ブロンズ
レビュアー
  • 十二月がくるたびに/優しすぎる花婿
    購入済み

    ルーカス深すぎる!!

    第2話の「優しすぎる花婿」は、短編なのに、登場人物たちの様々な想いが見事に表現されていて、何度読んでも感動します。自分が恋人の夢を応援したつもりが、恋人には別れだと思われる気持ちのすれ違いもあることだと思えたし、失恋したジェナが、この失恋が幼い恋だったと気付き、自分を愛してくれていた人に振り向くときなど、心震えました。お唐突に想えるマーカスからのプロポーズですが、主人公たちの描写から言葉数ないマーカスが思慮深い人間であることが察せられるゆえに、最後の深い愛の告白もとてもうなずけるものでした。優しすぎる花婿は、彼女を愛しすぎているからなのですよね。最初ヒロインは大失恋するところから始まるのだけど

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    2019年12月21日
  • 砂漠の楽園
    購入済み

    素敵な映画を見終わったような。

    主人公のジェナは、悲惨な環境でも前向きに生きることを決して諦めませんし、小さい妹にもとても優しいお姉さんでもあります。ふとしたことから、遭難しそうになった二人の姉妹を助けれてくれた男性主人公ライリーは、人を信じられなくなった牧場主でした。しかし、彼はジェナの温かさ、ひた向きさに心を動かされます。心を動かされたのは、この男性だけじゃなくて、わき役の人たちもジェナの生き方の美しさに心動かされて、とてもいい味を出しています。いい人ばかりが出てくる作品でした。盛り上がりが急ぎ足になってしまいがちなハーレクイーン漫画の中で、これは二人の気持ちの動きが上手に描けれていて、読後感が半端なくいい作品です。

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    2020年04月27日
  • いつしか花嫁候補

    傷つきやすい次男坊に乾杯!

    次男でもあるあるヒーローは、キンケイド家の中では、一番地味だと言われていますが、カーリーとミッチのそれぞれが経験してきた壮絶な過去の話があるので、それらをここに乗り越えた上に惹かれていく過程が大人の恋愛だと感じました。カーリーがミッチに惹かれていく過程とミッチの心が癒されていく過程とがとても丁寧に描かれていて、心に静かに染み入っていくお話でした。壮絶な過去を乗り越えていくカーリーの強さも素敵です。ハーレクイーンのような夢物語は現実にはなかなか出会えないものですが、血を分けた家族を盲目的に信じるか、他人だけど誠実な人を信じるか、という問題は、私たちのすぐ身近にある問題であり、家族の愛、愛する人へ

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    2020年04月27日