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長い長い物語
フランス革命後のフランスを背景にした物語。映画化された記憶も新しい作品です。
主人公のジャン・バルジャンは一切れのパンを盗んだために19年もの間投獄されていました。世の中のすべての人間を憎んでいた彼は、ひとりの司教に出会い、新たな人生を歩み始めます。
この本はとても長い長い物語です。第一巻の半分以降ではじめて、主人公が登場します。作者のユゴーが自らの思想について述べている部分もかなり分量が多く、時代背景についての知識が必要であることや、キリスト教の「神の愛」が物語の中核でありキリスト教についての知識が無い人にはまったくわからないところがあることから、読み通すことは難しいです。
し...続きを読む