あらすじ
火神の子として生きる高校生、るな。
かつて火神の子であり、鍼灸院を経営する祖母、「おばば」と一緒に暮らしている。
鍼灸院では火神の子であるるなの血が入ったモグサを使い、「自己実現」を売っている。いわゆる信者ビジネスである。
るなは「宗教の人」としてクラスでいじめられるが、唯一の理解者であるスバルとは良い友人関係を築いている。
ある日、るながいじめられているところをクラスの人気者、ケンショーが助けてくれる。
その出来事をきっかけにふたりは距離を縮め、るなはケンショーに恋をしてしまう。
だが、神の子であるるなに恋は許されない。
るなは、ケンショーを「ビジネス」に取り込むことを決意する。
『アマゾネス・キス』『魔術師A』の奇才、意志強ナツ子、待望の最新作!
何も考えず、とにかく読んでみてください。
読めば必ず、気付かぬうちにるなの魅力に取り込まれていることでしょう。
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気付薬
本質を捉えると汎用がきく。
意志強せんせいの作品を読むと感じる。
もはや映画やんか、とも思うけど、漫画なんだよ。文学でもなく漫画での表現。
カルト、信者ビジネス、情報商材という現代の急増する闇を舞台に
ただ告発するでなく、ひとの底知れなさ、人間と人間が交わること、思いもかけないひとの思いや流れいわゆる運命といえるもの、
それらがかけあわされ生まれることに対し、欺瞞なく貫く目で芸術に高めてる。
意志強作品の前には、まったくの信者でいるしかできない。
教祖様?の一代記なのか……
冒頭、どうやら主人公は監獄に入っていて、接見中みたいですので、何かをやらかしたのでしょうね。それを回想するように、学校の場面から始まり、どうやら主人公はお灸の名人らしい、というくらいまでしか分かりませんが、ちょっと続きが気になりますね。