小説・文芸 - ステキブックス作品一覧
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-DRAWS A DREAM(ドローズ・ア・ドリーム)――声優×アイドル×ストーリーが融合した次世代声優アイドルプロジェクト。夢を諦めない女の子がそれぞれの“夢の舞台”を目指していく、オーディションプロジェクトです。人気クリエイター陣によるプロデュースの元、オリジナル作品に登場する声優が舞台・音楽・モデル等マルチに活動しています。 そのDRAWS A DREAMの人気2ユニットの物語が小説になりました。 個性豊かな5人の少女が結成した自主アイドルグループ・Fenomeno(フェノメノ)のサクセスストーリー、「清く正しいアイドルグループの作り方!」(キャラクターデザイン:仁井学)。湘南を舞台に、表向きはアイドル、実は魔物と戦う巫女というふたつの顔を持つ女子高生たち・Milieu(ミリュウ)の物語、「強く密かなアイドルグループの作り方!」(キャラクターデザイン:鴇田アルミ)。それぞれのオリジナルストーリーの中から新たに生まれた書き下ろし小説2編を収録した公式ノベライズです!
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-笹本将輔、35歳。芸人の夢を諦め、地元に戻ってきた。 旧友の結婚式に参加して、鉄板焼き屋の店長として生活して、普通の35歳の人生が始まった。 自分で決めて芸人を辞めたからもうやりきった、十分だと思っている。それなのに、ことあるごとに相棒のことが頭に浮かんで、芸人だった頃の思いが離れない。 いつかこの燻りも、後悔も慣れるだろう。でも、慣れてしまった自分になることも、怖い。 ――なぁ小寺。どうしてこんなことになってしまったんだろう。 夢破れた男は何度も問い直す。 小山藍子、37歳。書店で働いている。 しっかりしていないアルバイトを指導しつつ、深夜まで仕事して朝に寝る。 何か変えるきっかけもないから、この生活を変えずにずっと繰り返している。 どれだけ苦しくとも、学生時代に付き合っていた悟のことを思うと頑張れた。昔と変わらず、漫画家になるという夢を目指している彼が頑張っていると思えば、頑張ることが出来た。 変わらないものがある。そう信じていられると思っていた。 現実に打ち砕かれた2人の物語。でも、それらが人生の全てなんかじゃない。 今、夢を目指す人、そして夢を諦めた人に読んで欲しい、ささやかな希望の物語。
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4.0不意に訪ねた姉のアパートは、部屋の窓に目張りがされリビングの真ん中には七輪が置かれていた。 姉はしどろもどろで言い繕うが、それは明らかに練炭自殺の準備であり、敦はそれを意図せず未然に防いだのだ。 よく見ると自慢の美貌はくすみ自信に満ち溢れた生気は消え失せ、敦の知らない姉がそこにいた。姉は会社の上司からパワハラを受け、追い詰められていたのだった。 ――「第三回ステキブンゲイ大賞」審査員特別賞受賞作である表題作に加え、まるで仕方なく生きているかのように淡々と日常を過ごしていた男の前に、突然かつての想い人の娘が現れたことで起きた顛末を描いた書き下ろし作「どんどんキミに似ていく」を収録したデビュー作品集。
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-きっかけは大学受験の失敗だった。 そのときはじめて、医師を目指していたはずの自分の将来に迷いを抱いた誉(ほまれ)は、以来、昼夜逆転のアルバイト生活を送っていた。ある日のバイトの帰り道、幼馴染から預かったまま死なせてしまった兎が目の前を横切った。兎を追ってたどりついたのは、深夜だというのに煌々と明かりを灯す銭湯・かくり湯。番台には堂々とした体躯の馬頭の男が座り、三助は狐面を被った水干姿の少年・宵(よい)。そして集まる客は――死者の魂。実はここかくり湯は、亡者たちが死出の旅路に向かう前の一時を湯浴みして過ごす、この世ならざる銭湯だったのだ。そうとは気づかず迷い込み、不注意で壊してしまった宵の狐面の弁済としてかくり湯で雑用係として働くことになった誉は……。 2023年に「第三回ステキブンゲイ大賞」優秀賞を受賞し、丁寧な改稿を重ねた末にいよいよ発売を迎えた、心に沁みる和風ファンタジー!!
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-【「ザ・ギース」高佐による、待望の書き下ろし短編集!】 内気で遠慮がちな小学生の<僕>は、夜、布団に入ってから眠りに落ちるまで想像していた。日中にうまくいかないことがあっても、想像では思い通りにできたから。 初めてできた友達・のぼる。彼らと学校生活を送るなか、「ワープができる場所がある」という噂が流れる。 「何気ない日常に油断していると、いつの間にか非日常の世界に連れ去られている。高佐くんの上品な狂気が丁寧に紡がれていました。」 若林正恭(オードリー) 「よく知っている懐かしい感情も、初めて出会う感情も、呼び起こしてくれる小説でした。まだ読みたいし、また読みたい。」 加藤千恵(歌人・小説家) 「かなしみの向こう側には、何があるのだろう――。虚と実、ファンタジーとリアル、こちら側と向こう側。その境界で踊る才能(面白さ)に、痺れながら読みました。まだ痺れてます。」 中村航(小説家) 【出版社からのコメント】 コント日本一を決める「キングオブコント」で、ファイナリストとして常連の実力派お笑いコンビ「ザ・ギース」。 そのユニークな世界観を作ってきた高佐一慈(たかさくにやす)による、初の短編小説集がついに刊行です! 「ザ・ギース」のコントのような小説や、まだ見たことのない新境地が感じられる小説など、著者の異才が光る珠玉の短編小説をお楽しみください。
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5.0それは、絶対に叶わない、誰にも言えない恋だったーー。 木下香織は二十歳の普通の大学生。友人もいて、バイトもして、片思いだけど好きな人もいる。だけど突然、気絶するように夢を見てしまう。遠い昔のような、不思議な夢のなか、もうひとりの「わたし」は、そこでも片思いの恋をしてしまう。叶うことがないとわかっている切ない恋を、誰にも言えないまま、現実と夢を生きる香織。この夢、この恋は、一体なんなのだろう。「私」ともうひとりの「わたし」が巻き起こす、ちょっと不思議な恋の物語。叶わない恋を叶える方法なんて、あるのだろうかーー。 “切ない系ヒットメーカー”いぬじゅんの最新&最愛&最高傑作
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-「なんでケアマネなんかに?」 ――多様な福祉サービスを展開し、近隣から「福祉村」と呼ばれている社会福祉法人・敬齢会。約6年半の間、そこで各部門を経験しながら資格を取得し、いよいよ念願の介護支援専門員(ケアマネジャー)となった青井桃花だったが、勤務初日に彼女を待っていたのは理事長のそんな冷ややかな言葉だった。 そのうえ、引き合わされた同僚はちょっとクセ者揃い? 初めての利用者訪問でも満足なヒアリングができずさっそく凹み気味の桃花だったが、それでも大きな理想を抱いてケアマネを目指した彼女は夢に向かって進み続ける。 せつない恋愛小説で高い人気を誇る作家・いぬじゅんが、初めて見せるもうひとつの顔。現役ケアマネとしての経験の中から生まれた、理想と現実の狭間で奮闘する新人ケアマネの姿を借りて描く、介護の現場のヒューマンドラマ登場!!
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-突然の事故で両親を失った、私、片野まひると、兄の片野朝陽。 世界に二人っきりの家族になった2人は、自宅のゴミ捨て場で『捨て猫』を拾いました。 『彼』はとても体が弱くて、身分も怪しくて、しかも特技はセックスだといいます。 こんな子は普通だったら病院に搬送して、しかるべき所に預けるべきだったのでしょう。 それでも両親を亡くしたばかりの私達は、その穴を埋めるように、彼をペットとして飼い始めました。 ちゃんと責任をもてない飼い主が、ペットを飼うべきじゃないのに。 それでも私達は彼を、ヨルと名付けて迎え入れました…。 家族を失って、立ち止まった彼らが、もう一度幸せをみつけるための物語――
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-「私、世界一の野球選手になる!」 始まりは、世界一を目指すといった女の子とキャッチボールした、あの暑い夏。 世界一の野球選手になると言った女の子、小夏は他校のマネージャーになり、なれるよといった自分はエースピッチャーとしてマウンドに立っている。 現実はあの頃の夢のように上手くはいかない。それでも野球人生において集大成ともいえる甲子園を目指して、白球を投げ続ける。 投げ続けて、甲子園にでたら、――その先はどうすればいいだろう? 小夏はもう将来は決めているんだろうか。皆も選択しているんだろうか。 集大成の先、不透明であやふやな将来を、真剣に悩み、選ぶ少年の成長を描く、爽やかな青春小説。
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-進路も決まらないまま大学を卒業し、4月を迎えてしまった高柳芽美。それが気になって身が入らず、ミス続きだったバイトもクビになってしまった。日比谷のファッションビルの屋上、いよいよ追い詰められた芽美が、ついフラフラと転落防止の柵をまたぎ越えたそのときーー。 「タカメ?」と、懐かしいどころか忘れかけていた呼び名を投げかけてきたのは小学校時代の同級生、ナルセだった。10年前の、飄々とした胡散臭い男子のイメージのまま成長していたナルセにペースを握られ、気づけば芽美は、彼が運営しているというサービス系のアプリで、なんでも屋のようなバイトをすることに。もう「学生」は終わってしまった。まだ「社会人」とは呼べない。なりゆきで始めた仕事をこなしながら、芽美は自分の将来を模索する。 宙ぶらりんの時間を過ごす女性の、小さな自分探しを描いた、「第一回ステキブンゲイ大賞」優秀賞受賞作!
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-コミック『てっぺんっ!!!』のストーリー原案いぬじゅん自身によるノベライズ お笑いの頂点を目指す女子高生トリオが出会うまでを描いた、笑いと涙の青春ガールズストーリー お笑い芸人を志して京都から単身で華月高校への進学を決めたやよい。しかし夢に向かって一歩前進したことで、逆に心に迷いが生じてしまう。そのせいで、地元に残る親友との間がぎくしゃくしてしまい――。(「阪本やよい編」) 同じく高校入学を目前に控えた「高橋よもぎ編」「細野ゆず編」、そして本書のエピローグともコミック&アニメのプロローグともいえる、幼馴染同士のやよいとよもぎの再会、ゆずとの出会いを描く「当日編」を収録した、まさにファン必読のノベライズ作品。 原案コミックの漫画家・なまむぎ氏による描き下ろしカバーイラストにも要注目の、楽しみな1冊になっています!
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4.3※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 上等だ あたしはあなたに出会えたし 2人で笑い合ったりできた―― 現在小説家としても活躍する歌人・加藤千恵が、大学生時代に発表した第二歌集『たぶん絶対』で詠んだ歌が、22年の時を経て蘇ります。 加藤千恵最新歌集となる本書は、『たぶん絶対』に収録された全ての短歌と、それ以降に詠まれた歌、そして本書のために書き下ろされた歌で構成されています。22年という時の隔たりを自在に行き来する軽やかさと、22年間という時の凝縮が生み出す力強さを併せ持った一冊です。 時に流されない頑なさと時の流れを上手に往なすしなやかさを持った言葉たちは、あなたが生きるこれから先の道しるべになってくれるのではないでしょうか。
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-ひょんなことからソーシャルゲーム「ARK TALE」の世界に召喚されてしまったアラサー女のトワ。そこが単なるゲーム世界ではなく、この世界を観測している何者かによって、現実世界にソシャゲとして再現されたものがARK TALEだという真実を知らされ愕然とするトワだったが、それ以上に彼女を驚愕させたのは―― 美少女鳥人のルイがいる! 女騎士団長のジュリアがいる! 日頃から二次創作のネタにしていた推しキャラたちが目の前に実在するという事実だった!! しかしトワが、全オタクがどんなに夢見ても叶えられないだろう現実を享受している間にも、ARK TALEの世界には異変の足音がヒタヒタと近寄ってきて――!? 神を自称する、頼りにはなるが当てにはならない魔物のヘーゼルに導かれてはじまった、トワの異世界冒険譚(もしくは推しカプ偏愛譚)、ここに開幕!! 「第二回ラノベストリート大賞」大賞受賞作、早くも書籍化!!
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5.0根拠のない自信に満ち溢れていた中学時代を経て、「何者でもない自分」という現実に気づいてしまった佐々井青磁。進学した高校では特別ななにかを求めることもなく、無為な日々を過ごしていた青磁は、ある日、友人の応援で訪れた弓道大会で、ひとりの少女に目を奪われた。小柄な彼女が放った矢はまっすぐに28メートル先の的と、青磁の心を捉えてしまった。 ちょっとしたアクシデントと友人のおせっかいで彼女、永澤椎乃と知り合うことができた青磁。しかし彼女は不機嫌そうにスマートフォンの画面を突きつけてくる。 『直接でなく コソコソ嗅ぎ回るようなまわりくどいことしてまで 私と話したいことって なんでしょう』――話に聞いていたとおり、彼女は言葉を発しなかった。 言葉を捨てて頑なに自分の殻に閉じこもり、ひたすらに弓道を究めようとする椎乃の心を、青磁は解きほぐすことができるのか。「第一回ラノベストリート大賞」大賞に輝いた、弓道を通して描く青春ストーリー。
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-一人きりだと死んでしまいそうなくらい不安で寝られない。 長らく不眠症に悩まされているニコ(西村奈央子)は、親友とのルームシェアと、同じ睡眠障害を抱える人達とのSNSコミュニティの交流で心の安寧を得ていた。 しかし親友の結婚が急遽成立。ニコは突然の一人暮らしを強いられてしまうことに。 眠れない夜が続き、体調もどんどん悪くなる。良い相談相手もいない。 このままじゃいけないとニコが向かったカウンセリングで、とある一言がニコに大きな変化を与える。 「そんなに独りで寝るのが怖いのなら、結婚したらどうです?」 安眠のために結婚をする。変わった動機で始った婚活で、ニコに差し伸べられる手は……? “眠れないことは、罪ですか?” すべての眠れない人におくる、ささやかな幸せを探す物語。
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-惑星アニンの上空100キロに浮かぶ空中庭園では、36日に1度魔女たちのお茶会が行われる。好みのお茶と菓子を持ち寄り、純粋に共生とは言い難い、特異な能力による人間への奉仕があってかろうじて平穏が保たれているような日常を忘れる時間だったはずのお茶会に、その日、異分子が紛れ込んでいた。アニンの2つの月に準えた魔女の2つのグループ、人間との共生を望む「リーフス」と人間を淘汰するべきと主張する「ハーバル」が袂を分かったとの報に広がる動揺の裏で、胡蘭麗(フーランレイ)は銀のナイフを、零式燕(ぜろしきのつばめ)の手の甲に突き立てた。それこそがリーフスとハーバル、そして魔女と人間を巻き込む大きな変革のはじまりだった。地上で零式燕の帰りを待つパートナー・遠野華茂(とおのかも)は、まだそれを知らない――。 小説×音楽×ボードゲームプロジェクトとなる無国籍ファンタジー、ここに開幕!!
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-僕、味噌川公平の日常には勉強と、腐れ縁の友人と、そしてクラスメイトの吉原さんでのオナニーがある。 僕の中の吉原さんは、黒いストッキングを履いた足で責め立ててくれる。普段の優等生からは想像できない程にエッチで、味噌川くんのことが大好き。今日もまた味噌川くんと色んなプレイをして、セックスをする。 たった数回会話したことがあるだけのクラスメートだけど、これで僕と吉原さんはずっと繋がっていられる。セックスできるんだ。 これは最高なはずなのに何故、僕はこんなに1人なんだろう? 『つんどく!』新人発掘プロジェクトに選ばれた、青春期の性と愛をまっすぐに描いた小説です。
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-家族ってなんだろう・・・近すぎて時々すれ違ってしまう 「わが家の出来事」を描くコミックエッセイ作家の相田洋子。特に幼い三兄妹によるほのぼのエピソードや巻き起こすプチトラブルが好評を博し、長く続くシリーズとして人気を集めている。そんな洋子のもとに、シリーズ最新巻の制作決定とともに届いたドラマ化のオファーが、平和そのものに思えていた家族の中に波風を立てるとは! 描かれるキャラクターの年齢から大きく離れ、すでに微妙なお年頃となった兄妹たち。とりわけ兄妹の真ん中、反抗期真っ最中の長女・桃果にはなんだか特大のわだかまりがあるようで……? たとえ家族といえども、本当の気持ちは口にしなくちゃわからない!「第一回ステキブンゲイ大賞」優秀賞を受賞した、ちょっぴりビターなホームコメディ。
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-「Love Letters~100 回継ぐこと~」は、手紙や文集などから構成される、往復書簡式の小説です。 受験や就職など生活環境の変化、また東日本大震災やコロナ禍に翻弄されながらも、恋を育んでいく男女の青春を繊細に描いた感動作。 企画・監修を、第 79 回ヴェネチア国際映画祭に正式招待された、映画監督で脚本家の作道雄が務めま した。 もとは小説投稿サイト「ステキブンゲイ」でリレー小説として始まった企画。プロの小説家から一般の小説投稿者をはじめ、俳優・女優のゲストなど広く集められた執筆者101人が、ひとつの物語を繋ぎました。今回、作道雄と共同執筆の伊吹一の手による大幅な加筆を経て、待望の書籍化となりました。 装幀は、Mr.Children の MV を手掛ける半崎信朗が担当。便箋をイメージした表紙から、章扉などの中面まで、こだわりのデザインになっています。
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-信商デパート――それは長野県の信州商業高等学校で、在籍生徒総動員で行われる年に一度の大イベントである。 生徒たちが模擬会社を組織し、自らの手で「信商デパート」と呼ばれる大規模販売会を企画・運営するのだ。 冴えない中学生時代に信商デパートを訪れ、その楽しさに魅せられた三浦和樹は、「ここの社長になりたい!」という野望を胸に信商に入学した……のだが、生来の内気な性格を打ち破ることができず、3年生となった今年も一社員としての参加にとどまるであろう、相変わらずの冴えない青春を送っていた。 そんなとき、密かに憧れていた教師の村松摩耶に呼び出された和樹は、彼女から「社長特別補佐」に任命される。聞いたこともないその役職に戸惑う和樹。しかも今年度の社長は文武両道に秀でた完璧少女として名高い武田晴香なのだから、自分の出る幕などどこにあるというのだろう。ますます困惑する和樹に、村松はさらなるミッションを与えた。「あの子の様子を見張って、私に報告してほしいの」と。 アイドル志望の少女と料理男子が「和食の甲子園」を目指し奮闘する姿を描いた『コイのレシピ』の著者が新たにお贈りする、実在する高校生たちによる模擬会社とその事業をモデルとした青春ストーリー!!