國分良成作品一覧
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3.88人1部屋の全寮制。朝6時にラッパで起床。髪型、恋愛、外出の規則。朝から夜までみっちりと詰まった「日課時限」と、陸海空1005時間の実践訓練……。世間一般には、大学といえばモラトリアムともいわれる緩んだ期間だが、国防のために寸暇を惜しんで学び続ける若者たちがいる。厳しい日々にもかかわらず、多くの卒業生は「生まれ変わっても防大に入りたい」と口をそろえる。 他者のために生きるプライドを秘めた人材を育成する学び舎の実像、そのすべてを前防衛大学校長が語りつくした。
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5.0【影響を受ける側からの問題提起】 台頭した中国はどのように影響力(パワー)を行使しているのか、インド太平洋の国や地域はどのように認識し、対応しているのか――。現地調査の結果なども踏まえて、影響力拡大をめぐる地域内の葛藤を分析。 インド太平洋地域に対する中国の政治的影響力は、冷戦期においては限定的であった。しかし改革開放以後、経済的影響力が急速に拡大し周辺諸国に深く浸透したが、問題はそれが政治的影響力に転嫁するかである。その解明には受け手側の地域研究が必須である。 本書は、受け手側であるインド太平洋の地域と国家が、中国からの影響を具体的にどのように受容し、思考し、対応しているのかを分析することで、中国の影響力(パワー)の実像に迫る。
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-【民主主義の後退、権威主義統治モデルの変容、中国モデルの普遍性】 社会の分断やポピュリズムの台頭、偽情報の氾濫などで有効性が疑問視される民主主義。世論操作などによってますます巧妙になっている権威主義体制の統治――。本書はインド太平洋地域における政治経済体制の現状と課題を、民主主義と権威主義のせめぎ合いとして位置づけて分析。アジアにおける民主主義の後退、権威主義の統治モデルの変容、中国モデルの普遍性を論じ、中国の香港統治スタイルを学ぶタイ、民主主義の劣化と政治の安定が共存するインドネシア、民主主義国家としての存在感を保つフィリピンなど、各国での権威主義と民主主義のせめぎ合いの現状を解明する。 【目次】 序 章 インド太平洋地域の比較体制(國分良成) 第1章 アジアにおける民主主義の後退(粕谷祐子) 第2章 変貌する権威主義の統治モデル(東島雅昌) 第3章 中国の自己認識(山口信治) 第4章 インド太平洋で広がる中国発デジタル技術(山田周平) 第5章 韓国政治の分極化と北朝鮮の体制再構築(伊集院敦) 第6章 プラボウォ政権下のインドネシア(本名純) 第7章 タイの権威主義化と中国の影響(外山文子) 第8章 独裁を経た民主主義、試されるフィリピン(遠西俊洋) 第9章 ベトナムの「多元的」一党独裁制の行方(石塚二葉) 第10章 インド・モディ政権の「ヒンズー政治」(山田剛) 第11章 日本モデルはあるか 明治以来の4つの政治体制(五百旗頭薫)