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Posted by ブクログ
東京裁判、判事の中で最年少、オランダのレーリンク、遠い東洋の国で多数派判決と国からの圧力に悩みつつ独自意見を提出する。一人の法学者の日記から見たもうひとつの東京裁判。
東京裁判の管轄権に異議を唱え、文官の5被告の無罪を主張する独自意見を提出したオランダ人判事の日記。妻との確執、単身での来日、次第に日本の文化に魅力を感じていく。連合国でも英米法と大陸法の考えの違いからの意見の相違。パルとの友情などが情緒豊かに丹念に描かれている。
国際法と戦犯裁判の位置付け、母国からの圧力などに奮闘する様子が伝わってくる。
今さら東京裁判史観を否定するつもりはないが、事後の世界平和を願って真摯に活動した法律家がいたことは、どこか救いがある。
温かい気持ちになれた一冊でした。