【感想・ネタバレ】この恋は世界でいちばん美しい雨のレビュー

あらすじ

駆け出しの建築家・誠と、カフェで働く日菜。雨がきっかけで恋に落ちた二人は、鎌倉の海辺の街で愛にあふれた同棲生活を送っている。家族のいない日菜に「夢の家」を建ててあげたい、そのために建築家として名を上げたいと願う誠だったが、ある雨の日、日菜と一緒にバイク事故で瀕死の重傷を負ってしまう。目を覚ました彼らの前に、“案内人”と名乗る喪服姿の男女が現れる。そして誠と日菜は、二人合わせて二十年の余命を授かり、生き返ることに。しかしそれは、互いの命を奪い合うという、あまりにも苛酷で切ない日々のはじまりだった――。この恋の結末に、涙せずにはいられない。『桜のような僕の恋人』の著者が贈る、胸打つ長編小説。

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ネタバレ 購入済み

普段あまり小説を読まないのですが、まさかここまで小説を読んで号泣するとは思いませんでした。
ワクワクしたり不安になったりしながら読ませて頂きとても人間味ある内容で色々と深く考えさせられました。実際に死後の世界はわからないけれど、こう言う世界もあるかもしれないなぁ。現実に普段起こりうる奇跡も偶然ではなく自分達を見守ってくれている方のおかげかもしれないと感じました。
この小説を読む事ができてこの小説に出会えた事に感謝してます。
素晴らしい作品をありがとうございました。

#胸キュン #泣ける #切ない

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2024年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ヒロイン日菜の前向きなキャラクターに愛着が湧きました。苛酷な境遇となり、持ち前の明るさを保てなくなった日菜の心情変化が人間らしく、現実味があります。感情移入してうるっとくるシーンが何度かありました。夢を追う誠の仕事へのストイックな姿に勇気をもらいつつももどかしさを感じ、自然と物語に没頭していました。
また自身が好んでいる湘南エリアの地名が数多く出てきて、海沿いならではの空や景色の描写に心が惹かれました。
誰の人生にも期限があるということ
人は皆、終わりが来るから今を大事にしようと思えるのだと思います。
仕事、夢、大切な人との「いま」を大切にすること、
後悔なく生きること、今一度考えさせられました。なんとなく明日が憂鬱なとき、退屈に思えるとき、読んでみたい作品です。

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2024年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小説読んでここまで泣いたことがないくらい最後泣けた。
出てくる登場人物がみんな好き。
みんなそれぞれ特徴があり、あたたかい人ばかり。

最初はライフシェアリングも謎だし、あまり入り込めなくてひたすら主人公の男の子にイライラ。ただもし自分も同じ境遇なら主人公と同じ態度になってしまっていたかも。

こんなに人を好きになる事、相手を思いやれる事って素敵だと思った。
辛く苦しいけどでも愛が溢れていてとても素敵な作品だった。
思い出すだけで涙が出る。
今ある命を大事に、日々の幸せに感謝しながら生きていきたいと改めて思った。

ミステリーしか最近読んでなかったけど、この本に出会えて良かった!!

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2023年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誠の夢が叶って本当によかった... 明智さん大好き。
日菜も幸せになれて本当によかったね...
こんなに泣いたの久しぶり。ここまで泣かせにくるとは思わなかったな。
命の尊さ、今の日常が当たり前ではないことが改めて実感させられた。
大切な人と生きるためのたったふたつの言葉。「ありがとう」と「ごめんね」それさえあればどんなことがあっても乗り越えられる。素敵だなぁと思った。
一日一日を大切に過ごしたいと思えた。

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2023年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

桜のような僕の恋人、の作者である宇山圭佑さんの作品。
桜のような〜は実際に存在する病をテーマにした作品だったけど、本作はそうではなく、普通に恋愛小説なのかな?と思ったらとんでもなかった。
ファンタジー要素は濃いめのなかなかしんどい作品でした。
"ライフシェアリング"なんてもし現実にあったら 自分なら絶対に耐えられないだろうなぁ…

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かなり面白かった。本を読んでいて泣きそうになったのはこれで2冊目だった。やはり物語というのはとても面白く感じる。すでに王道の感動パターンというのは出尽くしていて、その詰みの状況にオリジナリティのこもった複雑なルールを投入する。そうすることで、そのルール上の元に普段なら感じ得ることのできない絶望や、上手くハマった時の感動など、想像のしようがない物語が作り上げられる。この本を読んでいて、その複雑性の面白さが特に最後の感動に響いていると感じた。物語の途中途中で、登場人物の2人にどこか苛立ち、寂しさを感じ、情けないと思ったことが幾度かあったが、その全ても何か人間性を感じて感動を覚えた。そして最後に、この本をここ数日の雨と共に、そしてこの梅雨の季節に読み終えることができて幸運に思う。

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2025年06月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ファンタジー。あまりファンタジーが得意ではない私でも心惹かれました。愛し合っていた2人の命を奪い合う話。どんなに愛し合ってても余命を共有していると愛し合うだけでは生きていけなくて、どちらかが我慢しなくてはならない。我慢させている側も辛い。どちらも幸せの裏に苦悩をもっている。そんな中でも愛し合い相手を一番に考えた選択をした2人。案内人のアドバイスや経験から2人がかけがえのない日をおくれた。どんなに忘れても、最後まで、心の中には愛していたという記憶がある。凄く辛いけど凄く感動しました。「ありがとうとごめんなさい」どれだけ大切かを知りました。面白かったです。

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2024年11月14日

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