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5.0「このままではもって半年でしょう」 その日、生まれつき『呪い』を左胸に宿す第三王子カルスは、十歳にして余命を宣告された。目前に迫る死に絶望する彼だが、賢者ゴーリィが現れたことで人生が一変する。 闇を祓い、呪いを鎮めることの出来る光魔法を覚えるため、ゴーリィに弟子入りしたカルス。『祝福と呪いは表裏一体』。呪いに苦しめられた事で皮肉にも膨大な魔力という祝福を 授かった彼は、常人には見えない精霊を見ることが出来るようになり、その後も目覚ましい速度で成長していき―― これは死の呪いを宿した優しい少年が、祝福に包まれて普通の生活を取り戻すまでの英雄譚。
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3.7神の国の台所“ヴァルハラキッチン”の夕飯時はいつも大忙し! ボク、喋れるイノシシのセイ(本名:セーフリームニル)はそのお手伝いとして、なんと主神オーディンさま直々の指名を受けてここにやってきたんだ。 ――『料理される側』としてね! いや、確かにボクは「一日一回生き返る」っていう不思議な能力を持ってるし、自慢じゃないけど肉質にも自信があるよ? でもだからって「毎日死んでご飯になれ」ってひどすぎない!? ……まあこの力のおかげで、美しくて可愛いヴァルキューレ・ブリュンヒルデさまのお傍にいられたりするから、全部が全部つらいってわけじゃないんだけどさ……。 って、あれ、神界ナンバー2のロキさまがなぜここに? え、神界のピンチだから一緒に来い!? いやぁ、ボクただのイノシシですからってうわあああぁーー。
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