あらすじ
チャーリーはニックと両想いになれるとは思っていなかった。でも今や、2人は正式な恋人同士。ニックは勇気を出して、母親にも告白した。でも、カミングアウトは一度で終わるものじゃない。ニックの兄の登場、パリへの修学旅行、2人の友達や家族との関わり……たとえ愛する人がそばにいても、人生には悩みがいっぱい。愛情が深まるにつれ、チャーリーとニックはお互いが今まで以上にかけがえのない存在となっていく。
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青春ボーイズラブストーリーであると同時に、〈LGBTQ+〉をテーマにした本作。
主人公以外にもゲイやレズビアン、トランスジェンダーのキャラクターが多数登場します。
違いを認め合える友人や家族の存在、多様性がごく当たり前に描かれる一方で、セクシュアリティの揺らぎや、親へのカミングアウト、学校や家庭内にも存在する偏見や無理解といった、リアルな現実についても描かれています。全5巻 順次刊行予定!
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Posted by ブクログ
2校合同のパリ修学旅行! カミングアウトの問題はどうするか。ニックとチャーリーはそれぞれ何をどのように伝えるのか。
言わなくてもいいとは言うけど、なぜ隠さなくてはならないかとも思う。何が自然な形なのだろう。チャーリーがタオになかなか言えなかった理由、ニックがカミングアウトしたかった理由、それぞれあるけど、まさにドラマみたいに一回言ったらそれで終わり、ではないのだ。ニックの父親のことやチャーリーの摂食障害など、言ってなかったこともあった。どこまで何を公表するかに正解のラインはなくて、ひとつずつ丁寧にほどいていくしかない問題なのだと。
タラ&ダーシーがますます好きになる。タオとエルのエピソードもよかった。静かな強さを感じるアレッドも好き。