【感想・ネタバレ】叢書パルマコン04 〈趣味〉としての戦争 戦記雑誌『丸』の文化史のレビュー

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Posted by ブクログ

現在も潮書房光人新社より刊行され続けている日本の軍事総合誌である「丸」とその読者層の変遷を辿る本。「丸」は何となくイメージ的に敬遠していてほとんど読んだことがなく内容も十年一日の如く太平洋戦争・旧軍中心と思い込んでいたのだが、実際には題材や視点、切り口など時代に応じて色々変わってきたとのこと。50年代だと読者層も戦争体験者が多く、戦記も遺族が死んだ家族の最期を知るという側面があったり、時代が進み戦後生まれが増えてくると純粋にメカニカルな興味が強くなったり、ベトナム戦争当時は時事ネタや左翼色が強くなったりと興味深い(創刊当初は「リーダーズ・ダイジェスト」を模した総合誌だったというのには驚いた)。
現在の状況については、ほとんど触れられていないが、産経新聞傘下になりネトウヨ色が強くなってるようだ。

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2021年06月28日

Posted by ブクログ

面白い本です。「丸」という雑誌の存在は知ってましたが、読んだことはありません。軍事情報誌にはあまり興味はないから。実は「丸」は創刊時は総合誌であったことにびっくりしました。そのあと、戦記を掲載したり、緻密な兵器解説を載せ始め、軍事雑誌になったとのこと。ただし、1970年代は、左派系の軍事評論家が紙面を跋扈しはじめ戦後民主主義に沿った論説が展開されていたそうです。現在は産経新聞の子会社となっています。

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2021年10月31日

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