• メメント・モリ
    ネタバレ 購入済み

    メメント・モリ

    約10年ぶりの著作。
     私小説になるのか、あるいは私小説とエッセイの中間になるのか。
     数頁から数十頁のパラグラフの積み重ねになっていて、パラグラフ間の内容は直接にはリンクされていない。
     虚実入り混じっているのだろうが、どこが虚でどこが実なのか、簡単に想像できる箇所もあるが、それが当たっているかは著者のみぞ知る、といったところだろう。
     メメント・モリなので、死の匂いが全体を占めているのだが、最後は幼い生で閉じられている。
     それにしても、あまりにも無防備に赤裸々に自身の体験を語っている。
     鬱、自殺未遂、クスリ、女性問題、逮捕、等々。
     通常であれば、非常に重苦しい内容になってもおかしくないのだが、この人のエッセイのように妙に軽いタッチで書かれているため、スススと読めてしまう。
     スススと読めてしまうのだが、読み終った後の倦怠感はかなり重かった。
     口当たりのよいお酒をグググと調子に乗ってたらふくと飲んでしまったが、実はとてもアルコール度数が高いお酒で、思った以上に悪酔いしてしまった、みたいな感じだろうか。
     軽い感じに見えるのだけれど、実は物凄く密度の濃い重たい作品だな、と思う。
     久しぶりに一度も休むことなく、159頁、一気に読み終えてしまった。


    引用...

    頭大丈夫か?

    夢物語

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    2024年07月17日