【感想・ネタバレ】齋藤孝の一気読み! 日本近現代史(東京堂出版)のレビュー

あらすじ

日本近現代史は、複雑で流れがわかりにくいうえ、学校であまりきちんと時間を割かなかったなどの理由で苦手意識を持つ人が多い。しかし日本が海外諸国に対して門戸を開くきっかけとなった「黒船来航」から明治維新を経て戦争の時代に突入、終戦後の高度経済成長、そして現在まで、この激動の150年は現在の日本社会や日本の対外関係を理解するうえで、その知識は欠かせません。本書は齋藤孝さん独自の切り口で、「読むだけで」複雑なこの時代の流れがすっと頭に入るよう工夫した、齋藤孝さん初の「語りおろし日本近現代史」です。 【本書のポイント】1、章ごとに年表、まとめが入り、理解しやすい。/2、語り下ろし口調なので、一気に読める。/3、歴史上のキーマンが一目瞭然でわかる。/4、大切なポイントは、すべて太字で表記。/5、索引が充実。さらに脚注を入れ、理解が深まる。

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Posted by ブクログ

「世界史的に見ても非常に研究価値のある希有な物語、それが日本の近現代史です」

著者は冒頭から力強く語る。

だが、意外とわかってるようでわかっていないのも事実。

歴史の授業は、明治維新が終わる頃に3学期を迎えてしまう。
先生が駆け足で流すようにしか教えてくれなかったことも、その理由の一つだろう。

400年近くもの間、15代の将軍に渡って続いた江戸時代が終わったのは、わずか150年前。

ちょんまげから文明開化。
戦争の時代から経済の時代へ。

勤勉。
真面目。
自己犠牲。
そして一致団結。

藩がすべてだった人たちが「日本国民」となり、その特性を活かして生き抜いてきた近現代。

波瀾万丈の時代を「一気読み!」させてしまうのは、著者の圧倒的な読書量による筆力による。

その根底にあるのは教育者としての情熱だ。

本を全く読まない大学生が過半数を占めるという。

だが、「真面目で、スイッチが入れば加速する」のも今の世代の学生気質だと。

「歴史をひもとけば、先人たちの知恵や知識を得ることができます。物語として楽しむこともできます。そしてもう一つ、『自分もまずは必死でがんばってみよう』という気になれます。それが、新たな歴史をつくる一歩にもなるのです」

世界が見えない敵と戦う2020年。

今こそ、歴史を学ぶ時。
今こそ、歴史に学ぶ時。

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2020年04月20日

Posted by ブクログ

GHQが戦争犯罪情報計画において、日本人に対し、第2次世界大戦の責任は全て軍部にあると宣伝しようとした。192ページ、知らなかった。

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2019年05月03日

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