• 小説 秒速5センチメートル
    ネタバレ 購入済み

    物語の世界に入り込める本でした

    お互いが寄り添いながらも本人は相手に対し、不安によるわずかなズレの可能性を怖がり、それを確認せずその不安さえも良きものとして受け入れていく2人。二人が出会っていたとして幸せな人生を送れたのかはわからないですね。でももう一度出会わなかったからこそ美しい記憶を美しいものとしていたのかもしれないし、美しいものをそのままとって置くために会いたい想いを大切にし、もう一度会うことをしなかったのではないかとも思います。
    とても深く考えて、その世界浸っていくことに充足感を覚える本でした。

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    2019年02月07日