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Posted by ブクログ
第1章 サクラの分類学
第2章 サクラの植物学
第3章 人と桜
日本の野生種・15種・三亜属
サクラ亜属
花托筒は長く、花は集散花序か散形花序に付き、少数。
落葉樹。いわゆるサクラ。
エゾノウワミズザクラ亜属
花托筒は短く、花は総状花序に多数付く。落葉樹。
バクチノキ亜属
花托筒は短く、花は総状花序に多数付く。常緑樹。
桜餅
徳川吉宗が享保2年(1717年)江戸の隅田川沿いに桜を植えさせました。その年隅田川の左岸にある長命寺の寺男山本新六が落葉を醤油樽で塩漬けにし餅に巻いて売り出したのが関東風の始まりとされます。
関西風は別名を道明寺という。大阪南河内の尼寺で作った乾飯が有名だったことに由来。
関西風は関東風を真似たことが始まり。
桜葉は伊豆半島の南西部の静岡県松崎町にある小泉商店他3社のみが生産。
桜湯
八重咲きの花の塩漬けを湯に浮かべて桜湯として楽しむ。
八重の桜はソメイヨシノが終わった4月中下旬に咲きます。園芸品種の「普賢象」「関山」「一葉」など小花柄が長い花が適しています。
小花柄のついた満開前の花を2個ずつ小花柄ごと摘み取ります。花を水洗いしてザルの上で、2〜3時間陰干しします。桶のような容器を用意し花を入れ、花の重さの2割の粗塩をかけて重石をします。水が上がってきたらその水を捨て、梅酢をふりかけて、1週間ほどたったら陰干しして出来上がりです。後は容器に塩をよくまぶしてふた、のついた容器に入れて保存します。
Posted by ブクログ
タイトルに引っかかったが、実は今年の桜の本の中で一番硬派だった。分類学は楽しめるようになるのに素養が必要なお愉しみであろうということも分かった。老後の趣味にはいいかもしれ兄。
前半は、形態偏重で読むのが辛い
冒頭から半分過ぎまで、形態の記述偏重で、結構読むのが辛かった。冒頭から半分過ぎまでの記述も、目に付く桜の木と思われるものを、同定しようとするなら、結構役立つ。「これは桜か否か」「桜としたら、何か?」「同定出来ない(交雑種?)だとしても、何と何の交雑種の可能性が高いか?」を同定しようとするなら、好適な本。が、そんな事まで、私は考えていないので、読むのが辛かった次第。
が、それ(p.124)以降(枝垂れ桜~)は、論理が納得出来るものだったし、類書では、あんまり記述される事の無い部分(樹皮とか、材としての特質とか、根とか)で楽しめた。また、人文的な分野の記述は、薄いものの独自の視点があり、読んでいて楽しかった(尤も、樹木学がそうした人文分野を含むものだとしても、そこまで網羅的に記述する必要は無いとも思うのだが…記述量も薄い訳だし)。
類書に比して高価な本だが、これは結局、需要の大きさを勘案したものだろう。そんなに人気の出る様な書き方をした本ではない。但し、掲載されている画像は美しく、これで対価に対する不満を癒やすしかあるまい。
なお、本書中の気付いた誤植を挙げて措く。そんなに多い訳じゃないが、校正漏れが、散発的に残っていた。
p.17 l.1 ×密を出す蜜腺 → ○蜜を出す蜜腺
p.63 l.13 ソメイヨシノは両親がある伊豆半島である ← 意味不明。気分が高ぶり過ぎた? 推測すると「ソメイヨシノの起源は、両親がある伊豆半島である」か?
p.87 l.25 アブシジンサン → ○アブシジン酸(この前後では、きちんと酸の字が使われている)
p.128 l.14 ×確立 → ○確率
p.166 l.2 ×分化 → ○文化
p.170 l.16 ×真言宗の高僧、蓮如 → (蓮如の時代には、既に、真言宗とは分けて考える方が妥当と考える。故に、当時の宗派名ではないが)浄土真宗の高僧、蓮如