苧阪直行の検索結果
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買い物に行く途中で知人に会っておしゃべりをしていたら、何を買いに行くつもりだったか忘れてしまった― 以前は同時進行で手早く何品も料理をつくることができていたのに、最近なんだか段取りが悪くなってしまった― 上司から突然頼まれた急ぎの仕事を済ませて自分のデスクに戻ったら、それまで何をしていたのだったかわからなくなってしまった― こんな経験はないだろうか。日常生活は、目標とする行動のために必要なことがらをわずかな間だけ覚えておかなければならない場面がたくさんある。そこで力を発揮しているのがワーキングメモリ、いわば人間の知性の要なのだ。ワーキングメモリには厳しい容量制約があり、個人差もある。こうした特徴が、現代の若者の多くに認められる読解力の低下や高齢者の認知能力の低下によるもの忘れを引き起こしている。私たちの生活に大きな影響を及ぼすワーキングメモリの仕組みと働きを解き明かし、ワーキングメモリのトレーニングの効果、知能や遺伝的要因との関係について、最新の知見を紹介する。人間の生成記憶であるワーキングメモリが担う知性と生成AIの違いについても解説する。
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日本を支える研究者たちが繰り広げる、AIと人間のこころの関係を考えるための知的討論 生成AIの技術的発展は、徐々に私たち人間の心に影響を与えつつ、「知性とは何か」「自律性とは何か」という根源的な問いを投げかけてきている。数理研究者たちはAIが研究されてきた背景と人間の意識・知性の進化の歴史を解きほぐし、対話型生成AIが現代社会にもたらす「解決」の意義と将来性を考える。人文社会科学者は、脳科学とAI科学により解明された「人間とは何か」という問いのなかに、人文社会科学の固有領域を見出そうとする。脳科学者は、人間の「内省」が脳のどこから生まれるのかを明らかにすることで、人間とAIの関係を捉え直そうと試みる。心理学者は、「忘れる」という人間の能力に着目して、人間とAIの違いを整理する。AIは私たちのこころの在り方にどのような影響を及ぼすのか。答えのない問いに、日本の知性が愉しく挑む。日本学士院「脳と心の宇宙を探る」研究会の成果。
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