あらすじ
隣の家に住む四歳年上の純也お兄ちゃんから、これでもかと甘やかされ溺愛されてきた幼馴染みのふゆ。六歳で逆プロポーズをしてしまうくらい大好きな彼と、高校卒業と同時に結婚したふゆだけど、甘い新婚生活は、エリート警察官を目指す彼の都合で別居生活に早変わり……。それから五年――ようやく叶った夫婦二人の結婚生活は、これまでと打って変わった甘過ぎる毎日で!? 「部屋に閉じ込めて、俺しか見えなくしてやりたい」上限知らずの嫉妬も独占欲も、結婚生活を満たす愛!? ヤンデレ夫と一途な妻の、犬も食わない極甘結婚ライフ! ※電子版は単行本をもとに編集しています。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ただの幼なじみ──そう思っていた彼の瞳が、
ある日ふいに“男”のそれに変わった瞬間。
優しくて穏やかだった関係の裏に、実はずっと抑え込まれていた独占欲と執着があったと気づく。
そのギャップに、読んでいて心臓をぎゅっと掴まれました。
ヒーローは一見穏やかで誠実。
けれど心の底ではヒロインを誰にも渡したくなくて、
「ようやく手に入れたんだ」と言わんばかりの愛し方をする。
その“穏やかな狂気”のような一途さが本郷アキさんらしくて、本当に刺さりました。
愛されることの幸福と、独占されることの甘い苦しさ。
その境界線を行き来するような描写が繊細で、ページをめくる手が止まらない。
ヒロインもただ流されるのではなく、
自分の気持ちを確かめながら彼を選ぶ姿が印象的でした。
幼なじみという特別な関係の中で、
恋と依存のあわいに立つ二人の心情が丁寧に描かれていて、
“長く一緒にいるからこそ生まれる愛の重さ”がリアルに響きました。
結婚後の描写もまさに“極甘”で、
彼の独占欲が今度は優しさと安心に変わっていく。
守りたい、でも壊したくない――そんな矛盾した想いを抱えながら、
彼は最後までヒロインだけを見つめ続ける。
こんな風に愛されたら、きっと逃げられない。
静かな情熱と狂おしいほどの一途さ。
このふたつが絶妙に混ざり合う、
まさに“本郷アキさんらしさ”が詰まった一冊でした。
タイトル通り
試し読みで気になって、クーポンで購入。
タイトル通りというか、「独占欲強め」ではなく「独占欲激重」でした(笑)
読み初めて結構すぐにヒロインふゆだけじゃなく、幼馴染の純也も抱き寄せてほっぺにキスしたりとふゆの事が好きなのが分かるのに、当のふゆは「妹扱いの延長」と思い込む鈍感さ(まぉ、それも可愛いけど)。
両想いということが分かって大学受験で合格したら結婚するという約束も最後の方で純也は結婚するためなら犯して孕ませると実父を脅かす程の独占欲っぷり。祖父と父で政治家と官僚の名家なら息子のその言動はかなりの脅迫だし。作品中通して夫の愛が最上級な重さが素晴らしいです(笑)
出来たら子供が生まれたあとの話もちょっと読みたかったですね。
高校の友人清貴の想い人が冬なのかそうではないのか?と、話の中では夫となった純也に横恋慕した女性刑事の唯野さんのエピソードはなかなかホラーだったけれど、結局彼女の妊娠の真偽はどうだったのかが気になります。