小説 - 森村誠一 - 角川文庫作品一覧

  • 路

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    資産家が失踪した直後、不動産が不審な形で売買された。やがて、その疑惑に関わる人物が殺人事件に巻き込まれてゆく。捜査を開始した新宿署の牛尾刑事は風化したはずの悲しみの渦中へと踏み込むことに……。
  • ミッドウェイ
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    ミッドウェイの空に交錯する非情の運命の糸――。昭和17年、太平洋に暗い戦雲が迫りくるなか、日米二人の青年は、自ら国家の命運を担い、空の戦士となった。だが二人には共に愛を寄せる美しき女性がいた……。歴史の巨大な魔力に翻弄される無念の青春。引き裂かれた想い。「戦争」と「人間」を考える、森村文学記念碑的叙事大作。
  • 未踏峰(上)
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    1~2巻792~836円 (税込)
    大学生活最後の夏。雪吹は恋塚ら三人の親友と八ヶ岳へ登った。そこで四人の女子大生と出会い、財閥令嬢の純子と恋に落ちた。しかしその愛は、御曹司・北上の出現で砕け散った……。女子大生の一人だった京子は、ホステスとなり愛人を得たが、何者かが彼を殺害。奇しくも事件を追いかけるのは、警官となった恋塚で!? 八人の前に立ちはだかる、人生の輝き、挫折、苦悩を、渾身の筆致で描く力作長編!
  • 未踏峰【上下 合本版】
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    1巻1,452円 (税込)
    大学生活最後の夏。雪吹は恋塚ら三人の親友と八ヶ岳へ登った。そこで四人の女子大生と出会い、財閥令嬢の純子と恋に落ちる。その後、女子大生の一人だった京子の周りで、殺人事件が発生。奇しくも事件を追いかけるのは、警官となった恋塚で――。八人の男女が辿る意外な運命とは!? ※本電子書籍は『未踏峰 上』『未踏峰 下』を1冊にまとめた合本版です。
  • 南十字星の誓い
    4.0
    1940年、外務書記生の繭は、赴任先のシンガポールで華僑のテオと出逢い、植物園で文化財を守る日々を過ごす。しかし、太平洋戦争が勃発し、文化財も戦火にさらされてしまい――。
  • むごく静かに殺せ
    3.5
    「私を消して下さい。しかも、むごく静かに……」“事故処理屋”を自称する殺しのエキスパート・星名五郎の許を訪れた奇妙な客。費いきれない財産と退屈を持て余したその男の依頼に、星名は……。現代の病巣を抉り、切り味鋭い展開を見せる異色の連作サスペンス!!
  • 棟居刑事 悪の山
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    雪の北アルプスを舞台にした悪の前触れ―。棟居刑事の手元に残された一枚の写真が人間の憎悪を暴く、森村山岳推理小説の大作。
  • 棟居刑事の凶存凶栄
    3.0
    文芸誌の新人賞を受賞した香山は舞い上がった。早速会社を辞め作家へと転身するが、第2作すら発表できず苦悩の日々を送っていた。ある日、路上で自作小説を売る男・青空から作品を買う。文芸誌に発表したその作品は圧倒的反響を呼び、一躍人気作家になった香山は青空の作品を買い占めた。事情を知った青空は徐々に要求を増してゆくが…。心の闇と不条理が生む7つの完全犯罪を警視庁捜査一課棟居刑事が解く、傑作短編集。
  • 破婚の条件
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    昌枝は自分でも説明がつかなかった。相思相愛、理想の結婚を実現した7年後、突然、夫の慎治が嫌いになってしまった。嫌悪を抑えきれず、夫を殺すべく完全犯罪を企てるが、決行当日、夫はすでに殺害されていた。事件に注目した棟居刑事は、巧妙に仕組まれた犯罪を追及する。自由、多額の保険金、新しい恋人を一手にした昌枝が陥った人生の深い罠とは。愛憎と欲望に翻弄される人間たちの悲哀を描ききった、棟居シリーズの白眉。
  • 棟居刑事の悪の器
    3.0
    梅雨明け迫る豪雨の夜、都内で轢き逃げと女性の絞殺事件が発生した。手がかりが少なく暗礁に乗り上げた捜査陣に追い打ちをかけたのは、近くの新興宗教の元本部施設で絞殺死体が発見されたとの情報だった――。3つの事件を結ぶ見えない糸を手繰るほどに、人間の欲望のすべてを包む巨大な器・東京の構造悪が浮かび上がる。悪の狩人・棟居刑事は、いかにして「悪の器」を踏まえて笑う犯人を追い詰めるのか? 傑作長編。
  • 棟居刑事の複合遺恨
    2.5
    憧れの新任女性教師が中学の不良グループのリーダーに犯される現場を目撃した二人の青年。彼らはリーダーの殺害を実行した。だが二人は知らなかった。これが呪われた運命の序曲だと言うことを。社会派推理。
  • 棟居刑事の砂漠の暗礁
    -
    新宿で助けた藤村雅子と、金沢高一はホテルで一夜を過ごしてしまう。雅子との一夜は、あまりにも甘美で金沢の心を揺さぶるものであったが、翌朝、手紙も残さずに雅子は消えてしまう。ところがその夜、金沢の妻の愛人が新宿で殺されていた。金沢のアリバイを証明できるのは雅子だけ――。そして驚くべきことに、同じ頃、雅子の夫も殺されていた!事件を追う棟居刑事は、二人の間に隠された事実に、捜査の糸口を見つけるが……。森村誠一が男と女の間の奇妙な関係を描いた、長編・社会派ミステリ。
  • 棟居刑事の「人間の海」
    3.0
    駅のホームで突き落とされそうになる。見知らぬ車に乗せられて誘拐されそうになる――。有数の財閥・山上グループの社長令嬢・山上かおりは何者かに命を狙われていた。困り果てたかおりが逃げ込んだのは、社会からドロップアウトし、奇妙な経歴を持つ八人が住む“梁山荘”というアパートだった。八人はそれぞれの特技を生かして襲撃犯からかおりを守り始める。かおりは目撃者として、棟居刑事の捜査する殺人事件の参考人に挙がっていた。事件は意外な接点で繋がり始める……。都会で蠢く人間の友情と殺意を描く、傑作社会派ミステリ。
  • 棟居刑事の悪夢の塔
    3.0
    売れっ子ホストの有光は、人身売買ブローカーたちから逃げ出した女性・トウイを、自分の部屋でかくまい始める。しかしトウイは忽然と部屋から消え、死体として発見される。一方、まじめで通っていた女子大生が、学校からの帰りに消息を絶ち、そして有光の上客の女性も消えてしまう……。まるで無関係だと思われた事件に接点が生まれ、容疑者が捜査線上に見え隠れする。棟居刑事は、事件の奥底にある事実を探りだし推理を始める。歪んだ社会の、屈折した人の心を描いた戦慄ミステリー。
  • 棟居刑事の情熱
    3.5
    大手建設会社に勤める水原智彦は、政商、相川章一郎の孫娘真美と婚約しながら一方で、結婚を餌にホステスの瑞枝に近づき、彼女の身体を利用して着実に出世の道を歩んでいた。その頃、丹沢山中で相模中央電鉄社員、本宮恒夫が現総理への闇献金を運ぶ途中で殺された。そして新宿のマンションでは瑞枝の死体が。二つの犯罪に偶然なる符合。警視庁捜査第一課の棟居弘一良が果敢に捜査を開始する、棟居刑事シリーズ第2弾!
  • 棟居刑事の推理
    -
    赤坂のクラブで日本最大の暴力団組長が狙撃され、直ちに幹部会議による報復が決議された。一方、多摩川河川敷に男の死体。死体の傍には、一個の「呼び子」が…。人気シリーズ第3弾。
  • 棟居刑事の断罪
    -
    轢き逃げされた男から1億円を横取りした男女。二度と会わない約束で別れた一年後、幸せな結婚生活を送る女のもとに“呼び出し”の電話が。日常の断片に腐蝕した巨悪を抉る社会派推理の大作。
  • 棟居刑事の復讐
    4.3
    警視庁捜査一課の横渡刑事は帰宅途中、暴漢に襲われた女性を助けようとして男と格闘し無念にも刃物で刺殺された。一方、襲われた女性も死体で発見される。殉職の訃報を聞いた棟居刑事は激しい怒りを覚え、「仇はおれがとる」と亡き横渡の面影に復讐を誓う。そして、女性被害者の身辺を調査中、遺品から28年前に起きた棄児事件を報道した古い新聞記事が見つかった……。燃える刑事魂が巨悪と対決する「棟居刑事シリーズ」第一弾!!
  • 棟居刑事の憤怒
    -
    偶然なる符合の恐ろしさを描く森村ミステリーの傑作。国民的人気シリーズ、待望の新装版!
  • 野性の証明
    3.7
    山村で起こった大量殺人事件の三日後、集落唯一の生存者の少女が発見された。少女は両親を目前で殺されたショックで“青い服を着た男の人”以外の記憶を失っていたが、事件はやがて意外な様相を見せ!?
  • 野性の条件
    5.0
    窓際族という生活に折り合いをつけてきた哀川真也は、謎の美女・巨勢玲子との出会いで運命が一変する。哀川は玲子から誘われ、借金地獄に喘ぐ人やストーカー被害者などを救う組織「アネックス」に参加した。彼はその活動の中で生きることへの情熱を取り戻していく。だが、「アネックス」が某国からの亡命少女を匿ったことで事態は急変、哀川らは過酷な状況に陥っていくのだが――。人間の本質に深く踏み込んだ、傑作大河巨編。
  • 山の屍
    3.5
    カルチャースクールで小説の勉強を始めた純子は、受講生仲間から“取材をかねた売春”を勧められた。好奇心に負け、指定された新宿のホテルに行くと、高見友一が待っていた。情事の後、金銭を拒否する純子に高見は自分が書いた「山の屍」という小説を託す。純子はこの小説を自分の作品として懸賞小説に応募し、新人賞を受賞してしまう。ある日、純子を仰天させる電話がかかってきた。それは高見が登山中に転落死し、純子を「一億円の保険金」の受取人に指定しているという内容だった。
  • 誘鬼燈
    -
    「あ、あなたは…」千秋は凍りついた。本州の最北、青森で新婚生活に浸る千秋を訪ねたのは、秘した彼女の過去から来た男だった。その夜、無惨に殺害された千秋の遺体が夫によって発見された。同夜、岩手でやはり殺人事件があった。被害者はトラック運転手である。二つの事件は偶然か、それとも!?
  • 夕映えの殺意
    -
    “家出人捜し屋”の片山は、旧知の米国人実業家・ハサウェイから、「かつて戦時中に命を救ってくれた5人の男を捜して欲しい」と依頼される。さっそく人捜しを開始するが、すでに3人が不可解な死を遂げていた。さらに調査を進めていくうちに、片山は満州で全滅した日本人村で起こった、おそろしい虐殺の全貌に近づいていく……。
  • 雪の蛍
    5.0
    雪蛍の生態から、夫の愛人の居場所をつきとめ殺害し、完全犯罪を果たした妻。しかし雪蛍の二重生活の裏の意味から破綻してく表題作をはじめ、小さな虫の食物連鎖が犯行のありかを示す、奇妙なホラー物語「連鎖寄生眷属」など、異色の推理七編!
  • 夢の虐殺
    3.5
    勝田慎一は学生時代に登った北アルプスのK岳の登攀に挑むことを決意する。ベルトコンベアで運ばれているかのようなサラリーマンとしての生活と、夫を理解しようとしない妻のいる家庭から脱出するためだ。山小屋の主・深野周作の生命を賭けた支援のもと、ザイルパートナーと共に氷壁を登る男にふりかかる試練と、その意外な結末とは!?
  • 夢の原色
    -
    少年期のある体験から、アブノーマルな性的嗜好を持つようになった警視庁防犯部の新開征記は、高級娼婦である恋人・棚川貴代子と、夜毎快楽の極みをむさぼる。そんなふたりの周囲で立て続けに起こる殺人事件。それらはすべて“あの事件”につながっていた。復讐か、訣別か。19年前の忌まわしい記憶に性と人生を狂わされた男たちが、いま、それぞれの決着をつける……。艶やかに描かれる最新性風俗が連続殺人の謎と妖しく絡み合う、森村文学初の過激官能推理小説。
  • ラストファミリー
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    80歳に近い高齢で、死を待つだけになった老婆・横尾こう。こうには先に死んでしまった息子と娘の、嫁と夫に財産を残したくないという憎悪があった。こうの死の床に立ったのは、あろうことか死へのお迎えでなく、家に忍び込んだ泥棒だった。泥棒に再び怨念の火をつけられたこうは、復讐のために死の床から蘇える……。表題作をはじめ、不思議な出来事が奇妙な世界へと誘う「異次元の夜」、いつもついてない男を描いた「無責任な恐怖」を収録した傑作集。
  • 螺旋状の垂訓
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    六本木のラブホテルで若い女性の扼殺死体が発見された。行きずりの犯行とみられるなか、容疑者として鮫島保之が浮上した。その頃、二件のホステス殺人事件が別の場所で起きた。石野和枝は絞殺死体で発見。また山岡明子は鈍器で頭を殴られ殺されていた。だが、意外なことに二人には高校の友人という不思議な“縁”があった――。蘇る過去の出来事と怨念とは?
  • 流星の降る町
    3.0
    日本最大の暴力団が、企てた町の制圧作戦。前代未聞の陰謀に、元軍人や元泥棒など、第一線を退いた七人の市民が立ち上がる。逃げ続けていたそれぞれの人生の復活を賭けた闘いに、勝ち目はあるのか――。
  • 流氷の夜会
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    十歳ちがいの会社経営者・神保公司と結婚した智美。しかし平穏な結婚生活は半年も続かなかった。公司の会社が傾くと、柄の悪い一味が我が物顔で社内を出入りはじめ、自宅には不気味な航空写真が届くようになった。写真に怯える公司は失踪。夫の行方を追う智美は、忌まわしい過去の事件へと足を踏み入れていく―――。複雑に絡み合う人間関係が生み出す犯罪を、著者渾身の力で描く、傑作長編推理!
  • レッドライト
    3.0
    自分をゴミのように切り捨てた上司を撲殺した桑崎。逃走中、玉突き事故に遭遇しつつも帰宅した翌日、ニュースでは上司が殺害現場近くの路上で「轢き逃げされた」と、あり得ない報道が……。長編ミステリ!

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