現在も潮書房光人新社より刊行され続けている日本の軍事総合誌である「丸」とその読者層の変遷を辿る本。「丸」は何となくイメージ的に敬遠していてほとんど読んだことがなく内容も十年一日の如く太平洋戦争・旧軍中心と思い込んでいたのだが、実際には題材や視点、切り口など時代に応じて色々変わってきたとのこと。50年
...続きを読む代だと読者層も戦争体験者が多く、戦記も遺族が死んだ家族の最期を知るという側面があったり、時代が進み戦後生まれが増えてくると純粋にメカニカルな興味が強くなったり、ベトナム戦争当時は時事ネタや左翼色が強くなったりと興味深い(創刊当初は「リーダーズ・ダイジェスト」を模した総合誌だったというのには驚いた)。
現在の状況については、ほとんど触れられていないが、産経新聞傘下になりネトウヨ色が強くなってるようだ。