あらすじ
自身も経験者である不登校新聞編集長が、20年の取材を経ていま伝えたい、子どもとの向き合い方。学校へ行きたくない子どもにどう対応するかといった具体的なアドバイスから子育てのノウハウまで、多くの親子が悩み傷つきながら獲得した知見を1冊に。教育・保育学が専門の東京大学名誉教授・汐見稔幸氏、N高を創設した角川ドワンゴ学園理事の川上量生氏との対談も収録。
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Posted by ブクログ
「学校に行きたくない」と言われると、「いつまで休む?」「原因は何?」「このまま学校に行けなかった時のその先は?」など、一気に浮上する沢山の不安。
それらを解消してくれる一冊だった。
わからないから不安だったが、選択肢が広がっていることや、親がするべきことを知ることができ、安心感を得られる内容だった。
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ご自身も不登校を経験し、現在は不登校新聞の編集長となった著者が、子どもが学校に行きたくないと言い出した時に、親がどのように接すればいいのかを教えてくれる1冊。
一口に不登校と言っても、その原因はいろいろあり、対応も一つではないだろうが、参考になることは間違いないし、今は不登校ではないお子さんも、いつ学校に行かなくなるかはわからないため、予習しておくのも悪くないだろう。
36ページにある、「子どもをコントロールしようとするとうまくいかなくて、子どもの意思を尊重すると親も子どももハッピーになれる」という言葉が印象に残った。
自己肯定感という言葉を1980年代の前半に言い始めたという汐見先生が、それが一人歩きしていることを嘆いていることが書いてあった。118ページ、「自己肯定感が低いとか高いとか、人間をそんなに単純に見るのはどうかと思う」という話は納得である。
お子さんが小中学生のお父さん、お母さん方は、参考になる1冊ではないだろうか。
Posted by ブクログ
思ったより薄くてさらりと読めました
まだうちの子は小学校行ってないけど言われたら全く対応出来ないやろうなと思って予習するノリで読みました
学校行かない選択をした人の話があったりフリースクールがいまいち何の場所かすらわかってなかったので色々勉強になりました
Posted by ブクログ
川上量生氏との対談から、
「今の学校教育が多様性を許していないというのが、不登校の根本的な原因だと思っています。」
汐見稔幸氏との対談から、
「実際には学びの本来の姿はどういうことなのかを探究しているところが、フリースクールなんですよ。」
教室に集団で集まって教育を受け、クラスの人間と“一緒に”“仲良く”を半ば強制する学校のスタイルへの依存が変わっていく事を願っています。
Posted by ブクログ
わたしの子どもはまだ赤ちゃんだけど
ずいぶん早い予習のつもりで読みました。
わたしは不登校こそしなかったけど
小学校も中学校も嫌いでいつも行きたくなかったので、我が子はどうなるかと今からドキドキしています。
(子どものための予習のつもりなのに、自分が当時つらかった理由をこの本に探してしまうのは良くないなとは思いました。)
要は親にできることは
子どもを信じる
休みたいときは休ませる
雑談をする
逃げ道を用意する
そんな感じかと思います。
いまは、そんなことは当たり前にできるでしょと思ってしまいますが、当事者になると意外と焦っちゃったり、夫と足並みが揃わずケンカしちゃったりするのでしょう。
何かあったらもう一度この本に戻って来れるようにしたいですね。
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1番、刺さったのは
N高の川上さんの言葉でした。
「公立の小中は多様性を学ぶ上で良かったが
高校は偏差値で輪切りにされて
似たような人が集まるのであまり意味がなかった」
わたしの感覚は全く逆でした。
小中ではかなりの多様性の中でクラスカーストができ、どうしても下の方に来てしまいつらい思いをしましたが、高校・大学・就職と進むにつれ、意見の近い人たちだけが集まってきて、クラスメートがどんどんとフラットになっていき、生きやすくなったと感じていました。
狭い世界を生きていると指摘されているようで、ドキッとしました。
親として子どもに見せている生き方にも考え及ぶものでした。
Posted by ブクログ
不登校になり初めの方へのバイブルという感じです。最後にN高の川上さんとの対談があり、学校の様子を感じることが出来るので、興味のある方にはオススメです!
私も知識を入れる事で不安がかなり軽くなりました。不登校で悩んでる方にはオススメだと思います。
Posted by ブクログ
不登校のためのお助け本かと思ったけど、子供への接し方マニュアルって感じ。
小学生の親で、一度でも子供に怒鳴ったり怒って泣かせたりしたことある人は絶対に読むべき。
うちはまだ不登校ではないけれど、子供への接し方を改めようと強く感じました
Posted by ブクログ
小5の長女がコロナ分散登校辺りからちょいちょい学校を休む様になった。理由を聞くが、「食欲ない」や「お腹痛い」など。学校が嫌な大きな理由は無い様、妻がスクールカウンセラーに連れていくが、取り立てて問題ないようだ。私も最初は不安やイライラしていたが、無理に行けと言う方が良くないと言うことを聞き、暖かく見守ることに、が親としてはどうするのが良いのか情報を得たく手に取る。なるほどと思うような内容も多く、助けになった。
■学び
子供は雑談したがっている
会話を誘導しない、オウム返し
子供は親の笑顔が好き
学校を休みたいと言ったら休ませる
数日休むと学校に行きたくなるし、こまめに休んだ方が深刻になりにくい
子供扱いしないで信頼する
N高等学校
Posted by ブクログ
不登校だった著者が、不登校である子供についてのノウハウを語った本。
何はともあれ、子供が学校に行きたくない理由が本人にも分からないことがあることが驚き。
あと、学校に行きたくないと子供に言われた場合、本人は勇気を出して言っているのだから、真摯に受け止めて2週間程度休ませてあげるのが正解というのも驚き。
対処って難しい。
Posted by ブクログ
小2娘が毎朝「学校行きたくない」と言うようになり読んでみた。深刻なのか甘えなのか、親はどうするのがよいのか。
内容もそうだけど、表紙に描いてあるヨシタケさんの「そうだ。学校に行ってほしいんじゃない。幸せになってほしいんだ。我々は「良かれと思って」何ができるのか。」にしびれる。
以下、私に響いた言葉たち。
1章 子どもがのびのびと育つためにできること
・子どもは雑談したがっている
→話をコントロールしたり、親が期待する結論に導こうとしたりしない。とにかく聞くのみ。「気にするな」「仕方がない」もNG。オウム返しが適切
・子どもに提案するときはひと呼吸置く
→提案は難しい。大人のあるべき姿が正解じゃない。
・子どもは親の笑顔が好き
2章 子どものSOSをキャッチするためにできること
・代表的な5つのSOS
「体調不良」「食欲不振」「情緒不安定」「宿題が手につかない」「不眠」
・親の直感を信じて子どもに率直に聞いて大丈夫
「もう少し様子を見てみよう」「もう少し頑張ってみよう」はNG
3章 子どもが学校に行かないときにできること
・つらいまま学校に行くほうが傷は深くなる
まずは体と心を休ませる→感情噴出期→自分に起きたことを言語化→親離れ
・いわれて嬉しい言葉「好きにしていいよ」「ありがとう」
・勉強はいつでもできると開き直るので、学びたいところで学ばせる
・子どもの社会性は家庭で育つ
4章 子どもの将来のためにできること
・子どもを信じて応援する