【感想・ネタバレ】逝ってしまった君へのレビュー

あらすじ

SNS上で大反響のエッセイ、待望の書籍化。

「note」での掲載が大反響を呼んだ壮絶なノンフィクション、待望の書籍化。

2019年1月。私は、古い友人のひとりを失った。
友人は突然、自らの意思で死を選んだのだ。
彼は私の大切な友人でもあり、私のはじめての恋人でもあった__


声優・浅野真澄が体験した、大切な人の「自死」。
大切な人を失って初めてわかる、大きな悲しみと日々の「気づき」。

遺書にあった自らに向けたメッセージ、告別式、初めての「遺品整理ハイ」…そして「君」を失った悲しみの中で見つけた一つの光。


『誤解を恐れずに言ってしまうけど、君を失って、私はひとつ、大きなものを得ました。それは、自分を自分のままでいいと思える強さです』

『たった一つのものさしで自分を測ることに、意味なんてない』

『君がそこにいてくれることが、すべてでした。君の存在そのもので、私はどこまでも満ち足りた気持ちになったのです』


あまりにも突然で悲しい出来事を経た「遺された人々」のその想いを、逝ってしまった「君」への手紙の形で綴ります。

日々悲しみの中にいるあなたにこそ読んでほしい、大切な人へ向けた祈りに満ちたノンフィクション随想録。

※この作品はカラーが含まれます。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

人間の価値、ただそこにいるだけで価値がある。なにかあったら話せることのありがたさ。亡くなって初めて気づくこと。死を乗り越えても人は生きていく。大切な人の死はどこまでいっても悲しいものだけど、いつか時間が風化させ、同じ気持ちではいられなくなる。訃報に際してどれだけ悲しんで、悲しみから生きていく糧を得られるか、糧を得られる死との出会いは人生を豊かにするかも知れない。
非常に読みやすく共感するストーリー。淡々と終わってしまった印象なので総括しての何かやもう少し読後感が欲しかった。

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2023年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

手紙形式で進んでいくストーリー。徐々に「君」の輪郭が見え始める。器用で繊細。生活感のある室内で発見された君。「器用だから自殺もうまくいっちゃったのかもね…」。残された人たちで故人の思い出が美化されてしまうというのはすごく納得かも。記憶も薄れるし歪んでいきます。身近な人をなくしたときわたしが一番最初に忘れたのは声でした。高かったかも思い出せない。そうやってさらさらと砂のように消えていくのでしょう。故人を覚えていることがなによりの供養だというのを実感しました。

(「君」が独身でまだよかったのかなと思います。奥さんがいたら浅野さんのエピソードは世に出しづらかったと思うので…)

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2022年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大切な友人の自死、私は身内の自死を体験してるけど友人としての自死はこんな風に感じるのかと思った。
鬱からの発作的な死のようであったけど、他の理由の自死であっても感じ方は違うのかな?そんなことを思いました。

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2021年07月17日

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