• え、社内システム全てワンオペしている私を解雇ですか?【電子版特典付】2
    ネタバレ 購入済み

    夢への向き合い方2例のお話

    このシリーズは、第1巻で「社内システム全てワンオペしている私」が解雇され、全てを奪われた気持ちで落ち込んでいるところに、幼馴染みが前職での実績を知り、起業した会社に誘ってくれ、入社。そこで新たな事業に携わり、みごと解雇した会社に対してリベンジを果たすまでを描く。

    全身全霊で打ち込んでいた前職での仕事を奪われ(解雇され)、「自分が打ち込める夢がみつけられない」状態でいる主人公が、夢に対処する姿の異なる、2人の他人に出会う事になり、その出会いが描かれる。一人は、ヴァーチェルリアリティでの触感デバイスでの開発に没入する者であり、もう一人は、怪我で自らの夢を諦めなければならない事態に追い込まれたのに、どうしても諦めきれない者。

    前者は、失敗に次ぐ失敗を経験しながらも、なんとか後1歩のところまで来ているのに、なかなか、その一歩が乗り越えられない。そして、競争相手となる者の動向が伝わって来る事で、焦りを感じてもいる状況。この描き方は、なかなかリアリティがあるのだが、主人公が加わる事で完成する、その最後の一歩はさすがライトノベルの軽さ。

    後者も、その当事者の気持ちはリアリティを以て描かれるものの、解決法は、やはり安易(アニメと蝕感デバイスを活用した、モチベート。「新たな世界を自らつくる」事への誘い)。

    どうしても、解決法の安易さ故に、物語を軽く見てしまいがちになるが、ここで味わうべきなのは、当事者の気持ちの方だろう。

    なお、前者のその後は、第3巻で描かれ、そこで更なる、違った形での夢の持ち方をしているもう一人の「夢」をかなえる事になるのだが、後者のその後は、未刊の第4巻以降にしか描かれてはいない(ついまり、第3巻では、後者はほとんど描かれる事は無い)。

    #感動する

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    2024年01月09日
  • 桜の樹木学

    桜の樹木学

    ビジネス・実用
    2.7
    (3)
    購入済み

    前半は、形態偏重で読むのが辛い

     冒頭から半分過ぎまで、形態の記述偏重で、結構読むのが辛かった。冒頭から半分過ぎまでの記述も、目に付く桜の木と思われるものを、同定しようとするなら、結構役立つ。「これは桜か否か」「桜としたら、何か?」「同定出来ない(交雑種?)だとしても、何と何の交雑種の可能性が高いか?」を同定しようとするなら、好適な本。が、そんな事まで、私は考えていないので、読むのが辛かった次第。

     が、それ(p.124)以降(枝垂れ桜~)は、論理が納得出来るものだったし、類書では、あんまり記述される事の無い部分(樹皮とか、材としての特質とか、根とか)で楽しめた。また、人文的な分野の記述は、薄いものの独自の視点があり、読んでいて楽しかった(尤も、樹木学がそうした人文分野を含むものだとしても、そこまで網羅的に記述する必要は無いとも思うのだが…記述量も薄い訳だし)。

     類書に比して高価な本だが、これは結局、需要の大きさを勘案したものだろう。そんなに人気の出る様な書き方をした本ではない。但し、掲載されている画像は美しく、これで対価に対する不満を癒やすしかあるまい。

     なお、本書中の気付いた誤植を挙げて措く。そんなに多い訳じゃないが、校正漏れが、散発的に残っていた。

    p.17 l.1 ×密を出す蜜腺 → ○蜜を出す蜜腺
    p.63 l.13 ソメイヨシノは両親がある伊豆半島である ← 意味不明。気分が高ぶり過ぎた? 推測すると「ソメイヨシノの起源は、両親がある伊豆半島である」か?
    p.87 l.25 アブシジンサン → ○アブシジン酸(この前後では、きちんと酸の字が使われている)
    p.128 l.14 ×確立 → ○確率
    p.166 l.2 ×分化 → ○文化
    p.170 l.16 ×真言宗の高僧、蓮如 → (蓮如の時代には、既に、真言宗とは分けて考える方が妥当と考える。故に、当時の宗派名ではないが)浄土真宗の高僧、蓮如

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    2023年03月19日