あらすじ
業種別のESG課題がひと目でわかる「マテリアリティマップ」付き!
環境(Environment),社会(Social),企業統治(Governance)を指す「ESG」という言葉が,SDGsと並んで注目を集めています。「ESG投資」「ESG経営」「ESG課題」といった使われ方が多いことからもわかるように,「投資家」「企業」そして「消費者」の視点からESGを捉えることが重要です。しかし,ESGという言葉を知っており,それが「環境・社会・ガバナンス」を指すことがわかっても,それがどのように社会に影響を与えるのか,なぜ今,注目されるようになっているのか,その本質的な意味を理解している人は多くありません。本書では,「社会課題の解決と経済合理性が両立する世界のルール」「ESG経営がもたらす3つのメリット」「エシカルな消費志向と消費者の不買運動」など具体的なトピックを挙げて,今なぜESGという考え方が必要とされ,それが世の中にどのような影響を及ぼすのかを説明していきます。国内外企業の実践事例はもちろん,巻頭にはSASBの「マテリアリティマップ」を掲載。読者の会社や業界で「何をすべきか」がわかります!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ESGについて非常にわかりやすくまとめてある。基礎の基礎の知識から入れていきたいと考えていて探し当てられた一冊。何度もこれから読んで定着させていく。
読みやすいのが最高
Posted by ブクログ
新ルールで経済をどうにかしようという欧州発祥らしさあふれる考え方。非財務情報が重視されるようになるようで、加点要素によるメリットよりも、SNS拡散による不買など減点要素によるリスクが怖い。
ダイベストメント(買われなくなる企業)が分かりやすい。
■ダイベストメント
投資撤退。タバコ、化石燃料、武器、ギャンブル、アルコールなど。低成長高配当企業が多いか。
Posted by ブクログ
ESGが単なる流行りの概念やコスト要因として片手間に対応するような対象ではなく、大企業だけでなく中小企業も本腰を入れて取り組まないと選ばれなくなるような重要概念であることを再確認できた。
Z世代のエシカル志向の傾向や、投資家のESG配慮行動など、ビジネスをめぐる環境は大きく変わっており、企業活動が変わることで社会も世界も良くなるようになるべきだ。その圧力がESGであり、フリをするだけのウォッシュは最も忌避される行動である。
ESG機運の高まりをコストではなくチャンスと捉え、非財務情報の積極的な開示や、ESG目標の設定を通じて社会にアピールし、意識浸透や役員報酬連動などで取り組んでいくべきということ。