• 箱の中 【講談社版】
    購入済み

    胸が苦しくなるのにやめられない

    普段遅読気味な読書家です。一冊の本を読むのに1ヶ月から2ヶ月かかることもザラにあります。しかしこの「箱の中」は2日で読み終わりました。読み始めは自分の知らない刑務所内での生活や主人公の苦悩など重苦しくも読み応えがあり、これは良い夜のお供になると感じました。しかし、読み進めていくと喜多川という男のミステリアスな内面に翻弄されページを捲る手が止まらなくなりました。1日目に脆弱な詐欺師まで読了し、続きが気になるもののカーテン越しに早朝の気配を感じ泣く泣く眠りにつきました。翌日は夜まで待てず昼間のうちに一気にラストまで読み切り、ハッピーエンドでほっとしたものの2人の物語をもう読めないんだという寂しさで

    #切ない #ドキドキハラハラ #深い

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    2023年10月22日