平岡敦 - 創元推理文庫作品一覧

  • クリムゾン・リバー
    4.1
    山間の大学町周辺で次々に発見される惨殺死体。拷問され、両眼をえぐられ、あるいは両手を切断され……。別の町でその頃、謎の墓荒らしがあった。前後して小学校に入った賊は何を盗み出したのか? まるで無関係に見える二つの町の事件を担当するのが、司法警察の花形と、自動車泥棒で学費を稼ぎ警察学校を出た裏街道に精通する若き警部。なぜ大学関係者が不可解な殺人事件に巻き込まれたのか? 埋葬されていた少年はなぜ死んでからも何者かに追われているのか? 「我らは緋色の川(クリムゾン・リバー)を制す」というメッセージの意味は? 二人の捜査がすべての謎をひとつに結び合わせる。フランス・ミステリの概念を変えた記念碑的傑作!/解説=吉野 仁
  • 狩人の手
    4.0
    海岸にある洞窟遺跡近くで先史時代専門の女性考古学者の無惨な遺体が発見された。殺害され海に投げ込まれ、魚たちに食い散らされた遺体。そして連続する女性の惨殺事件。事件現場には謎の手形の描かれた紙片が残されていた。謎の殺人者を追うマルセイユ警察主任警部ド・パルマはオペラを愛しアリアを口ずさむ優雅さから、男爵(バロン)と呼ばれる一方、違法すれすれの荒っぽい手法で部下を戸惑わせる。事件の鍵は学者の研究テーマである先史時代のシャーマニズムにあるのか? フランスのミステリ・マニアたちが交流サイトで選出するロンポル賞受賞の傑作。
  • 黄色い部屋の謎【平岡敦訳】
    3.6
    高名な科学者スタンガルソン教授と、令嬢マティルドの住むグランディエ城の離れの一室で事件は起こった。内側から鍵をかけられた完全な密室、《黄色い部屋》から聞こえた助けを求める女性の悲鳴。ドアを壊して入った者たちの見たものは、血の海のなかに倒れたマティルドの姿だった。襲撃者はどこに消えたのか? そしてさらに続く怪事件。その謎に挑んだのは、18歳の新聞記者ルルタビーユだった。パリ警視庁の名警部ラルサンと謎解きを競い合いつつたどり着く奇怪な事件の真相は? 密室ミステリの名品として、ミステリファン必読の古典となった傑作。/解説=戸川安宣

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