに「ひみつ道具」については、現実世界には存在しないものであり、たとえ二十二世紀になっても実用化不可能と思われるものが多い。とくに、タイムマシン系、多元宇宙系、空間ワープ系のものがそうで、まさに、奇妙奇天烈・摩訶不思議、奇想天外・四捨五入なものだ。 ところが、『ドラえもん』で描かれる人間関係は、現実世界の縮図でもあり、デフォルメでもあり、さらには、何かを隠蔽することで主張しているとも思われる、奥の深い、とても出前迅速・落書無用なものではない。 本書は、『ドラえもん』のホンワカパッパな社会学的考察である。     (「はじめに」より) 【目次】 はじめに─現実社会の縮図としての『ドラえもん』 本書で論じる『ドラえもん』について 講座1 ドラえもん世代学 ─「ドラえもん世代」は存在するのか  『ドラえもん』は時代の象徴ではない?  時代の空気とは無縁の誕生  アニメ史における『オバケのQ太郎』の位置  『ドラえもん』までの紆余曲折  失敗続きのSF設定なのに  他 講座2 ドラえもん書誌学 ─「六つのドラえもん」作品研究序説  大全集でパラレルワールドの全貌が明らかに  いくつもの第一回と最終回が存在した  ドラえもんとセワシの登場順の微妙な違い  ドラえもんは六回、登場していた  なぜCIAはドラえもんを捕獲に来ないのか?  他 講座3 ドラえもん女性学 ─源静香と「紅一点」のフェミニズム批判  のび太は義経、ドラえもんは弁慶だった  紅一点の戦闘美少女・源静香  男から見て「女はよくわからない」の象徴  「かわいい女の子」以外の役割がない  フェミニズム批判は正しいか?  他 講座4 ドラえもん政治学 ─ジャイアンとスネ夫にみる日米関係  名前もまた様式である  民主主義の呪縛  国際政治学者が認めるジャイアン=アメリカ論  スネ夫・のび太同盟は必ず破綻する運命にある  日本政治におけるジャイアン的なるものとスネ夫的なるもの  他 講座5 ドラえもん教育学 ─のび太は日本最初のスクールカースト被害者なのか  見えないドラえもんから可視化されたドラえもんへ  のび太を助けに学校には行かないドラえもん  災厄の原因としての学校  「いじめ」そのものを笑いものにする  『ドラえもん』はいじめのルーツ?  他 講座6 ドラえもん郊外学 ─なぜ野比家は郊外に住んでいなければならないのか  のび太はどこに住んでいるのか?  無国籍でもある『ドラえもん』  練馬区における現実はマンガを模倣する  野比家は借家である  団地ではないが「団地化された郊外」  他 おわりに─『ドラえもん』とは何か あとがきに代えての感想文 おもな参考文献
  • ブームはどう始まりどう終わるのか
    3.5
    1巻616円 (税込)
    健康、アイドル、レトロ…さまざまなモノが意外なきっかけでブームになる。何がいつブームになるかは、誰にもわからないが、ブームはいつかは終わる。ブームはどのように頂点を迎え、何がきっかけとなって退潮し、終焉していくのか。クラシックカメラブームのなかに身をおき、成功と挫折を味わった著者が自身の経験をふまえ、考察する。

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