木原武一の検索結果
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私たちのマルクス
マルクスは生前「私はマルクス主義者ではない」と語った。それほど彼の思想はさまざまに解釈され、世界を席巻し攪乱する。しかしその後、1991年のソ連崩壊とともにその影響力は急速に衰えた。が、21世紀に入って起こったリーマンショックやコロナ禍、気候変動危機によって、近年、再びマルクスに注目が集まり再評価が進んでいる。著者はマルクスを現代に生きる古典として読み、生きて考える上で役に立つ入門書として本書を残した。三十年余の時を経ても変わらぬ価値を持つ名著が今、甦る。 (本書を)今読むと、 1990年代という難しい時代に刊行されながら、教条主義に陥ることも、マルクスを時代遅れとして退けることもない、見事にバランスの取れた入門書が存在していた事実に感銘を受ける。「自分が何のために生きているのか」という問いをめぐって、マルクスから生きるためのヒントを得ようとする姿勢が、過度な肯定にも全面的な否定にも傾かない、ちょうど良い塩梅になっているからである──(斎藤幸平氏の「序文」より) -
人生最後の時間 よく生ききった人たちの物語
人生最後の時間とは、「最期」を意識してから始まる。肉体と精神の衰えを感じた時、生死のはざまを彷徨った時、定年退職など転機を迎えた時……、その終点への気づきは人によって様々だ。しかし、その瞬間から新しい人生は始まるともいえるのではないだろうか。つまり重要なことはそういう人生のつらい時間のなかにあっても、残された人生における目的を定め、どのように生きるかということだ。本書は、評伝文学の名手である著者が、正岡子規、ロバート・スコット、宮本武蔵、滝沢馬琴など、最期の最期まで力一杯生きた偉人達の生涯を描いた感動作。彼らの過ごした最後の時間を知ることは、残された自分の人生をどう生きるかを見つめ、また死への覚悟の確立につながるかもしれない。興味深い人間の生涯のなかでも、最後の物語は特に興味をそそられるものだ。我々は死ぬために生きているのではない。充ち足りた人生を過ごすために今すべきことは何かを考える一冊だ。 -
あの偉人たちを育てた子供時代の習慣
人間にとって不可欠の習慣は、いつごろ、どのようにしてつくられるのか。もちろん年齢によって習慣は変わるが、基本となる習慣は、「もの心」つくころから形成されるといえよう。本書は、さまざまな具体的な事例を通して、子供時代につくられた「心の習慣」が、その後の人生に決定的な影響を与えたことを考察したものである。歴史に偉業をなしとげた人びとは、いずれも子供時代に「よい習慣」を身につけていた。例えば、リンカーンはつねに本を読みふけっていた、J・F・ケネディは食事のたびに議論をしていた、ジョン・レノンは「不思議の国のアリス」を暗誦していた、といった具合である。それでは、そうした「よい習慣」はどこから生まれるのか。それは、親の態度にかかっていると著者は説く。現在、子育てにかかわっている人、子育てに関心のある人に、ぜひ読んでいただきたい1冊。